・・・・・・・皆さんは「BLACK BLOOD BROTHERS」という作品を知っていますか?富士見書房のライトノベルであざの耕平さんが書いている吸血鬼の物語です。5月20日に1フィナーレを迎えましたが。
この作品は元々俺の兄が興味をもったものです。人の好みにもよりますが兄の目に適った作品は大抵外れが無いんですが、この作品は特に気に入っていたようで俺も勧められて読みました。今となってはめっちゃ感謝してます。だって言葉で言い表せないくらいの出来なんですよ!!と言うわけで良かった点を挙げてみます。
まず第一にこの物語は時系列がリアルでつながってるんです。最終巻は上下巻で2ヶ月刊行に分けられたんですが、それを抜きにして考えれば時系列がぴったり現実と重なるんです。
第二に設定が良く出来ている。この物語の吸血鬼は血族によって使える力や背負う宿命が違うんです。またそれぞれの血統に始祖と呼ばれる存在がいて、そこから血族が生まれていきます。また従来とは違い、血を吸うのではなく血を与えることで人間を吸血鬼に転換する。ニンニクや十字架、聖書や聖水は血統にもよるが弱点にはなりえない。例外として銀と炎は全血族関係なく弱点・・・・・・・とまあ吸血鬼に関する設定ももちろんのこと、世界設定もしっかりしてるしなるほどなあ~と思える場面もたくさん出てきます。
第三にキャラがいい。
・ザコには最強すぎるけど決して最強になれない明治生まれの侍吸血鬼。血族としての設定上弱点抱えまくりの主人公。
・その弟である宿命を背負った生まれたての吸血鬼。実は重大な秘密が・・・・・・・
・その二人の吸血鬼と出会いどんどん不幸になっていくアヒル口の少女。ヒロインというよりヒーロー、萌えっていうより燃え。
・800年間生き続けてきた緋眼の吸血鬼。炎を自在に操ることができ、闇夜にその名を知らぬ者はいないほどの大吸血鬼。
・東の竜王と呼ばれる1000年以上生き抜いてきた大吸血鬼。人間と吸血鬼が共存する特区を守る守護者。
・その竜王を慕い、主人公の戦友でもある300年生きた吸血鬼。
・そして主人公達と因縁深い女吸血鬼・・・・・・・・・・
ここで出したのはほんの一例でもっともーーーーーーっと!!いるんですが。
さて、書いてる本人すらよく分からない説明ですがこれは置いといて。とりあえずこの話はめっちゃ面白いです。俺の中では文学少女や黄昏色の詠使いとはとは別の意味で神作。とくにラストは泣けました・・・・・・・7巻あたりも泣けました・・・・・・というよりこの二人の兄弟が背負う宿命、本編を通しての一番の悪である血族の悲しき宿命は問答無用で泣けます。まあ何が言いたいかって言うととりあえずいっぺん騙されたと思って、
とにかく読んで!!!
ってことです。こんな風に少し笑える感じで書いてますが、リアルでは最終巻を読み終わったばかりで泣いてます。冗談抜きに、ね。