阪神・淡路大震災から早や20年です。



早いものですね。とは言っても、被災した人たちにとってはいまだに悪夢がよみがえるようです。



http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201501/0007667485.shtml



被災地、特に全国の注目を集めた「長田地区」の復興はどうなったのでしょう・・・



先日、ある民放テレビがレポートしていましたが、長田商店街は「シャッター通り」となっているとのことです。



私など、「えっ」と思いました。



再開発が相当進んで街並みも立派になったと思っていたのですが、「シャッター通り」とは意外でした。



なぜ、そんなことになっているのかと思ったら、どうも行政が主導した街づくりが住民を遠ざけてしまったというようです。



もちろん行政も一生懸命復興に努力したのですが、どこかに庶民感覚が欠けていたのでしょうか。



例えば、雑然とした街でも、人が集まりやすい雰囲気というものがあります。



せっかく立派に区画整理して幹線道路が走りビル街ができたとしても、人が遠ざかってしまった街づくりの例は少なくありません。



神戸・長田地区の寂れは、そんな街づくりの教訓が生かされなかったということでしょうか。



震災の怖さから命を守るため、「防災」に重点を置き過ぎて、「生活」の便利さへの気配りが足らなかったのかもしれません。



せっかく膨大な資金をつぎ込んで完成させた商店街なのですが、テレビの映像で見る限り成功したとは言えないようです。



「3・11」東日本大震災から間もなく4年になります。



アベノミクスで実体のない〝好景気〟が言われていますが、復旧、復興に阪神大震災の教訓が正しく生かされることを願うだけです。



先日、2015年度の政府予算案が決まりました。



経済再生と財政再建の「2兎」を追うそうです。



「この道しかない」アベノミクスをさらに進化させようという予算案です。



何だか、掛け声だけが響くような予算案のような気がしますね。