タイ・ハネムーン珍道記
【アユタヤ・バンコク間1dayハードスケジュール編】
その1・ワット・パーラックローイ ナコーンラーチャシーマー県
今回から数回に渡り続いていくアユタヤ・バンコク間1dayハードスケジュール編。
長ったらしいタイトルで申し訳ないが取材子の非凡な脳内ではこれが限界である。
当初はアユタヤ遠方編とでも名付けようかとも思ったのだが一部アユタヤから近い場所もあったのでボツ。
続いてハードな1日編という案も出たのだがこれもイマイチということでボツ。
なんやかんやでこのタイトルに決まったのである。
読んで字のごとくアユタヤからバンコクに向かう道中のハードな1日を紹介する回である。
実際にこのスケジュールで動くのはかなり現実的にも厳しいのでゆとりのあるスケジュールを組むことをおすすめする。
さてさて、ワット・パーラックローイである。
ワット・パーラックローイあるいはワッパーラックローイはタイを代表する最強の地獄寺である。
バンコクから車で北へ5時間、ナコーンラーチャシーマー(コラート)県へ。
そこから更に車で1時間、ノーンタイと呼ばれる町の外れにそれはある。
1991年(タイ暦2534年)、元は何も無かった荒地に身一つで訪れた現住職が入植し、
地元民からの寄進を集めながら、弟子達と共にコツコツとこのモンスター寺を作り上げたのだという。
1000体を優に超す膨大な石像たちが埋め尽くすその境内はカオスの一言に尽きる。
電動で仏像が回転しながら、ゲーム形式でコインをトスさせるアグレッシブな賽銭回収マシンから、
ときに住職の念仏をかき消すほど激しい咆哮(ほうこう)を上げる巨大恐竜までノー・リミットで暴走する住職の想像力を具現化した、
一大仏教テーマパークが繰り広げられている。
ワット・パーラックローイの見所のひとつである骸骨マンは池の畔でコインを入れると、
「ガハハハハ」という笑い声を上げながら、物凄い勢いで水しぶきを上げて自転車を漕いで近付いてくる。
また、ワット・パーラックローイ住職の最高傑作は中央の祭壇にお金を入れると、
目から交互に仏像が飛び出したり引っ込んだりするはずなのだが取材子が訪れた時は機械が故障しており動かなかった・・・。
誤解の無いように言っておくが、ここはあくまでも真面目な仏教寺である。
ただ宗教に関する表現力が、我々よりちょっとばかり自由過ぎるだけなのだ。