〜韓国・済州島探訪記その1・済州島とトルハルバン〜






済州(チェジュ)島は本土から南に約90km離れた韓国最大の島で、漢拏山(ハルラサン)の噴火により出来た火山島である。


佐賀県とほぼ同緯度の為、気候は温暖で、韓国内では唯一の柑橘類(デコポンと同種のハルラボンなど)の産地としても知られている。


かつては「耽羅(タムナ)」という独立国であった為、独特な歴史や文化、風俗を有している。

写真は空の玄関口・済州国際空港。





トルハルバンとは、済州島の方言で「石のお爺さん」を意味する韓国でも済州島のみに信仰がある道祖神のこと。


トルハルバンの起源についてはまだはっきりしたことは分かっていないのが現状。


有力な説のひとつとしては、済州島は昔から女性の気が強いため風水学上のバランスを取る為、あるいは女性の気を抑える為に霊能者が男性の象徴である石像(トルハルバン)を造ったのが始まりというもの。




トルハルバンの特徴であるとんがり帽子(韓国伝統の帽子・モジャ)が男の象徴を表していることも手伝ってか、トルハルバンの鼻に触れると子宝(特に男の子を宿す)に恵まれるとされている。