フィリップ・K.ディック

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

を読みましたコーヒー

 

【内容紹介】(早川書房HPより)

第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では生きた動物を持っているかどうかが地位の象徴になっていた。人工の電気羊しかもっていないリックは、そこで火星から逃亡した〈奴隷〉アンドロイド八人の首にかかった賞金を狙って、決死の狩りをはじめた! リドリー・スコット監督の名作映画『ブレードランナー』原作

 

【感想】

痛快なSFアクションストーリーだと思っていたら

難解な純文学を読んだような読後感でした。

 

宗教観を交えたような哲学的な物語。

 

人間とは何か?本物とは何か?

という深いテーマを持った小説です。

 

主人公のリックはアンドロイドを殺処分するため

それが人間であるかアンドロイドであるか

識別する検査を行う必要がありました。

その内容は、「共感・感情移入の能力」の有無。

 

つまり、それが作者の考える

精神的な「人間らしさ」なのです。

 

AIの進化著しい現代に於いて、

合理的、効率的なAIの知能が

人間に追いついたとき、

私たちは自分の精神が間違いなく人間のものだと

言い切れるでしょうか・・・?

 

 

海外の小説には少し苦手意識があるのですが

このインパクトのあるタイトルが

ずっと気になっていたので

とりあえず読了できてよかったです。

 

謎が残ってモヤモヤするけど・・・汗