明日、厚木の小屋入り。
稽古、あっという間だったなぁ。

ふと、気付いたんだけど、
自分、いつの間にか、
芝居歴が年齢の半分越えてた。笑
人生の半分以上芝居してるよ。笑

小中はバスケ、陸上と
ずっとスポーツやってた。
運動にしか興味なかった私が
高校入学して
付き合いで観ることになった演劇部の芝居を観て
今まで感じたことがない感覚になった。
何とも言えない高揚感。
全然知らなかった世界を観て興奮してた。

バスケ部に仮入部までして
入学早々体育館にいりびったってバスケしていた私が
気付いたら演劇部に入ってた。笑

そこから始まった、私の演劇人生。笑

私の通っていた高校の演劇部は
高校演劇界隈では結構有名で
関東大会常連の学校でした。
全国はたまに。笑

部員も
1、2、3年生合わせて50人ぐらいいて
そのうち20人くらい男子もいて
マンモス演劇部だった。

人数がいるから
作業、スタッフ業、
いろんな事が出来た反面、
役については大変だったなぁ。笑
主役になれる確率なんて、ほぼなし。笑

私の同期は
他の期と比べて人数少なくて
女5人、男3人の8人だった。

役はいつもオーディションで、
スタッフ業に回っている部員や
先輩、顧問の先生が配役を決めてた。

当時まだ普通の体型だった私と、
同期のある女の子の2人は
いつも2人最後までヒロイン候補に上がり
何度もオーディションをさせられた。

でも結局、
最終的にヒロインになるのは
いつも、私じゃない彼女だった。笑
オーディションで
私がやった表現やネタは本番にも採用されるのに
ヒロインにはなれなかった。

俗に言う、THEヒロイン❗お姫様❗
には元々興味なかったけど、
主役はやりたかったんだよね。

毎回毎回、
同じ事の繰り返しで、
負けず嫌いの私にとっては
毎回負けたって気持ちのが強くて
どう努力したらいいのかわからないから
オーディションの意味がわからなくて
出来レースに私を利用するな❗
と怒りを覚えながらもいつもへこんでた。


女の先輩で
長身、脚長、スタイル抜群、美人❗
っていうずっとかっこいいと思っていた先輩がいて、
その先輩に配役発表が終わって個人的に呼び出された。

彼女は私に
「ゆか、私はね、ゆかのお芝居が良いって思ってる。ヒロインもゆかがいいと私は推してる。皆もそう思ってる。認めてる。だから、いつも、最後までゆかは残ってるんだよ。でもね、配役のバランスを考えたとき、ゆかは、他の役も出来るんだ。だから、ゆかのヒロインがダメなんじゃなくて、作品を作るためにはどうしてもこういう配役になってしまう。」
みたいなことを言われました。

たかが高校演劇。
たかが学校の部活。
でも、その時の私にとっては
その先輩が言ってくれた言葉に心から救われたのです。
今でも忘れてないし、
これからも一生忘れないと思う。

そこから
役に対する価値観が180°変わりました。
脇役が楽しくてたまらなくなったのです。
脇役って言葉あんまり好きじゃないのだけど。笑
いまでも主役が出来るなら、もちろんやりたいのけど。笑

高校卒業して劇団に入って、
外部出演もして、
やっぱり、主役なんてなれなくて、
より役の愛し方、存在意義、
を考えるようになりました。



ここからは私の持論です。

主役はお話を伝える存在。
主役以外はお話の世界観を作る存在。
だと今の私は思っています。
いろいろ複雑に混ざりあってますけどね。笑

ストーリーを伝えるためには
主役がいれば成立します。
でも映像と違って、舞台は背景に限界があります。
ストーリーの魅力をより引き出す背景だったり、リアリティだったり、空気感は、主役以外の人達の芝居で決まると私は思っています。

それはチームワークだったり
リアクションだったりで
必ずしも主張する表現ではないし
とっても繊細な表現だったりするから
一見分かりにくいものなのです。
というか、主張しない美学というものが存在するのです。
色々な表現が気付かれないことなんて多々あります。笑

あああ、でも、
主役を差し置いて、ある瞬間、誰よりも輝くこともあります。それが、自己満でなくて成立した時の充実感は半端ない。

舞台を観ていただいたお客様に
「あっという間だった」「興奮した」とか
「あのシーンの雰囲気が好き」だとか
作品全体や、空気感を評価してもらえることは
とても誇らしく思えます。

だけど、
まだやっぱり。
邪魔はしたくないけど
気付いてほしいって気持ちはあるから
私個人名を出して誉めていただけた時は
死ぬほど嬉しいのですけどね。
だから、誉めてーーーー。笑

って言うのは置いといて、
今回の「無謀漫遊記」で私の台詞量は決して多くはありません。でも私は、この作品が“より”魅力的になるように頑張ってます。
大寅組の手下、1人、1人の台詞量は決して多くはありません。でも大寅組の手下達は、この作品が“より”魅力的になるように頑張ってます。
というか、間違いなく魅力的になっています。
個々じゃ足りないけど、結束したらスゴいんです。
台詞量は決して多くはないけど、チームプレーで魅せます。

ずっとずっと自分が大切にしてきた事が
今回、思いきり報われている気がします。
だから、楽しくてしかたがないのです。



結局、何が言いたかったのかというと、、、
めっちゃ良いから観に来てよ❗ってこと❗笑

もちろん色んな人がいるから、
こういう芝居が苦手な人もいると思うけど、
食わず嫌いする前に、まずは観てほしい。

自分の劇団の舞台を
観に来てよ❗観てほしい❗
ってSNSで言うのめっちゃ珍しいんですよ、私。

だから、興味を持ってる人は
まず、観に来て下さい❗
DM全然構いません❗
ってか、DM下さい❗