思春期男子が笑えない時は | ガステ美智子の愛がミチル話

バレエのコンクールが近づいてきて、長男(14歳)が頭の中をいっぱいにしている。

今回のコンクールでは、笑顔が重視される。

今日の長男は、先生から

 

「もっと、笑って!はい、笑って!!」

 

と、何度も注意された。

 

長男はレッスンルームから出てきて、私に吐き出した。

 

「笑ってるよ。笑ってるのに、笑ってないって言われるんだ!」

 

いっぱいいっぱいになって、涙を何度も拭っている。

私は、優しく声をかける。

 

「でもね、笑っていないって見られちゃったら、どうにも出来ないわ。本番で審査員達に、『でも、笑ってたんですよ?!』なんて言っても、意味がないもんねぇ。」

 

こうなってしまうと、止まらないもの。次々と出てくる。

 

「宿題がいっぱい出たんだ。今日は、学校が終わってすぐにバレエ教室に来てずっと練習してるから、宿題をやる時間がなかったよ。帰るのも遅くなるし、それから宿題やったら寝る時間も遅くなる。それに明日はいっぱいテストをやるって先生が言っていたし、無理だよ、こんなの、もう。」

 

私はまたゆっくり語りかける。

 

「出来ないことと、絶対に出来ないことがあるよ。例えば、今から1時間後に日本に来て!と言われても、これは絶対に出来ないよね。でもその宿題は、そうじゃないよ。だから、大丈夫よ。14歳の男の子は、思っているよりも体力があるものよ。大丈夫よ。」

 

バレエの先生が、長男を呼ぶ声が聞こえた。

長男も、少し落ち着いたみたい。

レッスンへ再び向かう長男の背中に声をかける。

 

「笑うのは、本当に笑わなくていいのよ。お顔の筋肉を、ギューッと上にあげるの。それでもまだって言われたら、もっと上げてね。」

 

長男はまた踊り、先生は、

 

「さっきより、良いわ!」

 

と言ってくれた。

帰宅してからは落ち着いて食事をし、夜ご飯をいっぱい食べた。

 

大丈夫、大丈夫。出来る、出来る。

 

 

 

写真は、五女(2歳)

 

 

 

 

フランス南西部の小さな街で、フランス人の夫と、

7人の子ども達

と一緒に暮らしています。

 

長女は16歳チュー

長男は14歳ニコ

次女は10歳照れ

三女と四女は9お願いウインク

次男はもぐもぐ

五女は2歳ニコです。

 

いつもありがとうございます。

フランスでの子育て話、毎日更新中!

 

 

フランスブログもやっています!遊びに来てね。

 

 

 

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けると、とても励みになります。

 

にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村