フランス南西部の小さな街で、フランス人の夫と、
と一緒に暮らしています。
長女は１４歳
長男は１２歳
次女は８歳
三女と四女は７歳
五女は生後１０か月
です。
いつもありがとうございます。
今日、学校からお家に帰宅した時、次男がまたまた気難しかった。
前よりも随分とマシにはなったけれど、まだまだ難しいお年頃な３歳。
家の前の駐車場に車を停めて、次女、三女、四女、次男、五女を降ろして連れて行かなければいけない。
絶対に一番に降りたい次男。
しっかりしたお顔でドアの前で待つ次男を窓越しに見て、ドアを開ける。
「はーい、次男くん、降りようね」
と抱っこして降ろし、続いて隣に座っていた次女も降りた。
もう次男は、すぐにでもお家へ行きたい。
一方通行の細い道路だけど、車が通る道なので子どもだけで渡らすわけにはいかない。
帰り道の車内でも既に気難しかった次男。
三女と四女はシートを上げないと降りられないし、五女はシートごと降ろさないといけないので時間がかかる。
その間に次男がどうなるかわからないので、三女と四女に、
「ちょっと待っててね。」
と言ってから、ひとまず次男をお家に送り届けることにした。
家に着いて、私は次男に、
「じゃあ、三女ちゃん、四女ちゃん、五女ちゃんを迎えに行ってくるから待っててね。」
と言うのだが、次男は、
「いやー！靴脱ぐー！！」
と待ってはくれない。
ここで私が無理矢理出て、追いかけて来ては危ない。
ひとまず靴を脱がし、もう一度、
「じゃあ、三女ちゃん、四女ちゃん、五女ちゃんを迎えに行ってくるから待っててね。」
と言うと、次男は、
「まず、鼻うがいだよ！！」
って。
次男を抱いて急いでキッチンへ連れて行き、高速鼻うがい。
お鼻を拭いて今度こそ、
「じゃあ、三女ちゃん、四女ちゃん、五女ちゃんを迎えに行ってくるから待っててね。」
もう私は、心の中でハラハラしている。
五女はぐっすり眠っているけど、三女と四女は心配しているんじゃないかなぁと気になってたまらない。
次男は、
「この服、ばっちいよー！新しい服にお着替えする！！」
って。私が、
「あー、えーっと・・・」
と困っていると、次女が、
「次男くん、難しいの？」
と私に言い、そのまま次男に、
「どうしたの？新しい服にしたいの？」
と優しく語り掛けながら、お洋服の入ったタンスの方へ次男を誘導してくれた。
次男はすんなり次女に付いて行ってくれた。
私は、次女の機転の利いた優しい対応に感動した。
次女は小さい頃、今の次男以上に本当に難しい子だった。
小さい頃、一日中何度も狂ったように泣き暴れ、そうでない時はとにかく椅子に座ることも出来ない、常に私に抱かれていないといけない子だった。
学校(幼稚園)でも有名なほど、次女は難しい子だった。
私はあの頃はよく、次女と一緒に泣きながら育児をしていた。
そんな次女が今では、こんなに頼りになる優しいしっかり者に成長してくれた。
時が経つって、素晴らしいことだ。
あの日々は、乗り越えたという言葉は合わない、ただなんとか逃げないで続けたというだけだが、生き続けてさえいれば、こんな幸せな時がちゃんとやってきてくれた。
私は急いで、三女、四女、五女のもとへ行った。
三女も四女も特に心配した様子でもなく、普通に待っていた。
私は二人を降ろして、五女も降ろして、家へ連れて入った。
次男は新しい服に着替えていて、嬉しそうだった。
私は次女に、
「次女ちゃん、すごいね。次男くん、難しかったのに、次女ちゃんは上手にお世話出来たんだね。」
と言うと、次女は、
「大丈夫よ、何も難しくなかったよ。お着替えをして、はちみつをあげただけよ。」
って。確かに次男は、スプーンに盛られたはちみつを舐めている。
頼もしい次女を見て、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
そう見つめていると、あの小さかった頃の難しかった日々にも、いつも同じ、
嬉しくて嬉しくてたまらない
という気持ちで、次女を見つめていたなと思い出す。
難しかった日々も、頼りになる今も、
ずーっと、大好きだよ。
今日も助けてくれて、ありがとう。
写真は、照れたように笑う次女。
フランス南西部子ども7人の私の小さな愛おしい日々
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