フランス南西部にて、フランス人夫と、7人の子ども達と一緒に暮らしています。
いつもありがとうございます。
前回と前々回、フランスの今回のロックダウンについて、私の個人的な視点から書いています。
前々回の記事はこちら。
前回の記事はこちら。
今回は、小学校の様子について書きます。
フランスでは、マスクの着用が義務付けられています。
最初は、公共の建物の中のみ、11歳以上からというものでしたが、だんだん街のどこでも(外でも)義務化!となりました。
そして今回のロックダウンでは、その年齢が6歳以上となりました。
この発表で少し混乱を招いており、後から追加情報が出ました。
6歳以上とありますが正確には、小学一年生から。まだお誕生日が来ていなかったり飛び級をしていたりでまだ6歳じゃない場合でも、小学一年生のクラスに居ればマスクの着用は義務となります。
もともとこの新型コロナウイルスの流行があるまで、マスクなんてしたことがなかったフランスの人達。
子ども達は初めてのマスクをしながら学校へ行きました。
ロックダウンの中でも学校は継続。
この発表を聞いた時には、私は親として複雑な気持ちでした。
国全体、多くの問題があり簡単に考えることは出来ないことだけれど、
ロックダウンになるというところまで来ているのに、学校へ行かせて大丈夫なのだろうか。
という思いが真っ先に思い浮かびます。だけど、そんな私もまた複雑。
もともと私は、前回のロックダウンの際、
安心して出られない外には出さずに、ずっと家の中に居させたい。
と思っていました。しかしその前回のロックダウンが明けてまた学校へ通わせることが義務となった時。
子ども達がとてもとても喜んだのです。
お迎えの時、校門から出てきた子ども達の笑顔がもうスッキリした様子で、とにかく大喜びだったのを見て、良かったなとも思ったものでした。
そのため今回のロックダウンの中での学校は継続という発表には、子ども達にはその方がいいだろうな・・・だけど心配でたまらないな・・・
というのが私の個人的な思いでした。
(これはきっと、私が働いていない専業主婦だからこんなに呑気なことが言えているんだと思います。不快な思いをさせてしまったら、ごめんなさい)
そうして行かせた今回の学校。
ロックダウンとなってからの学校初日。お迎えへ行って校門から出てきた子ども達の表情は、想像とは違い、暗かったのです。
私は戸惑いました。我が子達がこんな顔で校門から出てきたことは、初めてのことでした。
話を聞いてみると、
「お友達には近づいちゃいけないの。触っちゃいけないの。休み時間にも、みんなに会えないの。場所が分けられているの。
あんまり遊べないの。だるまさんが転んだと、かくれんぼはしてもいいけど、近づいちゃいけないの。」
小さな田舎の小学校で、休み時間には校庭で学年関係なく、大きな子から小さな子までが仲良く遊んでいた学校。
他の学年との交流をしないよう、学年ごとに遊んでもいいスペースを区切られているそうです。
また、遊びの内容も限られ、授業中、給食中、今までとは違いお友達とは常に離れていることに戸惑いを覚えているようでした。
気を付けることが多く、今まで通りに楽しめない環境。
小さな子ども達には、多くのショックがあったことでしょう。
私は、学校へ行かせることに不安は多いけれど、子ども達の毎日が楽しいものになるというのなら。。。という思いで登校させていました。しかしその支えとなっていた思いも弱いものとなってしまいました。
そんな中既にフランスではもう、変更案が次々出され、新たな決定が行われています。
昨日発表されたニュースによると、高校は生徒達は50%ずつ登校すると。
曜日で分けるのか、週で分けるのか、、、詳しいことはわからないのですが、ソーシャルディスタンスを保つために、登校する人数を減らすことになりました。
登校しない日は、オンライン学習となります。
フランス全土の学校で、このロックダウン中の学校継続がうまくいっていないという声が上がっています。
夫も職場で会う人会う人から、
どうせすぐに学校も閉まるでしょう。
と聞くそうです。
先が全く見えません。明日どうなるのか、来週どうなるのか、先がわからないままの毎日は、長く遠く感じます。
フランス南西部子ども7人の私の小さな愛おしい日々
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