きゅんきゅん | 合掌

合掌

俺の生存記 

昨日の晴れとは一転して。
今日は朝からどしゃ降りの雨。
起きて来たムスコが窓の外を見て言った。
「昨日が夢みたいな雨だね~」
夢みたいとは大袈裟な・・・(笑)と思いつつ。
俺も思ったんだ。
昨日は夢みたいにしやわせな一日だったってさ。

朝食の食卓に並んでいたのは。
昨日ドライブに行った沼津で買ったアジの干物と佃煮と。
その帰り道の小田原で買った蒲鉾。
まるで旅館の朝食みたいだねとアイツと笑い合う。

家族で朝食を食べながら。
早速昨日のドライブの思い出話をする。

目的地の三島スカイウォークに行く途中で立ち寄った沼津で。
マグロやサザエの串焼きを食べ歩きしたこと。
ドライブインで食べたメロンのソフトクリームが美味しかったこと。
スカイウォークの揺れが楽しくて。
アイツとムスコは何回も往復してつり橋を満喫したこと。
それに付き合った俺はその揺れに気持ち悪くなってヘロヘロになったこと。
その時の俺をアイツが真似をしたことをムスコが笑いながら話す。
アイツがおねだりする時や甘える時に使う俺の呼び方を。
ムスコが真似して大笑いしたことをアイツが話す。
そうそうそれな。(笑)

その呼び方で俺は非常にハズイ思いをしたのだ。
普段アイツは俺のことを「konちゃん」と「ちゃん付け」で呼ぶんだけど。
何か“特別なこと”がある時は。
それが「kontaきゅん」と「きゅん付け」になる。
それをムスコが真似をして「お父さん」ではなく。
「お父きゅん」と呼んだのだ。
そしてその呼び名には最上級がある。
それが「きゅんきゅん」である。
その呼び名にはもはや俺の名前の面影すらない。(笑)

そしてこの日俺は二人から。
きゅんきゅん!きゅんきゅん!と
最上級の呼び名で呼ばれ続け。
時に人に振り返られたりして。
とても恥かしかったのである。
まさかムスコにイジられる日が来ようとは・・・!(苦笑)

でも。
俺は思ったのだ。
最高にしやわせだと。

家族3人。
こうしていつも。
いつまでも。
笑い合っていこうな。

南無妙法蓮華経
合掌