大丈夫 | 合掌

合掌

俺の生存記 

帰りの電車を待つホームで。
吹かれた風に秋の香りを感じた。
なんていうかな。
風の匂いが新しい感じ?
そういや「暦の上ではもう秋です」って朝の情報番組で言ってたっけ。
もうじき夏休みだって言ってる間にさ。
なんだよ。
秋になっちまった!(笑)

でもこうやって。
季節の移り変わりを感じれるようになったことは。
心に余裕が出来てきたことの現われで。
それが証拠にブログも更新しちゃってるし(笑)
俺は何だかそんな自分が嬉しくて。
何だかちょっぴり。
し・や・わ・せ♪

南無妙法蓮華経

今年に入ってから早々に出向の打診を受けていたから。
それがいつ来てもいいように。
俺には覚悟がちゃんと出来ていた。
なのに。
5月の出向が正式に言い渡された途端。
得も言われぬプレッシャーに襲われた。
そのプレッシャーに襲われているということを。
現実に自覚したのは。
アイツに揺り起こされたあの時だ。

起こされて目を開けると。
大丈夫?とアイツが俺の顔をなでた。
その日の俺はすごく。
っていうか。
かなりうなされてたらしい。
すぐに収まって寝てしまうから起こさないけど。
ここのところ何度もうなされているんだよとアイツに言われた。

その頃の俺は。
高波にのまれて沈む夢を何度も見た。
アイツに起こされた時に見てた夢も覚えてる。
穏やかな海に俺はひとり浮かんでいて。
大きな海亀が俺のそばを泳いで行くのを見送っていると。
突然大きな高波に俺は飲み込まれて海中へと沈んでいくんだ。
こんな夢。
夢占いをするまでもない(苦笑)

俺は正直に。
出向先での仕事に対する不安をアイツに打ち明けた。
そしたらアイツはこう言ってくれた。

一緒に仕事をする人達にまだ会ってないんでしょう?
自分ひとりで全部やらなきゃいけないって思ってない?
大丈夫だよ!
一緒に働く人達の顔を見れば不安もなくなるよ。
その仕事に抜擢された人達だもん。
みんな一生懸命やってくれるよ!
大丈夫!konちゃんはちゃんとできる!
心配しなくても絶対大丈夫。

大丈夫って言葉が。
これほど安心感と救いを与えてくれると思ってもみなかった。
気持ちを込めて俺は。
自分で自分に大丈夫だって言い聞かせる。
そして。
アイツに感謝の気持ちを込めて。

合掌