皆様は


「ついやってしまう」

「気が付くとやっている」


という癖がありますか?


・自分の体のどこかを触る

・何気なくパッと出る言葉

・気付けばどこかの関節をポキポキ鳴らす

・何でもニオイを嗅いでしまう

・特徴のある独特な話し方

・ついつい食べ過ぎてしまう

・ちょっとした時にものを盗ってしまう



などなど。

最後に心当たりのある方はぜひ正直に出頭して頂きたいところですが…🚔



自覚があるにせよ無いにせよ、無くて七癖と言われるくらい人間誰しもが何かしらの癖を持つようです。


モノマネ芸人が誰かの真似をしていてみんな「凄い似てるーっ❗️」と笑っているけど、



「そんなことやってるかなぁ?🤔」



…と、本人だけが思っているということもよくあるようです。

恐らく僕も皆様もそうです。笑


他人から見ればすぐわかるのに自分ではわからないって不思議なものですねぇ。



〜ストーリー〜

主人公の男。

友達の辰さんのところへ寄りました。


「よっ、辰さん!

いや〜世間は不景気やなぁ。

なんかこうグッと一杯飲めるような景気のええ話ないかな?」🍶ニヤニヤ


「またか…😥

お前は人の顔見たら

『一杯飲める』『今日は飲める』

ばっかり…。

つまらんやっちゃなぁ

オレは昔からの付き合いやからいいけども、初めて会う人がいて

『一杯飲める』『今晩飲める』

とかそんなつまらんことばっかり言ってたら人間卑しいと思われるで。

陰口でも言われてたらつまらんぞ。」えー


「いや〜…確かに言われたらそうかなぁ😅

まぁこれはもう癖やな。スマンスマン🙏

でも辰さん、アンタもそうやで?」


「何がや?」🤨


「アンタも何か話してたら『つまらん』ばっかりや。

『一杯飲める!』はまだ明るいがな。

アンタの癖は『つまらん』って…。

そんなん言われてたら周りが陰気になるわ。」


「?…そうか?

そんなん言ってるかなぁ🙄

その気もないのに周りを不快にさせてたらそりゃつまらんな…あっ!

ホンマやな😅」




それならここは2人で直し合いをしようということになり、癖を出したら1円罰金ということになりました。

(恐らくこの時代は1円=5,000円くらいの感覚)



「ええな?

じゃこの湯呑み割ったら開始や!」


「おいおい、そんな割らんでも…あっ!

割りよった…。

そんなもん手拍子でも何でもええがな。

ホンマにオマエはツマ…おっと!」🫢


「ヒッヒッヒ…50銭か?ニヤリ


「言うてないっちゅうねん!」


「半分言ったし!」ムキー

「言ってない❗️」ムキー


「チッ、しょうがないなぁ…。

そういやぁオマエに聞こうと思ってたんやけど、何か叔母さんの遺産がオマエに流れ込んだとか噂になってるぞ!」


「ああ、あれか…はぁ。

お互いにたった1人の叔母と甥や。

死んだら財産も唯一の血筋のオマエに〜って言ってたけど、いざ死んだら家も何も抵当に入ってて葬儀代出したらあとは全然残っとらん。

なのに周りからは何かえらい儲けたように言われてなぁ。

…ホンマに…!」


つ…⁉️👂🤚🏼


「つ…つらかった💦」


「ガクッ…😵

あっ、この前聞いたけど…」ニヤニヤ


「あかんあかん。今日は帰れ❗️」ムキー




うまくかわされたなぁと思いつつ、勝負に勝ちたい男。

たまたま通りかかったところが甚兵衛さんという人の家の近くです。

この人に相談してみました。



「ハッハッハ…面白いことしてるなぁ。

それならいい手があるぞ。」



何やら知恵を授けました。



「なるほど❗️💡

儲けたら羊羹でも買ってきますからね♫ニヤニヤ



一度帰って準備をし、再び辰さんのところへ💨



「おーい、辰さん。ちょっと困ってるんや」


「どうした?。うわっ、なんや!

そんな糠まみれの格好して?」


「実は田舎の親類から大根100本も貰ったんやけど、糠漬けにしようと思ってな。

家中探してもこの二斗樽しか無いんや。


これに大根100本、詰まるかなニヒヒ


「大根なんか100本もあったら細いもんでもかなりの量やで。

さすがに二斗樽には…!」


「詰まろうかな⁉️」


「…入りきらん❗️」真顔


「ムリに押し込んだら…」


「底が抜ける‼️」


「底が…あのなぁ…!」ガーン


「ハッハッハ。あかんあかん。

わざわざそんな格好までしてご苦労なこっちゃけどあかんわいニヤリ


さてさて、今日は時間無いんや。

おーいカカァ。早く羽織り出してくれ」


「羽織りなんか着てこれからどこか行くのか?キョロキョロ


「前から兄貴の家の増築してたやろ?

今日はその新築祝いで呼ばれてるんや」


「新築祝い⁉️一杯飲めるな‼️酔っ払い


「1円出せ真顔


「あっ、しまった…!ガーン


「おーい、羽織はもうええぞ」ニヤニヤ


「しかも嘘かい‼️」ポーン



悔しがりながら甚兵衛さんの元へ帰った男。


「あかんかったか。しかも逆に取られた?

なんや…向こうのほうが一枚上手やなぁ。

わしは向こうにようかん食べに行くで」😓


「いやいや、そんなこと言わずにもう一回知恵貸してくださいよ」えーん


「辰さんは何か好きなことないのか?」


「あの人は何よりも将棋好きですよ。

わたいよりも何倍も強いし、2人で風呂行く前によく指してますけど夢中になりますわ」


「おっ、そりゃええ💡それを使おう」



詰め将棋という遊びがあります。

その遊び方の中で相手は王将1枚。

自分の手駒は王将、角、金、そして歩が3枚。


この状態では絶対に詰むことができないんだそうです☝️

(僕もあまり詳しくはわかりませんが)



「おーい、風呂行こか」



「・・・🤔」



気付かないフリをする男。

2、3回呼ばれてやっと気付いた演技をしました。


「何をそんな夢中に…?

おっ!将棋盤が出てるやないか♫」


「詰め将棋を考えてるんやけど、これどう思う?」


「なんかこれ変わってるな。

王が1枚にこっちは王将、角、金と歩が3枚か。

ちょっとどけ。ワシが見てやる♫」



将棋盤を見ながらじーっと考える辰さん🤔



「どうや、これ。詰まろうかな?」


「まぁちょっと待て🤔

これがこうなったら…いや、あかんな🙄

これをこうしたら…こっちがあかんか🤥」


「どうや…?詰まろうかな?」プンプン


「考えてる間が面白いんやから、ちょっと待てと言うてるのに。

う〜ん、これもあかんし…こうも…あかんな」


どや?詰まろうかな⁉️」ムキー


「いや…これは…どうやっても詰まらんぞ🤥」




「…抜かたな、おんどりゃあーっ‼️⁉️」

∑\(@Д@#\)



うわっ❗️なんやなんや⁉️


「さぁ、1円払え❗️1円、1円‼️」


「1円…?あっ‼️ポーン💡

これを言わすためにこんな手の込んだことを…⁉️

はーっ、なるほど!参った参った!

いや〜こりゃ恐れ入った!

感心したから倍の2円やるわ❗️✌️」


「ホンマか⁉️一杯飲めるわ❗️♫」デレデレ


「これで差し引きやニヤニヤ



〜終〜

さて、いかがでしたか?(^^)

なんだかんだ仲のいい2人でしたが…👾笑


漫才調のお話で個人的にも好きなお話です✨

この2人でキャッキャっしてる感じがいいですねぇ。


しかし考えてみれば「クセ」って何のためにあるんでしょうね???

心理学などに通じるところもあるそうですが。


人に迷惑をかけるような癖は早く直した方がいいですが、できれば人の癖にはお互いに寛大な心でいきたいもんです🍀


あとは何よりこの2人のように明るく言い合えるような関係が大事かなと思います✨


ではまた(^^)