先日の金曜日は全国の学校で終業式が行われたそうです。
明日から夏休みなんですね〜🌴🌊☀️
羨ましい限りです。
各地で開催予定のイベントのCMを頻繁に目にします。
たくさん思い出作りと宿題に励んでもらいたいところです。
お子さんをお持ちの親御さん達はこれから大変ですなぁ
…僕もそのうち人のこと言ってられなくなるんでしょう☠️笑
〜ストーリー〜
こちらはある家のおとっつぁん。
天神様に年始のお詣りに行ってくると話しています。
「ああ、天神様かい。
今日は初天神だから、いいじゃないか。
あ、だったらきん坊も連れてっておくれよ」
「きん坊…いや、あいつはダメだ。
あいつは表へ出た途端にあれ買ってくれ〜これ買ってくれ〜ってすぐ言うんだから。
ぐずぐずせずに羽織を出せって！
早くしないとあいつはやたらとこういうことを嗅ぎつけてくるんだから。」
まさにそんな話をしている時、きん坊が帰ってきました
「あっ、おとっつぁん。ただいま〜っ！」
「なんだ。もう帰ってきたのか？
もっと外で遊んでこい」
「そんなこと言ってももう友達も帰っちゃったもん」
「友達がウチヘ帰ったらオマエも一緒にそっちの家へ帰って遊べよ」
「わたいのウチはこっちだもん。
あれっ？おとっつぁん。
羽織なんか着てどうしたの？」
「ん？あぁ…。
今日はなぁ、今から怖いおじさん達が集まって会議するんだよ」
「またまたぁ…そんなこと言ったって嘘かどうかくらいわかるんだよ？
長年の付き合いなんだから。
あっ！わかった！
今日は初天神だからお詣りに行くんだろ？
おとっつぁん天神様好きだもんね。
ねぇ、あたいも連れてっておくれよ」
「はぁ…。
ああ、そうだよ。そぉ〜だ。
でもオマエは連れてかないよ。」
「えぇ〜っ！なんでなんで？」
「何でってオメェ…この前言っただろ？
オメェとは２度と表を歩かねえって。
何があったって忘れたとは言わさねぇぞ。
表へ出た途端にあれ買ってくれ〜これ買ってくれ〜って…。
他にセリフがねぇのかオメェは！
ダメだ！絶対連れてかねぇからな！」
「そんなこと言わずにさぁ〜。
連れてっておくれよ、おとっつぁ〜ん。
今日はあれ買ってくれこれ買ってくれって言わないから。
ねぇ、いいだろ？」
「ダメだ。必ず表出たら言うんだから」
「言わないって。男と男の約束だから。
ね、おとっつぁん？男と男の約束！」
「オメェは表に出たら女になるんだ。
ダメだったらダメっ！」
「えぇ〜、そんなこと言わずにさぁ〜。
ねぇ〜おっかさぁ〜ん。
おとっつぁんに頼んでおくれよぉ〜。」
「ちょっとぉ〜。連れて行きなよぉ〜。
イヤだよ置いてかれちゃぁ〜。」
「おんなじ口調で言うんじゃねぇよ❗️
オメェから移ったのか、その言い方は」
「何言ってんだい！
前もそうやって置いてくから糠味噌に泥水入れたりなんかしたんだから！
連れていきなよぉ〜！」
「うるさいね、おめぇ達は…！
わかったよ！
ったく…おめぇがすぐ羽織を出さねぇからだぞ、ホントに…。
でもいいな？男と男の約束なんだぞ。
破ったら川へ放ってやるからな？」
「川なんて平気だもん。泳げるもん」
「バカやろう。
川の中へ入るとカッパに食べられるんだぞ」
「おとっつぁ〜ん…ああいうのはねぇ、架空の動物だって学校で習ったよ？
本当はいないのに、それを子供の脅かしに使うなんて…ウチのおとっつぁんはあどけないねぇ」
「うるせぇ、バカ‼️」
おとっつぁんが渋々きん坊を連れて行きます。
２人で天神様の神社に近付いていくとガヤガヤと人混みが出てくる。
「おとっつぁん。
こう人が多いとさぁ、お店もいっぱい出てるよねぇ？」
「ああ、そうだな。」
「ねぇ、おとっつぁん。
こんなにいっぱい店が出てるのにさぁ、わたい今日はあれ買ってこれ買ってって、全然言わないでしょ？」
「んっ？おお、そういやぁそうだな。
今日は全然言わねぇな。
そうやってたらいつも一緒に連れてきてやるんだから、これからもずっといい子にしてろよ」
「うん。いい子にしてるよ。
こ〜〜〜んなにいっぱい店が出てるのにさ。
あれ買ってくれこれ買ってくれって言わねぇもん。
偉いよね？」
「おう。偉いな」
「だよね？ねっ❗️
こんなにいい子にしてるからさぁ〜。
…ご褒美に何か買っておくれよ」
「始まりやがったな、この野郎…！
今日はそういうこと言わない約束だろ？
ダメだ。ダメっ！」
「んん〜いいじゃねぇかよぉ〜。
ねぇおとっつぁん〜…あそこで団子売ってるからさぁ。
団子買ってくれよ。
ねぇ、おとっつぁん。団子！」
「あのなぁ…今日は男と男の約束って言ったのはオメェだろ？」
「だから男と男の約束でー。ねっ？
あれ買ってくれこれ買ってくれって言わねぇんだから、ねぇおとっつぁん〜。
団子ひとつ買っとくれよぉ〜。１本だけ。
ね、おとっつぁん。ご褒美だから、ねっ？
団子。１本。おとっつぁん。
１本。おとっつぁん、団子、ご褒美。
いっぽんだんごおとっつぁん」
「うるさいなぁ、もう！
買わねえったら買わねえんだ今日は‼️」
「ん"ん"〜…
団子買って！団子買って！」
「買わねえよ‼️」
「……
買っとくれよぉ〜…グス…だんご買って…！
だんご買って！ダンゴ〜っ❗️
だ〜〜ん〜〜ご〜〜買〜って〜〜‼️」
「そこら中に『団子買って』を撒き散らすんじゃねぇ‼️
泣くのやめろ！泣くなって‼️
周りの人が笑ってるだろ⁉️
…わかった。買う。
だからやだって言ったんだよ、全く…。
おいっ、団子屋‼️」
「へい、らっしゃい」
「何でこんなとこで店出してんだよ
もっと裏で商売しろい！
団子１本くれ。え？蜜かあんこ？
あんこに決まってるだろ？
ベタベタにするに決まってんだから」
「ミツがいい〜〜！」
「…蜜だってよ…💢
💢おいおい、子供なんだからもっと蜜を多めにしてやってくれよ。そうそう…。
うわぁ〜蜜が落ちそうだ。ペロッ。
オメェこの蜜なんだよ…ペロッ。
水みたいに薄い…ズズッ。
見ろっ、滴ってくるじゃねぇかペロペロッ。
ベタベタにするって…ズッ…聞いてなかったのかよ、全く…ペロッ、ズズ、ズッズッ…。
ふ〜…ほれっ♫」
「○△×〜‼️
蜜全部舐めちゃった〜‼️」
「いちいちギャーギャー泣くんじゃないよ。
おい、団子屋…オメェも食い物商売なんだからもっとキレイにしとけよ。
ヒゲもちょっとは剃ってだな…んっ？
その壺なんだ？蜜が入ってます？
そんな小汚い壺に蜜なんか入ってねぇだろ。
ホントに入ってる？なら見せてみろ。
えっ、どれどれ…あ、ホントだ。チャポン」
「ちょっと！なんて事するんですか‼️」
「ほらよ、きん坊。」
「頭いいね、おとっつぁん！
ペロッ…ホントだよね…ペロッ…これじゃベタベタに汚しちゃうよ…ズズッ、ズズッ…ペロッ。
ふぅ…おじちゃん、その壺何入ってんの？」
「親子でやるんじゃないよ‼️
向こう行け、全く‼️」💢
団子も食べて２人がまた歩いていると店先に大きな凧がぶら下がった店があります。
「おとっつぁ〜ん。凧買ってくれない？」
「さっき団子買ったやったろ？
もう買わねえよ。」
「だってこの前買ってもらった凧どっかに飛んでっちゃったんだもん。
ねぇ、おとっつぁん。凧買ってくれよ〜。
凧買って〜ねぇ、凧…凧…ぅぇえ〜ん。
たぁ〜こぉ〜〜〜！」
「だから撒き散らすんじゃねーっての‼️」
「坊や坊や。買って欲しかったらねぇ。
あそこに昨日の雨で溜まった水があるだろ？
あそこで寝そべって手足バタバタさせながらおとっつぁん買って〜って…」
「コラ親父‼️
横から余計なこと言うんじゃねーっ‼️
わかったわかった。
ちきしょう…オレは今日って日を忘れねぇからな⁉️」
そんなこんなで凧を買ったもらったきん坊。
広場で早速遊ぶことにしました。
結局天神詣りじゃなく、きん坊の遊びに付き合うことになったおとっつぁん…。
「はぁ〜…。よし、きん坊。
とりあえず凧持ったまま後へ下がれ。
そう、もっともっと。
どんどん下がれ！もっともっとーっ‼️
風が吹いたらひのふのみで離すんだぞ。
そしたらおとっつぁんが上げてやるから。」
そこへピューっと吹く強い風🍃
「風が来たぞーっ！
ひのふのみっ！離せ❗️」
ガーっと糸を巻くおとっつぁん❗️
うまく糸を操って凧を上げていきます🪁
「よーし、よし！
いい引きになってきやがったぞ❗️
いい風だ！いよ〜っと…どうだ、きん坊！
おとっつぁん上手いだろ⁉️」
「ホントだね、おとっつぁん❗️
わたいにも貸して」
「そうだろう！もうちょっと待ってろよ。
昔から凧上げ大会で負けたことねぇんだ！
そらっ、そらっ！
どうだい、おっとっとっと！
そらっ、ほれっ、回してやるぞ！」
「ねぇ、おとっつぁん❗️
わたいにも貸してっ！」
「まぁ待てって❗️待ってろよ〜！
おとっつぁんがちゃんと上がったら持たせてやるから！
いや〜っとさ〜のよ〜っとぉ〜♫
いい引きだねぇ、ホントに！うわ〜っとぉ！
ほ〜らよ〜っとぉ！ハッハッハ〜っ！
いい感じじゃねぇか？あらよ〜っとぉ♫」
「ねえっ❗️おとっつぁん❗️
わたいにも持たせて‼️」
「うるせぇなぁ❗️
こういうのは子供の持つもんじゃねぇんだ‼️
引っ込んでろい‼️」
「もう！
こんな事ならおとっつぁんなんて連れてくるんじゃなかったよ」
〜終〜
さて、いかがでしたか？(^^)
初天神は１月２５日だそうですので、本来は年明けなんかによく出される演目です😃
今は夏ですが、各地でお祭りで夜店なんかをよく見かけるようになります✨
お近くの祭りなど、機会があればお子様を連れて行ってみてはいかがでしょうか？
子供も大事ですが、ご自身も楽しまれたら良いとは思いますよ😁✨
その方が子供が諦めるかもしれません。笑
ではまた(^^)