台風が千葉に近づいていますが大丈夫でしょうか?

もし1号が日本に上陸したら史上初のようですが、あまり被害がないといいなと願うのみです🙏



台風はともかく、もうすぐ梅雨ですね☔️


雨は好きじゃありませんが、この時期から農業ではお米の苗が育て始められます🌾


これが植えられて一面緑となり、秋にはその水田が黄金色に変わる。


一面黄金色が広がる様はなかなか気持ちがいいです✨



秋に刈り取った米を食べるわけですが、お米を炊く機械も随分と進歩したもんですねぇ🍚


「家電の3種の神器」なんてものがありますが、意外と炊飯器はこの3つのなかには入っておりません…💦

(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫、3C等)


お米と水を入れればご飯が炊ける🍚

さすがに僕の幼少期には日本人みんなが持ってましたが、考えてみれば便利なもんです。


昔は竈門(かまど)です。


竈門(かまど)に大きな釜を乗せ…

下で薪で火を起こして竹筒でフーッと吹き…

その火が消えないようにまた薪を焚べてフーッフーッとやり続ける。


どのくらい時間がかかったかはわかりませんが、大掛かりだったもんですねぇ…。


竈門は「へっつい」と呼ばれていました。


こういうやつ↓


『竈門』で画像検索すると炭治郎が出てくるので困りました。

恐らくこんなことで困ったのは世界で私だけでしょう。笑



で、当時こういうものは近所の道具屋なんかで買うわけなんですが、新品で買えるような人は当時滅多にいません。

そんな人は金持ちだけです。


引っ越す時には近所の古道具屋に売り、また引っ越した先にある近所の古道具屋で買い揃えるというのが普通でした(^^)

(運んでる間に潰れてしまうかもしれませんしね💦)


今日はそのへっついに関するお話です🍚



〜ストーリー〜

古道具屋に置いてあるへっついが男の目に留まりました。



「このへっつい…いいねぇ〜!

気に入っちゃったよ。

これ、いくらだい?」


「え、えぇ…まぁ、あのー…いいものですよ。

いいものには違いないんですけど。

まぁ…ねぇ、ちょっとあの〜」


「なんだい歯ぎれが悪いね。

売ってるんだろ?」


「そうですねぇ…。

売るために店には出してるんですが。

ちょっとねぇ…」


「なんだよ、勿体ぶりやがって。

オレは気に入ったんだ。

これ、もらいてぇんだ」


「う〜ん…そうですか?

実はですねぇ。

それ…もう壊しちゃおうと思ってたんですよ。」


「おいおい、買おうと思って壊されちゃかなわねぇな。

なんでだ?」



道具屋の主人が言うにはパッと見た感じそのへっついは良い品らしく、誰かの目に留まればすぐに売れる。


でもそれを買った人は翌日早朝に真っ青な顔で必ず返しにくるゲッソリ



「誰も理由を言わないんですがねぇ。

でもいつも買ってった人は


『とてもあんなものは置いておけない❗️

タダでもいいから引き取ってくれ❗️


と言って、これを押し付けるようにこちらへ返すでしょ。

そしたらもう逃げるように帰ってしまうんですよ。


「ふーん。

オレは返しに来ないから売ってくれよ」口笛


「いや、みんな最初そう言うんですよ。

でもみ〜んな返しに来るんですから。」


「いや、オレは男だから大丈夫だよ!」


「ええ、みんな買う時は男なんですが、朝には女になっちゃうんです」


「そんなことは無ぇだろう。

頼むよ〜!」



と押し問答の末、主人は根負けします。



「わかりました。

じゃタダでそれ差し上げますから、もしいらなくなったらあなたが壊してくれませんか?」


「タダ⁉️ホントかよ?

そりゃありがてぇなぁ〜、へへへ。ニヤニヤ

本当にいいのかい?」


「ええ、構いませんよ。

どうしようか考えてたんです。

こちらも商売ですから、持ってきたお客さんからそれを引き取ったらまた店へ出しますでしょ?

するとこれだけ良い物です。

またすぐに買い手が付きますが、また翌日には引き取ってくれ〜と来る。

いつも売った時よりは安く買い取るわけですから、これを置いとけばちょっとでも儲けちゃったりはするんですけどね。

ですけど、売れてもこうしてすぐ帰ってくるわけです。

そんなものずっと置いといて、あの店は変なものを扱ってるなんて噂を立てられたら困りますからねぇ。

店の信用に関わってきちゃいますから、もうこっちで壊すつもりだったんですよ」😓


「そうかい。なるほどねぇ。

それじゃお言葉に甘えて、貰っていくとするよ



と男が喜んで持ち帰ります。


さて、その晩…🌙



「う〜ん……なんだ…?

なんか寝苦しいな。

普段は朝まで目が覚めないのに…。

んっ?」



ふと見るとへっついから何やら不気味な雰囲気が漂っています。

すると…ポッと火が付く🔥

ゆっくりと煙が上がってきました。


「…⁉️

火の玉が出たぞ…なんだ…?」


「…へっへっへ…へへへ…」



煙が人の形になり、男の幽霊が出ました👻



「へへへ…う〜ら〜め〜し〜や〜っ」


「恨めしい…?🤨


オメェにそんなこと言われる筋合いは無ぇやいっ‼️ムキー💢



「ヒッ…!ガーン

エ、エヘヘ…。

いやぁ、怒っちゃあいけませんよ、親方。

へっへっへ」


「オメェが出てきて早々恨めしいなんて言うからじゃねぇか!」😤


「いや〜違うんです。

何でかわかりませんが、幽霊になるとこうしないと出にくいんすよ〜😅

いやぁしかし親方、いい度胸してますなぁ✨

いつもあっしがこうして出ていくと、みんなキャー❗️って怖がっちゃうんで…。

今まで誰とも話ができなかったんす。

あっしは嬉しいや」デレデレ



聞いてみるとこの幽霊は左官屋の長兵衛という男で、生前に博打にハマってしまいました🎲


最初は勝ってますがどんどんと負けが重なり、とうとう借金だらけ💸

ある日の晩、もう今夜で博打は金輪際やめようと決意します。


しかし世の中は不思議なものでその日に限って大勝ち✨

250両という金が手に入った❗️



「250⁉️すげえじゃねぇか」


「へへへ、そうなんす。

それでね、その中から50両は酒飲んだり遊びに使っちゃったんです。

残りの200は手元に置いとこうと思って。

でも盗まれちゃ大変でしょ?

だからあのへっついの中に埋め込んじゃったんですよ。」


「へぇ…あのへっついの中にか?」


「そうです。あの中にね♫

ところがある日しこたま酒飲んだ帰りにフラッとコケちゃいましてね。

ちょうどそこに溝があって、顔だけハマっちゃったんです。

頭じゃ早く出なきゃな〜と思ってるんですが、体が言うこと聞かなくてね。

早く出なきゃな〜、早く出なきゃ死んじゃうな〜…な〜んて思ってる間に死んだんですね。

ハハハ」ニヤニヤ


「ドジなやつだねぇ〜…じゃ金残したまま死んじまったのか?」


「そうなんす〜。

あっしは身寄りも頼りも無いんでロクな供養もしてもらえませんでしたし、あの金に気が残っちゃって成仏できずにいるとこうして幽霊になっちゃいました」


「ふ〜ん…それでどうしたんだ?」


「そう、それでね旦那。

あのへっついを手に入れた人に頼んで金を取り出してもらおうと思っていたのに、みんなあっしが出ていくと目を回して逃げてっちゃうから困ってたんです」


「なるほど。そうか。

つまりへっついを壊して金を取り出しゃ成仏するのか。

よしっ、じゃあ山分けでどうだ?」


「そりゃぁダメだよ〜。オレの金ですよ?

山分けは取りすぎだよ〜」ニヤニヤ


「じゃオレも嫌だ。どうする?」


「親方…こっちも今は下手に出てますがねぇ…。

あまり調子に乗ってやがると…オレは毎晩出るぜぇ…⁉️」ニヒヒ


「おう、1人で退屈なんだ。

何なら一緒に寝てやるよ👍」


「いやいや、そりゃこっちが嫌だよ😱

弱ったなぁ〜…怖がらねぇんだもんな。

仕方ねぇなぁ…それなら山分けで💦」



こうしてへっついを壊すことになりました。

割ってみると確かに小判が埋まっています。



「これだな。ほら、半分の100両だ。

あと半分はオレのだな。

これで成仏できんだろ。

ほらっ、いきな」


「うぅ…ダメだぁ、親方。

どうしてもその金が気になっちまって…ぃ、いや、返せとは言いません。

う〜ん、どうでしょう?

その100両同士、博打で勝負しませんか?』


「カ〜ッ、おめぇも好きだねぇ…😓

よした方がいいよ!半分でも100両だよ?

負けたらそれも無くなるじゃねぇか」


「い、いや、博打なら諦めがつきますんで」


「しょうがねぇやつだなぁ〜…。

わかったよ。元はオメェの金だからなぁ。

何で勝負するんだ?」



幽霊の希望で丁半博打で決めることにしました🎲🎲



「いくぞ…勝負!」



サイコロを振りました🎲🎲



「さぁ半か丁か、どっちにする?」


「あっしは…丁しか張らねぇんです」


「よし、じゃあオレは半だ。

文句はないな?開けるぞ、それっ!」



結果は……………半‼️



「おっ、半だ♫

悪いな。じゃっこれは貰っとくよ」口笛


「・・・フラっ」チーン


「おーい、おいおい❗️しっかりしろよ!」


「お、親方…お願いだ。

もう1回お願いしますよ〜!」


「もう1回ったってオメェはもう100両取られて無一文じゃねぇか!

負けたらどうすんだよ」


「し、心配ありませんよ親方。

あっしも幽霊だ。

アシは出さねぇ」


〜終〜

さて、いかがでしたか?(^^)


この後はこの幽霊は主人公に「さっさと成仏しろい!」なんて言われてそうな気がします。


あの世には金は持っていけないと言いますが、もし幽霊が勝ってたらどうなってたんでしょうね?


僕はギャンブル運は無いと自分で思っているので、全くやりません。

ギャンブルで勝つにも研究がいるらしいですが、努力の甲斐があるんだか無いんだか?笑



皆様はこの100両賭けますか?🤑

さぁ半か、丁か?

張った張った!(`・∀・´)ノシ


ではまた(^^)