本日は皆様に非常に不思議な世界をご紹介します。
落語には笑い話や人情噺、怪談話などいろんな話があります。
それこそいろんな人がいろんなストーリーを作った結果なわけですが、その中にはやはりちょっと変わった人もいたのでしょう。
それとも
「落語ならではの表現とは何だろうか…⁉️」
「落語でしかできない話はないのか…⁉️」
と考えついたのかもしれません。
聴き終わった後に
「……えっ???」
「どういうこと?」
…となるお話が今回の「あたま山」です。
しかしそこを楽しむお話。
別名「さくらんぼ🍒」と言います。
このお話についてはこれ以上の説明は不要かなと思います。笑
ストーリーをどうぞ🙇🏻♂️
〜ストーリー〜
ある男が大量のさくらんぼを食べていました🍒
この男は大のさくらんぼ好きで、
「種を捨てるのももったいない♫」😋
と、種も全て飲み込んでしまいました。
さてその翌日☀️
男が目を覚ますと自身の頭のてっぺんから何やら木が生えています🌲
「なんだこりゃ…?」
男は驚きましたが、
「ま、まぁ死ぬわけじゃなし…とりあえずこのままにしとくか」
そのまま木はすくすくと育ちます🌲
翌年の春。
その木には満開の桜が咲きました🌸
それは町中の評判になります。
ある日のこと。
男が家で寝ているとドンドンと家の戸を叩く音がします。
「すんませ〜ん!いるかい?」
ガラッと戸を開けるとぞろぞろと人がいます。
「わっ!な、なんだあんた達⁉️」
「おおっ!本当に桜が咲いてるぜ⁉️
そんじゃまぁお邪魔しますよ♫
みんな入るぞーっ」
「ちょ、ちょっとちょっと!
何なんです⁉️」
「何って…桜が咲いてるんなら花見に決まってるでしょ?」
そのまま強引に酒盛り宴会が始まります🥳
男の頭の上は連日花見客で賑わうようになりました。
毎日毎日ワイワイガヤガヤ🤪🥳🤩🤣
朝から晩までドンチャンドンチャン♫🍶
あちこちで酒盛りはするわ酔ったやつがケンカするわ連日大騒ぎです。
「うるさーいっ‼️💢
毎日毎日うるさくてたまらん!
もう頭がおかしくなりそうだ
くそっ…こんなもんこうしてやる‼️」
男は頭の木を抜いてしまいました。
木を抜いた跡には大きなくぼみができましたが、桜が無くなって花見客は来なくなりました。
「やっと静かに寝れる日がくる…」
と男は安堵します😴
ところがその数日後。
昨日まで三日三晩降り続いたという大雨☔️
その雨はどんどんと頭のくぼみに溜まっていき、水溜りになる。
雨はどんどんと降りますから、その水溜まりがやがて大きな池になりました。
さてまたある日のこと。
また家の戸をドンドンドンドン。
「おーい、いるかい?」
ガラッと開けるとまた何人も人が立っています。
「うわっ!今度はなんだ⁉️」
「おっ⁉️本当に池になってるぞ‼️
よしっ、みんな始めようぜ〜♫」
そういうとその男たちは釣り竿を取り出して池で釣りを始めました。
それがまた町中の評判になり、今度は釣りをしにやってくる人が大勢集まりました🎣
また朝から晩までワイワイガヤガヤ。
釣り針が顔に引っかかるわ、夜釣りはするわ、船を浮かべる者はいるわ。
挙げ句の果てには釣れた魚を焼こうと火を起こすやつはいるわ、また宴会を始めるやつはいるわでまたまた大変な騒ぎになりました。
こうしてまたもや毎日毎日朝から晩まで、明けても暮れてもドンチャンドンチャン♫
「オレはこのまま一生暮らすのか…?
も…もう耐えられん…‼️😨」
己の人生を儚んだこのかわいそうな男。
その池へ身を投げて死んでしまいました。
…お後がよろしいようでm(_ _)m
〜終〜
さて、いかがでしたか?
「いかがでしたかじゃねぇよ…」
と感じた方もいらっしゃるでしょうね。笑
訳のわからない話には江戸落語の「粗忽長屋」もありますが、このあたま山は絵にするにも難しい、本当に落語以外で表現できないものかと思います。
ちなみに「絵に描けない」と言ったものの、挑戦しておられる方もいらっしゃいます。
(あたま山で画像検索してみてください😁)
あといろいろと調べてみると頭から木が生える理由が違うものが1つあります☝️
主人公の男が病気で開頭手術をしないといけなくなりますが、医者がさくらんぼを食べながら手術をして、種を頭の中に1つ落としたままにしてしまうという何とも気の毒なバージョンです😅
これを考えた人は凄いですねぇ…✨
凄く頭がいいか、かなりの奇人変人の類ではなかろうかと思います。笑
おそらくは冒頭に書いた通り、落語で表現できる限界に挑んだのかなぁと推測はしますが真意はわかりません。
お楽しみ頂けましたでしょうか?
それともパニックになりましたか?笑
「あたま山」でした。
ではまた(^^)