昔々の江戸時代。
日本のとある場所。
勘定奉行に任ぜられた男がおりました。
ちょっと前で言えば大蔵省、今で言えば財務省のトップというところでしょうか?
その男は新たな法律
『慶安のお触れ書き』を作成。
そこには農民に対して
「朝から晩まで常に気を抜かずに励むこと」
と記載されておりました。
男はこの法によって年貢を取れるだけとり、
自ら地方へ出向いてはまた年貢を取り、
農民の隠田まで洗いざらい暴き出し、
さらに年貢を上げていきました。
百姓達はもちろん抵抗🔥
ところがこの男は
「不埒な者はいくらでも死罪にする」
と言ってその抵抗をくじき、
さらにこう言いました。
「法は人間よりも重い。
穀物よりは人間は大切だ。
しかし法はもっと大切だ。」
と、言って農民が生活にゆとりを持てぬよう
厳しく年貢を取り続けました。
「百姓は生かさぬよう、殺さぬように。
百姓と胡麻の油は絞れば絞るほど出るものなり」
ということを述べたという話が残っております。
本当に言ったかどうかは定かではありません。
ただし当時の人間からは
『この男の性格をよく表したもの』
と評されており、後世にこの言葉が流行った時期もあるそうです。
時の将軍・徳川吉宗にとっては幕府の財政を大いに潤わせた功労者。
しかし国民の大多数である農民からは大いに恨みと憎悪を買った。
神尾春央(かんおはるひで)という人物です。
大変な恨みを買ったこのお方ですが、天寿を全うしております。
今日本を動かしている
あの方もこの立ち位置を狙ってるんじゃなかろうかとワタクシ考えております。笑
ではまた( ̄∀ ̄)