昨日は5月5日のこどもの日🎏
この日に食べるものとして柏餅があります。
時代は2つ遡って昭和。
ある日、昭和天皇のおやつとして出されたものがありました。
当時の宮内庁管理部。
その部内で皇室の食事を担当する大膳課。
その料理人であった渡辺誠さん。
フランス料理のシェフであったそうですが、この方が上司から「これを御所に届けてこい」と預けられた立派な桐の箱。
そこに入っていたのが柏餅です。
餡子の入った白い饅頭が葉に包まれてる和菓子ですね(^^)
渡辺シェフはそれをお皿に乗せ、昭和天皇・皇后の御前に用意し、食事を邪魔しないように下がりました。
するとしばらくして昭和天皇の
「…美味しくない」
そんな声が聞こえました。
(「まずい…」と言ったという説もある)
凍りつく渡辺シェフ
自分が作ったわけではありませんが、天皇陛下が美味しくないと言うなんてよほどのことです。
何か失敗があったのかと不安になりつつも、両陛下がその場を後にしてからそのお皿を下げに行ってみてビックリ‼️
昭和天皇はなんと柏餅の葉っぱごと食されていたのでした🍃
(葉脈だけがキレイに残っていたという…)
原因は皇室のルールとして大きく2つ。
①
皿に盛り付けられたものは全て食べられる状態であること
②
両陛下には誰も話しかけてはならない
(両陛下に何か聞かれて答えるのはOK)
…というルールがあります。
骨付きの肉は出ません🍖
魚も骨を取り除く🐟
つまり食べられるもの以外は皿に乗っていないという前提があるんだそうです。
しかも「あっ、その葉っぱは食べれませんよ」と注意もできない!😅
恐らくは両陛下とも柏餅を知らなかったわけではないでしょうが、出されたものは必ず残さず食べていたということでしょうね🍽
万が一、柏餅をご存じなかったとしても、葉っぱを取って出すか、せめて葉っぱを広げてお出ししていればひょっとすると天皇陛下から
「この葉はどうするの?」
と近くにいる使用人に聞かれて事なきを得ていただろうと思います😅
渡辺シェフは上司からめちゃくちゃ怒られたそうです⚡️
このエピソードは実話ですが、落語の「目黒のさんま」というお話を少し彷彿とさせるなぁと思いました。
渡辺シェフは凍りついたでしょうが、激動の時代を生きた昭和天皇のちょっとほっこりするエピソードのようにも思えます🍀
桜餅の葉は塩漬けされているのでそれも一緒に食べる人もいるそうですが、僕は桜餅も柏餅も葉っぱは食べません。
皆様はいかがでしょうか?
ではまた(^^)