細川たかし / 心のこり
2018年7月に愛媛県の大洲市は、豪雨災害で甚大な被害をうけました。その年の11月2日(金)
に、近所の曹洞宗のお寺さんにお誘いを戴き、私にとって初めての傾聴ボランティアに同行しました。
曹洞宗は、青年会を中心に全国へのボランティア活動が活発で、誘ってくれた S さんには、いつもその活動の話を聞いたりしています。
昨年の12月には、二回目の同行をお誘い戴きました。この時に伺った地区は徳森(とくのもり)地区と、大駄馬(おおだば)地区の二か所で、いずれも被害の大きかった地区です。
さて、傾聴ボランティア初心者なワタシは、お坊さんになるために高野山で修行生活をしましたが、そこでは実際のお説法の勉強はしていません。
修行を終えたその後、改めて本山が主催する「本山布教師講習会」なる、高野山認定の布教師を育てるための講習がありますが、ワタシはそこで、お話の勉強を受けました。
寺家の出身ではないワタシは、お坊さんが檀家さんや、信者さんに向けてお話するその術を、まったく身に付けてなかったからです。
居酒屋で、カウンターを挟んでお客さんと話す話術はそれなりに持ってますが、仏様の教えをお伝えする方法なんて、そりゃ持ち合わせていませんでした。
そもそも、改まって 「え~、仏様はおっしゃいました・・・」 なんてやるのは、ワタシの性分ではありません。グラスを交えてざっくばらんに話しをしていたワタシにとって、お説法なんて烏滸がましくてしょうがなかったのです。
その講習会で、実際に高野山に参拝に来られた方を相手に、受講者の皆でお話しをする課外講習がありました。
高野山の奥の院へ向かう途中に休憩所があり、そこでは甘茶のお接待をうけられます。
そこで、脚を休めている参拝者の横に座ったり、何人か集めてお話しされたり・・・スタイルは様々ですが、そこで 辻説法 *1 をする感じです。
*1 お坊さんが、道端で通行人相手に説法をするスタイル。いわばストリートスタイルの説法である。
ワタシは、この時気づいたんです。大勢の人を集めて、その前で改まってお話するスタイルよりも、少人数でテーブルなんかを囲んで、お茶でも飲みながら雑談交じりにお話しするスタイルが、すごくシックリ来ます。まさに、現在活動している地域サロンのスタイルなんですね~
ま、そこで前回にお話しした、ギターの弾き語りで皆で歌う事を始めたのですが、ワタシを誘ってくれた Sさんは、まさにこれを仮設住宅の皆さんの前でやって欲しくて、ワタシを呼んでくれたのです。
最初に伺った時は、少し考えた部分もありました。その時はまだ、被災間もないタイミングでもあったし、行った先の仮設住宅の住民の方達の、メンタルの回復度合いも様々でしょうから、実際「歌を唄う」という行為が、皆さんにどこまで受け入れられるのだろう?という疑問もあったからです。
しかし、結局 蓋を開けてみれば、皆さん楽しそうに歌ってくれたんですけどねw
今では、地元地域だけでなく、近隣の地域のサロンさんへもお邪魔するようになりました。
つい最近は、今治市内のサロンにも初めてお邪魔しました。玉川と市内とでは、サロンの運営の仕方も少し違いがあって、それも面白いです。
その話は、また次の機会に・・・