成功と失敗の腐れ縁






マリア「ティナ、初めて人を殺した時の事…覚えてる?」


ヴァ「え?アンタそんな話するの珍しいじゃん、どしたの?」


マリア「ただの思いつきだから、きにしないで」


ヴァ「…。覚えてるわよ、何事も初めてって忘れられないじゃない?」


マリア「どんなのだった」


ヴァ「そうね…あれはまだ研究所に居た頃でさ。まだ実験中だった私ね

研究員の一人が私を犯そうとしてきたからやり返したのよ。そしたらさ、あっさり死んじゃって…人間って脆いって感じたわ

…それともあの時から私は強かったのかしら」


マリア「お前は昔からそう言う事に巻き込まれてるんだな」


ヴァ「そう言う事ってどう言うことよ。…さ、話したんだからアンタも話しなさいよ、あと何でこんな話をしたいと思ったかについての経路も」


マリア「…………最近、夢を見るんだ。最初は夢らしい意味のわからない辻褄の合わない出来事ばかりだけど、必ず最後はアタシが初めて人を殺したシーンになる

アタシが初めて人を殺したのは実験中の事で、失敗作同士の殺し合いだった。アタシは馬鹿だからさ、失敗作の奴らと仲良くしちまってて全然殺せなかったよ

あっちも泣きながら謝りながらアタシの事を殴るんだ。んで生き残ったのはアタシ。そんなシーンを何度も何度も夢にみる…それが辛い」


ヴァ「………。」


マリア「何でこんな夢みちまうんだろうな」


ヴァ「分からない。人の心理なんて人自身が分かりきってないんだから、馬鹿な私たちには理解なんてできない。だからそんな深く考えなくて良くない?

…なんて言うか、アンタが失敗作っていう理由がよく分かったわ」


マリア「なんで」


ヴァ「人を殺して辛いって思うからよ」


マリア「何それ…お前も感じるだろ?」


ヴァ「もう分かんないわよ」












成功と失敗の焦がれ