高校以来、久々の友人とバッタリ出くわした。
いや、これは友人と呼んでいいのか。
おぉ！久しぶり！なんて言い合いながらもいかんせん名前が浮かんでこない。上っ面で会話しながらも必死で頭を回転させる…野球部崩れ（補欠）、当時付き合ってた彼女がショートヘア、冬はブレザーの上にMA1、バイク好き、いつもレモンティー…と思い出した彼のデータといえばガラクタなもんばかりだ。
「～ちゃん」「～っち」、どんな系統のあだ名だったっけ。確か頭に「松」がついたような…て全然思い出せない。「あの～ところで名前何だっけ？」なんて、非紳士的行為過ぎて聞けないし。そんな事して、もし近くに主審でもいようものなら胸元から即レッドカード出されて一発退場になりかねない。
勇気を出して少し濁して「まっちゃん」と問いかけてみるもビンゴだったのかダウトだったのかリアクションはない…
こちらの思いを悟られないようデリケートに会話を進めてく。
が、あーだこーだと脳みそ使ってるうちに突然「そういえばTSUTAYA今日返さないと延滞だな」とか「帰ったらPCの引っ越しが待ってるよ」とか、なぜか思考がどんどんとあさっての方向へと向かい出す…どうやら頭の回線にバグが生じたようなので本能に従うかたちで思い出す事を諦めてみる。
ひとしきりお互いの近況を話し終え、番号交換してなんとかバレずに別れた。今おれの携帯には新しい番号が登録さたけど、名前の欄がポッカリと空白のままだ。
でも
ここで重要なのは奴の名前じゃなく、奴と過ごした思い出だ。それが一番大切なんだ。と、あまりにも一方的な自己解決により頭の霧が晴れた。
近く実家に行ったら卒業アルバムをそっと開き彼を見つけ出して、大切な思い出と共にこの携帯に名前を入れよう。うん、そうしよう。
日々ホゲ～っと生活してるとこういう事態に陥ることもあるんだな。ホント油断ってのは禁物なんだね。
PS
2 /11(fri)『GALAXXXY』の詳細が上がってますがこれは事件だ！！あとで後悔することのないよう、今のうちからチェケダッチョよろしくです！
