私は数年前Bガールという部類のファッションをしていた。
ミニスカートにスニーカーブーツ。ハンチングにギラギラブリンブリンのアクセサリー。
今では考えられない服装だった。
私の地元は23区内でも比較的落ち着いてる町な方だが、案外カスもそれなりに居る。
そもそも痴漢電車で有名なあの線沿いであった。
その日はいつもよりも格好が派手で、仕事が終わるのも遅かったので
女性専用車両を利用して帰宅した。
雨がしとしとと降る梅雨のムシムシした日だった。
タクシーで家まで帰ろうとしたが雨の日はタクシーがなかなか無く、
やはり駅に着いたときにはタクシーもとまってなく仕方なく歩いて帰る事にした。
夜道は不安だったので、男友達に電話をしながら帰っていた。
家の近所は真っ暗で、1m近くにならないと顔が見えないくらい暗かった。
そもそも近所に大きい公園があるのだが、そこの公園の電気を点けていれば明るいのだが
近所の誰かが「明るくて眠れない」と苦情を出して以来、そこの電気は点かなくなったのだった。
そんな夜道を電話をしながら歩いていて、やっと家の近くまできて、曲がり道を曲がろうとした
その瞬間 確実にいやな気配を感じ後ろを振り返った。
カーブミラーに人影が写っていたと思った瞬間、全力疾走でその人物が私の背後に突進してきたのである。
案の定痴漢であった。
そいつは私のケツを背後から揉みしだき、私はもちろん激しく抵抗した。
しかも「やめろやごるぁああ!!ころすぞてめぇえええええ!!!!」とホントに男のような言葉遣い、
男のような重低ヴォイスで叫んだ為、男も焦ったらしく、私を隣の家の塀へと追いやった。
そして信じられない行為をしたのだった。
塀に追いやって、私の腹を三発おもいっきり殴ってきたのである。
ここではたと冷静に頭の中で「こいつナイフもってねぇや・・・良かった」と思いながら私は地べたにヘタリとうずくまった。
その間、相手は猛ダッシュで走って逃げていった。
そもそも、私はその時期、ストレッチにハマっていて、自分の腹筋を割る事に恍惚としたものを覚えていた。
完全に三島由紀夫スタイルである。
その甲斐あってか、吐きそうになるほどの痛みやなんかは全くといってなかった。
その騒ぎに気づいた母親がそっこー出てきて、近くに歩いていた通行人を呼び、
警察を呼ぶ事となった。
その際、その通行人は「いや、あっちに走って逃げいきましたよ」
とのほほんと答え、あげく警察が来たら一緒に聴取お願いします。と言ったら
「いや、ちょっと・・・めんどうなんでいいです」といって帰っていきやがったのだ。
カスめ。と思いながら警察の聴取と、現場検証が行われた。
その日の明け方、私はたまたま何者かの足音で目が覚めた。
私の部屋は一階なので、道の通行人の足音がダイレクトに部屋に聞こえる為、
明け方で目が自然と覚めたと同じタイミングで気づいたのだった。
その足音は、私の部屋の近くまで「カツカツカツ」と来ては戻り、また遠くに行ったかと思うとまた戻ってくる、というのを繰り返していたので
部屋の中から自分の部屋の壁を思いっきり殴って威嚇をした。
するとその足音は遠くのほうに行ったっきりもう来なくなったのだ。
それを母親に話しに行ったところ、「私も聞こえてたよその足音、変だったよね」と言っていた。
それからが、私のノイローゼデイズの始まりである。
毎日外から部屋に聞こえる足音にビクビクして、防犯用に購入したスタンガンを毎日持ち歩き、
母親には三段警棒を託し、防犯ブザーに催涙スプレー、ありとあらゆる防具を備えた。
家の近くになると、そのスタンガンを片手に用意し、意味もなくバチバチと鳴らすだけ鳴らしてみて
威嚇をしていた。
はたから見たら私が一番の危険人物だったはずだ。。。
しかしそうするしかなかった。自分の身は自分で守るしかないのだ。
夜外で聞こえる足音には酷く怯え眠れない日々もあった。
しかし、時間が過ぎても怪しい人物は現れる事はなく、結局その犯人を捕まえる事は出来なかった。
私はその数年前にも、一階の部屋をいいことに約20分近く覗かれていた事があった。
なぜ20分という細かい時間がわかったのか。
私はその日、夏の暑い日で窓を少し開けて、キャミパンだけでブライスという人形の洋服をミシンで縫っていた。
私の実家には猫が居るので、窓の外の木の塀がカリカリ言ってる音が猫の爪とぎないし、猫が遊んでるものだと思って、確認することもなくもくもくと洋服を縫い上げていた。
10分ほどたって、未だカリカリなっている音にその時は別に何も思っていなかった。
しかし猫というものは飽きやすい性格のため、ましてやうちの猫が10分もカリカリしてるには長すぎるだろうと思って確認をした瞬間
塀の下に男の顔がすーーーーっと降りていくのを見てしまったのだ。
その瞬間「ぎゃぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と夜中の時間帯に思いっきり叫んでしまったのだった。
でもそら叫ぶよ。怖かったもん。
その声におとんが「どうした!!」と入ってきて事情を説明して、警察を呼ぼうとなったのだが
母親がえらく警察を呼ぶのを嫌がり通報するまでに40分という時間が過ぎてしまった。
挙句の果てには「あんたの部屋がピンク色やいやらしい色使いしてるから」だとかなんとか言ってきたので
マジでこのババア、覗く方が絶対悪いだろうよ・・・と思ったわけだが、結局おとんの説得もあり警察を呼ぶ事ができた。
で、先に記したケツモミ野郎にしろ、覗き野郎にしろ、いわれてみればおかんの言ってる事も今となれば一理あるなと感じているわけで。
そもそもケツモミ野郎に関しては、Bガールというすこしいかがわしいエロティックな服装であったわけだし、
覗き野郎に関しても、キャミパンでピンクの部屋だったら、覗くにきまっている(わきゃねーけど)
世の中変なヤツが多いので、自分の身は自分でまもらなきゃ、誰も助けてはくれないわけで。
となると、おしゃれも大事なんだけども、やっぱり少なからず、そういう目で見られてる事もある、そして事件に繋がる要因になってしまうって事も視野にいれて行動しないと駄目ってわけですな。。。
それ以来私はスカートが恐怖で履けなくなってしまって、最近まで封印していました。
もう引っ越したので気にせず履いてますけど、また何がどこで起きるのか解りませんので
みなさんも気をつけてくださいね。
