日本の困り事解決法「和をもって貴しと成す」歴史のＤＮＡ　２

そしてこの「和貴」の価値観は、国が開かれて初めて、その偉さ気高さを為す事になる。申し訳ないが、それは幾多の国との比較でだ。国と国民の幸せは、決して金や物質ではない事。明治の開国で西洋列国に「追い付け追い越せ」で一時は忘れて走った事、否めない。戦後の復興に懸命に成って置き忘れて走った事。でもこれは、日本国のＤＮＡ日本人のＤＮＡと言って良いほどに、血肉で生き続ける代物だ。
この根強さは、日本国憲法よりも強い根のものだから、今更新憲法？など要らぬ、も思うほど。これからの日本、と日本人に受け継がれて行く事だろう、ＤＮＡだから。約１４００年もの前の言葉が日本の、日本人の困り立場で発動する、と言う事も、ようやくの辿り着きは、信長の時代の既成破壊に始まって江戸幕府と共に軟着陸する。
信長の代々の家系が弾正と言う役職で、今で言う風紀委員腸の役目。この役職眼で天下統一を目指し、公家から武家、宗教まで、果ては町の盗賊まで、乱れを徹底して焼くように払って行って、後の家康も引き継いだ。だから、江戸の建立が家康でも、信長さんは名としても欠かせないのである。戦国で、武将が負ければ、その後の和に邪魔に成らないように、潔く自刃した。
そもそも国の法と言うものは、同胞の殺し合いを止めさせる事が発端で、今に至るもの。「和貴」もかつては法であったとするなら、これほど濃く、習慣的、ＤＮＡ的に染み込んだ方と言う存在も特別すぎる位だ。現代の日本でも「国の危機」の前提なら、ヤクザ社会だって、この「和貴」に帰順する。
始まりは、天皇＋豪族政治　　天皇＋公家政治　　公家武家精政治　　武家政治　貴族政治　　庶民政治　　天皇＋豪族政治時代に生まれて、育てて来た「和貴」の価値観も　奈良時代から１４００年の時を積んで現代日本人の心に刻まれたと言う事だ。そしてそれが民主主義下でも心地いいし、他に類を見ない社会を構築してくれている。。だが、世界を見渡して、これは日本国のみの価値観で、礎の社会だ。つまりこの「和貴」の価値観で世界の決断事は進んでいないと言う、世界で無二国と言う事。そしてこれは聖徳太子自身の経験から発した経験教訓でもある。
一方で、世界を見渡して、世界の困りごと解決は？多くは、宗教の教義の照らし合わせだろう。キリスト教、イスラム教、合わせて６割人口としても、他の宗教においても、人間に頼られる存在で居る事を思えば、ほぼ全世界が、神の思し召し、意志を担意で居ただろうし、支配者が神の意志、お教え、として利用して来ただろう事。歴史を振り返れば足跡も見えてくる。つまり色んな紆余曲折を歴史に刻んでも、責任は宗教っぽく残して責任者はいない。国王が成した戦争は国王の生死だが、魔女狩りの責任は誰も取らない取れない、十字軍もそう、なのだ。
今、時代の変換事の、人種差別、その元の奴隷制度は。元々はエジプト、ギリシャの文明時代からの深いもので、戦いで負けたなら勝者の労働力になるルールが走り、発祥はヨーロッパである訳だし、このルールはほぼ世界の常識で席巻した考え方だ。それこそが、これを為してきた国と民族にＤＮＡの強さで記憶されてるものだ。
この２１世紀で、ようやく人類として廃止に動いている訳だが、日本には奴隷の考え方も無かったし、の扱い方さえも知らない統治をして来て、奴隷、差別には、実は疎いので有って、実質は知らないと言う問題を持つ。逆に、他国や国連に、奴隷扱い、差別扱いを日本が指摘されても？？何の事？？でしか無いのだ。日本人が奴隷や差別に関わる時は、紀元前から世界の歴史を学ばないとモノ申せない。この点が日本の欠如部分である訳だから、日本の歴史のみで入場する事は避けなければならない。
自分達の国が平和だからと、それの起源や違いを考えないと、それは拒食反応をされるだろう。相手側が、日本の平和社会を認めて、お手本にと言った時に物申せる、そこまで待つ、を為すべきなのだ。それこそが、孫子の「敵を知り己を知る」融和と言う「和貴」が通用する交流術だろう。