話は、少し迂回して現代の中国から、少し前の鄧小平主席の時代では、白黒猫から徐々の歩みで民主化への移り変わりを期待して来たものの、現、習近平主席の元の中国を、日本人はどう思い、どう考え、どの枠に嵌め込むのだろうか?
鄧小平主席が自分の国を貧しいと認識し、公言を以て日本との友好関係を作り上げた人間性には敬服もするし、当時の日本国民も共に友好を持ちつつ発展しようと、絆の育みを思った事だろう。が、自由経済のレールに乗っかり、赤い列車が一時は、自由な色で走って、ある程度、お金を持ったら、また赤い列車になろうとしている。自由色からお金を掴んだとは言っても、所詮は、自由経済で掴んだ稼ぎは、その自由経済を離れれば、経済も成り立ちもせず、いずれ、インドやアフリカ諸国に稼ぎは取って代わられる。そのような流れよりも、鄧小平主席の指導の下、発展させて来た、大人数の国家、経済力の地位で、思い上がりと身の程を知らない傲慢と、排他の思想が、再びの台頭を見せ、その言動も、聞くに付け、一々と癇に障るし、着ける薬なし、の感想を持つわが国民も多いだろう。
この一々の癇に障る、着ける薬なしの症状持ちは、実は我が国でも台頭した。そして悲惨を招いた。言わずもが、第二次世界大戦である。今、中国の発する言葉、今、北朝鮮が発する言葉、今、韓国が圧する言葉が深いと思っても、今、日本人が受け取る感情は、ず~との昔、アメリカ政府や国民が落胆した言葉と感情、そのままと言えないか?
それが明治の終わりから、大正の時代に席巻し、国民の約4分の1を超えて抑えも、止められもしない勢力に化した。昭和20年以降の、働きで現経済大国を造り上げたにしても、忘れてはならない、隠してはならない非日本らしさの、その時代をキチンと留め置くべきと願う。仮に忘れようとも、記録には、残して置きたい教訓話に子孫伝承にしたいもの。何故?日本神話は、こうした立国の反省書籍と見る事が出来、日本の歴史と思うからだ。だから、良い事だけの歴史は、いずれ誰かに都合で壊される。失敗も書くから残る歴史になる。
その意味でも、日本近代歴史で欠落を感じるのは、大正と言う時代。大正と言う時代に何が起こったのか?開国して見れば、近代西洋支配の世界で、飲み込む勢い西洋近代列強国。そんな中へ小学一年生のレベルで渦中に入り、学ぶ事ばかりのコンプレックスと未熟で開国船出して、富国と強国に努力に努力した明治初期。そんな最中に二つの戦争が訪れてしまう、そして、いずれも勝ってしまう。災難回避からしてもそれは、偉業で日本の成長と存在を知らしめるに余りある結果を残した。その間、僅か2~30年の、努力期間で成してしまって、世界の影なる狡猾交渉や、老獪な裏腹罠交渉も、知る尽くす事なく正義邁進してしまう。そこにはもう、世界が日本を勉強すべき程。の驕りを持ってしまった。特に帝国軍人。奢った考えを持つ人間に、囁き聴こえるのは、何時の世も甘言と言う、更なる驕りを高ぶらせる言葉しか聞かない、と言うのが常。
ヨーロッパで起こっている王政、貴族の陥落と社会主義台頭とで、ある種、日本は理性を失って、神国を言ったり、平等、公平を言ったり、社会主義を言ったり共産主義を言ったり、どの価値観を学んで、どの国と連携するか?生徒として先輩、先生を見つける眼を持たなかった。これが、明治の英雄以降の人材だった訳だ。プライドを高く持って、人に教えを乞えない、そこで持ち出すのはいつも、歴史の偉業のナショナリズムだ。
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