魚[サカナ] | 五階から胃薬

魚[サカナ]

私の趣味は、熱帯魚の飼育であった。


過去形である。

結婚すると何かと出費がかさむので、ある程度の安定を築いてから、再開しようと現在はお休み中である。


一人でいる頃は、稼ぎのほとんど全てを魚に費やしていたと言っても過言ではなかった。


幼い頃、父が何となく熱帯魚を飼おうと言い出した。
水族館が大好きな私は、とにかく嬉しかった。
だが父の購入してくる大人しい熱帯魚の数々は、悉く私の好みから外れ、フラストレーションはたまる一方。
ある日、思い切って小遣いをはたいて自分の好きな魚を購入した。
父が帰ってきて、私を叱りつけた。
私の購入した魚が、水槽内にいたおとなしい小さな魚全てを食い尽くしていたのである。


ふとそんなことを思い出して、五年ほど前、水槽と器具を一気に揃えた。

魚を購入すべく、熱帯魚店に向かうと、色々な魚がいるではないか。
何を飼っても、もはや文句を言われない。
喜びのあまり、歯止めがきかなくなった。

水槽はどんどん増えていって、1年もしないうちに水槽は五つに。


ドンコ、ヨシノボリに始まり、ポリプテルスセネガルス、ポリプテルスパルマス、プロトプテルスドロイ、プロトプテルスエチオピクス、レピドシレンパラドクサ
アリゲーターガー、ライオンフィッシュ、南米淡水カレイ、ペーシュカショーロ、シンブランクス、スパイニーイール、リーフキャット、チャカバンカネンシス、カンジル
等々。


そして、特に好きになったのが南米ナイフ。
どうやら日本では大した種類が輸入されないようで、主にブラックゴーストとかカラポナイフ、グラスナイフ、ロストラートゥス、デンキウナギとか、その辺しか来ないようである。
時に、リーフナイフとかいう名前で、珍しい感じの奴も見つけることが出来るので、即購入したものである。
しかしアマゾンの魚のサイトなどを見ていると、南米ナイフには驚くほどの多様性があって、あの独特な形を残しつつも様々な姿の奴らがいるのである。
もっとどうにかしていただきたい。

私がナイフ好きだと言えば、少し熱帯魚好きな人などは、「ああ、ナイフね」といってナギナタナマズを思い浮かべるようであるが、違うのだ。
ロイヤルナイフとか、そんなものには興味はまったくない。
ナギナタナマズを探すのは意外と容易であるが、南米ナイフを探すのは難しい。それもブラックゴーストにはあまり興味がないのである。

どなたか、南米ナイフマニアのお店をご存じの方いらっしゃいましたらご一報ください。


南米ナイフは大人しい。
肉食魚で好きなのは、やはりペーシュカショーロとブルーカンジルである。
一時ペーシュカショーロにははまったものだ。
小さなカショーロは比較的安価で購入できる。レッドフィンなどには手を出せないが、普通の奴で十分なのだ。
あの面構えと、傾いた泳ぎがたまらない。
小さなカショーロを、徐々に大きくしていく喜びと言ったらない。


ブルーカンジルは、恐らく全熱帯魚の中で最も好きな面構えであろう。
水槽の隅でじっとしているカンジルの類はたまに見かけるが、頭のおかしいくらいに泳ぎ回るブルーカンジルにはほとんど出会えない。
なんとか一匹購入したが、まだ未熟だった私は一ヶ月で殺してしまった。
その後何度となく店やネットで探したが、結局見あたらず、アクアライフから遠ざかってしまった。


まあこんなものです。


どなたか魚好きな方、連絡ください。