1月の終わり、中村藤吉本店
平日午前11時前、順番待ちのQRコードを取って建物の中を見学しました。
小正月(1月15日)の装い、柳の枝に付けられた餅花がとても華やかでした。
一年の五穀豊穣を願う縁起ものです。
玄関を入って右側、大正期に製茶が機械化されるまで焙炉場として使われた表屋は、事務所やお茶の詰め場として使われた後、今は持ち帰り用商品の店舗になっています。
母屋の襖には宝船
額の書は『春風入萬物』
春風が万物に吹き渡り、すべてが新たに生き返る。
花生けには蠟梅の花
花言葉は「先見」「先導」
背筋がしゃんとして、でも心は軽く躍動する、素敵な設えがたくさんありました。
中庭に老爺柿(ロウヤガキ)
プチトマトくらいの小さな、渋柿だそうです。
オープンテラス
待つこと30分余りで入店できました。
明治・大正時代の製茶工場の建物の構造には手を加えず、柱や梁もそのまま残して改修された『喫茶室』。
モダンなデザインのテーブル
ウェルカム・ティーは『くきほうじ茶』
屋号のも美しい『まるとパフェ』
大きな「太鼓のれん」と軒下に下がった小さなのれん、この二つは夏季は白、冬季は茶色になっているそうです。
屋号の入ったのれん
写真を見て気づいたのですが、よく見ると「中」の字の▭の右下に短い線のような点があります。
異体字という漢字なのでしょうか。
『中村藤吉本店の「のれん」についての秘密』にも書かれていませんでしたが、調べていたらこんな情報がありました。
『 毎年2月1日〜2月14日の2週間しかかからない、バレンタインのれん』
バレンタインのれん、明日まで!