普段、あまり大河ドラマ以外のドラマを見ませんが、後半は割と見る機会があり、書いてみようかと。
今回は、こちら。
僕らは奇跡でできているです。
視聴率は、あまりふるわず…だったみたいですが、いいドラマでした。
このドラマを見て、浮かんだ言葉が「波紋」。
一人の言葉や行動が、他の人に影響を与え、さらに他の人に波紋のように広がっていく。
人と人の関係の理想のありかたかなと。
でも、逆も言えますね。
高橋一生が出るということで、見始めましたが。
見たあとにも、余韻が残る。深い。何よりも優しい気持ちになれるそんなドラマでした。
ドラマには、通常、恋愛とか刑事物とかサスペンスとかそういうカテゴリーがあるのですが、このドラマは、どれにもあてはまらない感じです。
なんだろ。癒し系?
ドラマでは言及されてませんが、おそらく主人公は発達障害なんだと思います。軽度だと思います。
私の弟も発達障害で、職場は学校にいるので発達障害の子達は身近な存在です。
でも、ドラマは苦手で…。いろいろ思い出してしまいなかなか直視できなかったりしてきました。
このドラマは、そんなこともなく。でも、実態と大きく乖離もしてないかなと。自然に描いていたように思います。学校やドラマに出ていた親子も含めて。そんな中でも、笑いを忘れてないところがすばらしい。
一番、圧巻なのは、山田さんが本当のお母さんだと知ったあの回ですかね。
家族の立場として、失踪する気持ちが分からないではない。もちろん、許されないことだけど。
実際にあるし、将来を悲観し、心中する人もいる。それぐらい、障害者が家族が生きていく現状には難しい問題があります。いろいろありましたし、今もあります。
昔に比べたら、良くはなりましたけどね。
でも、これでいいとは思ってません。
「子供に障害があると知って、死ぬことを考えない親はいない」と母から言われたことがあります。
うちの家族も、心中を考えたらしいです。親戚から聞いた話で、親に確めたことはありません。
それでは、私が、あまりにかわいそうだということで、しなかったそうです。
山田さんが、死を選ばず、去るのはまだ愛情があったのだと思います。
映像には出てこない、そこに至るまで、主人公含め家族が、どれだけ苦労し、大変だったか、そう思いながらみてました。
教授や主人公のような先生になりたいと思いました。
教育関係者は見て欲しいドラマだったな。再放送して欲しい。