こんにちは。
生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。
当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。
ぜひともよろしくお願いします。
2月23日(水)〜3月8日(火)の間、「WE Health 2022」
というイベントが、大丸梅田店5階で開催されます。
いつもお世話になっているmichikakeの会場では展示ブースの他に、「ユースカフェ」のブースが出展され、月経やピルなどの健康相談ができるコーナーがあるそうです。
また、パンフやコンドームなどの無料配布などもあるとのこと。
https://youth-terrace.org/archives/876
さて。
「ユースカフェ」とはそもそも何者?
まず、「ユーステラス」のHPからコピペ。
https://youth-terrace.org/archives/885
「“Youth Terrace(ユーステラス)”」は、日本の若者が自分のキャリアやライフプランを考えたうえでリプロダクティブヘルス/ライツに関する決定を自らの意思でできる社会の実現を目指すためのプラットフォームです。
日本医療政策機構(Health and Global Policy Institute; HGPI)の女性の健康プロジェクトは本プラットフォームを通じて、若者と、大学等の教育機関、助産師等の医療従事者、医療機関、企業、行政機関等を繋ぎ、
①包括的性教育、
②ユースカフェによる情報提供・健康相談、
③調査研究・政策提言
等の様々な活動を展開していきます。
(引用註;改行は当方が入れております)
「リプロダクティブヘルス/ライツ」は「性と生殖に関する健康」と訳されるそうですが、訳される前も後もなんだかめんどくさそうではあります。
略して「SRHR」と呼ばれることもあるそうなので、以下、この呼称も使っていきます。
ユースカフェというのはそのSRHRに関する相談を助産師さんがオンラインあるいは対面で受けてくれるサービスだそうです。
2021年11〜2022年3月までの間、
●慶應大学三田キャンパス・日吉キャンパス
●東京大学
●東京工業大学
●早稲田大学
●立教大学
●一橋大学
の周辺でユースカフェを開いています。
直接足を運べない方はZoomでのオンライン相談も受け付けているそうです。
さて、実際のサイトの使い心地は?
まず、ユースカフェの予約サイトに入ります。
https://youth-terrace.org/youth_cafe
↓
「相談申し込み」をクリックします。
↓
「対面相談」か「オンライン相談」を選択します。
↓
相談したい日時を選択
↓
申し込みフォームが出てきます。
しかしその申し込みフォームが個人的にイマイチと感じてしましました。
名前は仮名でもいいし、メールアドレスもいざとなれば捨てアドなどでもなんとかなるでしょう。
性別も「男性」「女性」「その他」「答えたくない」など相談者に寄り添った選択肢でした。
しかしその下の「年齢」が「大学○年」か「大学院生」しかないのがあまり良くないかなと感じました。
匿名相談だから当事者が本当に大学生かどうかも判らないのに学年だけちゃんと答えろというのもちょっと威圧的かなあと。
あと場所が「いいとこの大学」ばかりなので、短大生だから・専門学生だから・浪人生だから・ランク低い大学だから、という理由で遠慮してしまいそうです。
学年も「答えたくない」の選択肢があればいいのに。
性トラブルと学歴は本来無関係だと思いますので、そこら辺をもうちょっとデリケートに扱って欲しいと思いました
プライバシーポリシーの中には
「相談者様が18才未満の場合でも保護者様の許可・同意は不要でございます」
とあるので、大学生以外(高校生、社会人、中卒、浪人生)などが相談不可ではないとは思いますので、その点とっつきやすくして欲しいです。
なお、オンライン相談では10歳〜29歳まで記入が可能な上、学年選択肢も中学・高校・大学・専門・社会人まで選択が可能な上、顔出し不可の選択も可能です。
「ユースカフェ」「ユーステラス」「ユースクリニック」の言葉自体の知名度もまだまだ微妙かなと思いました。
例えばGoogleで「ユースカフェ」と調べても当該の結果は出ず、店名に「ユース」の文字がついた全国の喫茶店が出るだけで、本来のユーザーがたどり着けるかどうか不安です。
ユースカフェなどのターゲット層としては年代として大学生くらいの「相談はしたいけど病院にいきなり行くのは怖い」という人たち向けで、助産師さんに相談できるという信頼も込みなのであれば、検索で引っかかりやすいワードが何かないかなと思います。
フェムテックフェスオンラインでは「無関心層に届けたい」とありましたが、検索で引っかからないならそもそも無関心層に届かない感じがします。
海外では「ユースクリニック」などのサービスが浸透しており、特にスウェーデンでは13〜25歳なら誰でも無料という至れり尽くせりのサービスで、スウェーデンの若者の9割もがユースクリニックを利用したことがあるとのことです。
(引用元;https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00030/042000035/)
日本にそれを定着させるにはまだまだ時間がかかると思います。
ターゲット層の学生さんたちに届けるには、学校だけじゃなくそれ以外の学生が立ち寄りやすいところで知名度を広げるとか?
学生が良く行くところといえば、例えば大手バイト派遣会社、ファストフード・カフェ・定食屋などの飲食店、図書館、コンビニなどで情報公開するとか?
あるいは大規模の学生寮・学生会館など?
わたしは学生時代、学生会館に住んでいて、時々化粧品や健康食品などのサンプルを貰えたりしたので、効果はあるかもしれません。
実はフェムテックフェスでは「20〜24歳女性が一番性感染症が多い」とありましたが、その年代は逆に病院に行きたがらないような気がします。
婦人科以外でも「自分は健康だ」という過信がある時期でしょうし、実際無理しても体力的になんとかなるし、学生だとお金も使いたくない人もいるでしょう。親元なら「親に知られたくない」なども。
そして、現在の「ユースカフェ」は東京近辺ばかりになります。
まだ始まったばかりのサービスですから、東京で一定の成功例が出てから全国に、ってことでしょうか。
政治的なバックボーンも必要になってきますが、東京は小池都知事や野田聖子議員など、婦人病で苦労された方がトップにいるので、SRHRについても強いのかもしれません。
都道府県のトップや政党のトップがSRHR特に若い女性の健康になんら興味がない人だと、ユースクリニックなどを知らずに後回しにされてしまうかもしれません。
わたしも実際のユースカフェなどを直接見たことがありませんし、ターゲット層に引っかかりもしないので(ついでに自分の子がいるわけでもない)、どう協力すればいいのかというのも判ってない部分が多いです。
ただ、医療のプロに相談できるというのは頼もしいので、全国的に広まって欲しいです。
次回予告、「え、これもフェムテックなの?フェムテック界は意外と広い」
(変更あるかもしれません)
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