あの「生理CAMP」が本になった! | 子宮を取る権利

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子宮内膜異型増殖症になり、子宮全摘した人の体験談。

ネットショップ生理用品専門店「ガーネットムーン」
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こんにちは。

生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。

当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。

ぜひともよろしくお願いします。

 

https://garnetmoon.stores.jp

 

 

 

 

過去に、テレビ番組の「生理CAMP」が話題になりましたが、とうとう同タイトルの本が出ました!

 

「生理CAMP みんなで聞く・知る・語る!」

(工藤里紗:監修 上田惣子:漫画 集英社)

 

 

 

 

 

 

昨年(2020年)のテレビ版「生理CAMP」、そしてネットイベント「生理CAMP」の続編であり、総集編のような本になっています。

 

前書きより

 

「生理特集」。もちろん、社内の男性陣からは眉をひそめられ、「生理の企画なんて誰も見たくない」と言われた。

 

テレビ業界に限らず、今までの常識からするとそれこそ何十年もこんな反応をあちこちでされていたんだと思います。

わたしは月経をビジネスにしようと思った時から「生理は35億人マーケットなんです!」と言ってきており、その当事者35億人に絶対必要なものであるという自信を持っています。

しかし、2020年の時点でテレビ局内で同じようなことを言われてたのには驚きます。

 

2020年といえば、新型コロナウイルスが大流行し、その影響で学校や職場が閉鎖され、そのせいで収入の減った女性たちに「生理の貧困」が多く発生した時期。

そして、月経カップの認知度が増え、日本では十数社もの吸水サニタリーショーツがクラウドファンディングで開発され販売されました。

 

月経を注目してそればかり見ているわたしからすると、「生理特集を見る人がいないわけないじゃないか!」と思うくらいなのに。

 

そして、テレビ番組の「生理CAMP」は深夜2時、その上地方系列局ではオンエアしていない。

それなのにツイッターで「生理CAMP」がトレンドに上がり、番組は期間限定ながら無料でYouTubeにアップされました。

(わたしが見たのもYouTube版です)

 

その後、どのテレビ局でも、ニュースや健康番組で月経を大きく扱われるようになりました。

そして、その番組で取り上げられることによって、自分が常識だと思い込んでいたことが意外と多くの人に知られてなかったり、工夫次第で解決できるはずの月経の悩みを誰にも打ち明けられずに悩んでいる人が多いことに気づきました。

 

それこそ単純な知識だけでいうなら、この本「生理CAMP」に載っていることはちょっと検索すれば全て出てくる事ばかりです。

しかし、普段から月経についてオープンにしている人から、生理について語るのは恥ずかしいとして隠している人。若い人からわたしより歳上の人まで、たくさんの人の意見や考え方を知ることが出来ます。

職業や生活の違う人、また国や生活環境によって月経に対する対処方法も違ってきます。日本以外の月経についての対処法も載っています。

 

この本に載っている有名人やスポーツ選手のインタビューも載っています。

(以下、敬称略)

 

●黒沢かずこ(森三中)

●バービー(フォーリンラブ)

●SHELLY

●ぺこ&りゅうちぇる夫妻

●厚切りジェイソン

●鈴木明子(フィギュアスケート)

●川澄奈穂美(サッカー)

●YOU

●和田彩花(ex.アンジュルム)

 

わたしはスポーツに疎いので、スポーツ選手の話は新鮮でした。

プロやオリンピックなど国際レベルの選手になればなるほと練習もキツくなり、月経が止まることもよくあることで、ちょっと前まではその対処法もなかったらしいです。

近年は月経サイクルに合わせたトレーニング法や、試合当日に月経が被らないようにピルを飲む人も増えたそうです。

 

今でこそPMSという言葉も認知されてきつつありますが、知識が行き渡ってない状態だと「自分がPMSだ」という自覚もないまま辛いのを無理に我慢してしまうことも多いようです。

 

また有名人だけでなく、トランスジェンダーやシングルファザーなど、「女性」以外の人の月経についてもインタビューされており、全ての人(一生女性に関わらない男性もそうそういないでしょう)にとっての「月経の本」になっています。

 

男女それぞれの月経についてのアンケートも載っていたりしますが、男性ターゲットの『1回の生理でナプキンを何枚くらい使うと思いますか?』に56.2%の男性が「10〜20枚」と答えているのはまだまだ認知が足りないように思いました。

(違うところでの同様のアンケートでも似たような数字でしたので、信憑性は高いと思います)

 

海外の月経についての様子は台湾・ベトナム・イギリス・スウェーデンについて載ってました。

特に日本から近い国である台湾の月経事情は、比較的オープンで男性の家族にも普通に「今日は生理だから〜」と言える環境だそうです。そして痛みや冷えを対処するのも薬膳が基本のようです。

 

そして、番組の時でも注目していたのが、黒沢かずこさんとバービーさんとの対比。

最初に番組の「生理CAMP」を見る前は黒沢さんとバービーさんでキャラクター重複しないのかと心配していたのが嘘のように、月経に対しての捉え方が真逆です。

バービーさんは月経に対してオープンで新しい生理用品を色々試したり、吸水ショーツを企画したりするのに対し、黒沢さんはこの番組の企画がなければ月経について話すことはなかったのでしょうし、新しい生理用品を試すこともなかったのかもしれません。

 

月経の捉え方としてどちらかというとバービーさん寄りのわたしとしては、黒沢さんのような考え方・感じ方をする人を大事にしないと月経の問題は解決しないと思いました。

 

月経について経験はともかく知識として初心者だと思う人、数年前・数十年前の月経の知識からアップデートしてない人にぜひ読んでほしいと思いました。

そして、番組やネットのような一過性でない「(紙の)本」として出したことで、図書館などで数年後・数十年後の「月経初心者」にも手に取って欲しいと思います。

 

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