こんにちは。
生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。
当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。
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2024年8月17日(土)に阪急うめだ本店で開催された「FEMTECH LAB」に行ってきました。
https://pdf.irpocket.com/C3738/Rhyn/gp85/qDyB.pdf
イベントのお目当ては「女性のためのウェルビーイング 〜新しいフェムケア習慣はじめましょう〜」と題打った対談でした。
対談メンバーは
⚫︎二宮典子医師(泌尿器科)
⚫︎北原みのりさん(ラブピースクラブ、アジュマ代表)
です。
北原さんは直接お会いするのは初めてなんですが、なんだかんだ行って20年以上お世話になっております。
当店「ガーネットムーン」で販売している「ムーンパンツ」もアジュマさんから仕入れております。
二宮先生は当ブログでは初めての登場になると思います。
大阪でクリニックを開いているとのことで、パンフレットもいただきました。
今回のイベント主催は「FEMTECH LAB」さん。
東京の恵比寿に実店舗があるほか、オンライン店舗もあります。
対談の最初は、北原さんと二宮先生の自己紹介。
北原さんがショップ「ラブピースクラブ」を立ち上げたのは1996年。
当時からするととても画期的なお店でした。
まだまだ「フェムテック」という言葉が存在する前からコンセプトがはっきりしていて、当時はまだまだ日本では珍しかった月経カップや布ナプキンなどを販売してました。
北原さんいわく「わたしがずっとやってきたことが、フェムテックだった」とのこと。
二宮先生はまだ女性の医師が少なかった頃から、「なんで女性の泌尿器科医は少ないんだろう?」と疑問に思い、「内科と外科の両方の要素があるのが泌尿器科」ということで泌尿器科医の道を選んだそうです。
確かに女性向けの泌尿器科ってなかなか見つからないですよね。
女性にだって尿トラブルはあるはずなのに。
そして二宮先生が泌尿器科のクリニックを開くと、女性の患者さんが増えたとのことです。
それは日本で初めて医大卒の女性医師が出てきた時の歴史に似ていますね。医師が同性というだけでかかりやすいというのはあると思います。
北原さんが初めて泌尿器科にかかったのが18歳くらい。その時の待合室は「おじさんばっかり!」と驚きだったそうです。
閉経の話。
北原さんは今年あたり閉経したみたいだと感じたそうで、月経がなくなることに「寂しい」と感じたそうです。
そこで客席に「寂しいと感じましたか?」と問いかけてましたが、わたしは力いっぱい首を横に振ってました。
正直いうと、その「寂しい」という気持ちがわたしには判らないんですよね。わたしが子宮摘出手術を受けた時は、解放100%でしたから。
今でも「月経痛くらいで医者にかかるもんじゃない」といった考え方が残っています。
そういう人は「月経痛も自然のうち」「自然のままでいい」と言うらしいですが、数十年前の月経は人生50回くらいなのに比べて現代人は人生400回くらいあるそうで、そのことを考えると現代人の月経は回数だけでも「自然じゃない」ということ。
また、初潮の頃から月経トラブルはあるはずなのに、小中学生には「婦人科はまだ早い」と思われていると。
それこそ10代前半から行きつけの婦人科があると色々便利だと思いますが、その婦人科との相性もあり、辛い思いをした人もたくさんいるんじゃないかとのことでうs。
月経に関しては、漏れるかどうかの不安が大きく、快適さを後回しにしてしまいがち。そして出産前後の尿トラブルもある人は多いのに子どもの世話で精一杯で尿トラブルの解決を後回しにしがち。
子育てを終えてからの人生のほうが長いはずなのに、初期トラブルを無視したことで何十年も苦しむこともあるらしいです。
「GSM(Genitourinary syndrome of menopause)」について。
恥ずかしながらわたしはGSMについて全く無知だったのですが、日本語に訳すと「閉経関連尿路性器症候群」とのことで。
日本語に訳しても難しいな!
https://ninomiya-lc.jp/disease/閉経関連尿路性器症候群-(gsm/
二宮先生のサイトへのリンクです。
言われてみれば、心当たりある症状が色々と。
GSMの概念ができたのが2014年と割と新しい考えだそうです。
泌尿器と女性器は隣り合ってるため、同時にトラブルが出ることもあるんでしょう。
痛いとかの不快感があってもそれが泌尿器なのか女性器なのか判りづらいこともあるでしょう。
二宮先生曰く「女性は我慢のレベルが高い」らしく、若い時はトラブルがあってもなんとかなるけれど、何十年後かにそのトラブルが治しにくくなることも。
なぜ柔らかい臓器である膀胱で、大量の尿という水分を留めてられるのか。
どうやら膀胱は最大でペットボトル1本分(約500cc)もの水分を溜めていられるらしいです。
(実際に二宮先生と北原さんが、手元のミネラルウォーターのボトルを手にとってました)
尿道、肛門、女性の場合は膣を繋いだ場所にある骨盤底筋という筋肉が、液体である尿を留めています。
その骨盤底筋が弱ると、尿もれが起きやすくなるらしいです。
骨盤底筋を弱めるのは、出産、肥満、そして「力をかけて尿を出し切ろうとする人」だそうです。
無理やり出し切ろうとするのではなく、リラックスして排尿するのがいいらしいです。
骨盤底筋を締めるイメージというのは、排尿する途中で、一度止めてみる。そこで使っているのが骨盤底筋です。
ただ、排尿途中で止めてみるイメージが出来るのは膀胱周辺にトラブルがない人に限るそうです。
骨盤臓器脱(本来骨盤の中にあるはずの子宮・膀胱・直腸などが体外に脱出している病気)の人は寝転んでトレーニングするのがいいらしいです。
GSMでも子宮や腟周りのトラブルがあると言われても、
「わたしはもういい歳だし子宮も腟ももう使わない」
と言ってしまう人が多いらしいですが、隣り合っている膀胱や直腸はほぼ毎日、一生使うもの。
だからこそ骨盤底筋をケアする必要があります。
北原さんも「排尿は人間の尊厳」だと。
わたしでも、トイレ周りのトラブルがあると、それだけで他人や社会と関わりたくなくなるような気分になります。
そうすると閉じこもり気味になり、骨盤底筋以外の体の機能が衰えてしまうとも思えます。
講演中に、北原さんが取り扱っている商品の見本が渡されました。
デリケートゾーン用のケアオイルやケアローションなどを手に取りましたが、肌に優しいテクスチャーでした。
質疑応答でわたしは
「このケアオイル、ケアローションはケアした後洗い流したほうがいいんですか、流さないほうがいいんですか」
と質問。
北原さんの答えは
「流さないでください!」
とのこと。
肌に浸透することでケアが成立するらしいです。
北原さんの商品のポリシーとして、体内に入れても安全な製品しか販売しないとのこと。
もし当店で同製品を取り扱ったとしても「流す必要はない」ということです。
(まだ仕入れるかどうかは決めてませんが…)
講演後、二宮先生と北原さんに名刺を渡してきました。
特に北原さんに関しては、「直接会うのは初めてですが、お店としては前々からお世話になっています」と言えて嬉しかったです。
北原さんの店で扱っている「生理を、仕事にする。」という本の展示も行っていましたが、当日は商品としての本の発売はなかったので、別のきっかけで読ませていただこうと思います。
今回のイベント全体だと、北原さん絡み以外のフェムテック製品もたくさん取り扱ってましたので、色々写真を撮って帰りました。
お土産も色々頂きました。
ケアローションやケアソープの試供品、フェイスパック、健康食品などなど。
使ってみたかったものもたくさんありました。
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