35年前に公開された「ブレードランナー」

正統的な続編。

 

本作「2049」と「ブレードランナー」の間には

2作品を繋げる内容の短編3部作」がある。

 

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監督:ドゥニ・ヴィルヌーブ

 

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~感想~

スピルバーグ監督の「A.I.」と同じくらい

色んな意味で腹が立って、

哀れで、

モヤモヤするようなお話だった。

 

最初から最後まで

主人公の”レプリカント(人造人間)”が

報われなくて、

可哀想で、

 

主人公の恋人の

対話型AIの女性も可哀想だった。

 

あんなことや

こんなことがあった後、

主人公の表情が穏やかだったから

じわじわ泣けてきて

しばらく後引いた。

 

あと、

いきなり聞こえてくる地響きみたいな

BGM?サントラ?が怖かった…。
 

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~ストーリーの時系列~

 

2019年

地球は環境破壊が進み

酸性雨が降りしきっている。

 

人類の大半は宇宙の植民地

(=オフワールド)に移住した。

 

遺伝子工学技術が更に進歩し

タイレル社が

”ネクサス6型レプリカント”と呼ばれる

人造人間を開発した。

 

”ネクサス6型”は人間の代わりに

戦闘や、

植民地化が可能な惑星の探索や開拓の

奴隷労働として使われたのだが、

 

製造から数年経つと感情が芽生え

人間に逆らうようになる為

製造日から4年経過すると

寿命が尽きるように設定された。

映画「ブレードランナー」参照

 

2020年

タイレル社が開発した

”ネクサス6型レプリカント”は

寿命が尽き、全てが死滅した。

 

タイレル社は新たに、

寿命の無い

”ネクサス8型レプリカント”を開発したのだが

彼らは何度も反乱を起こすようになった為

人間至上主義を唱える人間たちによって

惨殺される事件が多発した。

短編3部作

①「ブラックアウト 2022」参照

 

 

2022年 

”ネクサス8型”の2体と、

彼らを支持する1人の人間が

テロ活動を引き起こし

核弾頭ミサイルを高高度爆発させた為

地上で大停電(ブラックアウト)が発生し

通信インフラやあらゆるデータが破壊された。

短編3部作

①「ブラックアウト 2022」参照

 

2023年 

”レプリカント”の製造は

法律で禁止され、

タイレル社は倒産した。

短編3部作

①「ブラックアウト 2022」参照

 

13年後の2036年 

ウォレス社は

タイレル社の資産と技術を手に入れ

密かに

新型”レプリカント”の開発に着手していた。

 

そして

人間の命令に忠実に従う

”ネクサス9型レプリカント”の開発に成功すると

議会に働きかけ

”レプリカント”の製造禁止法を廃止させた。

短編3部作

 ②「2036  ネクサス・ドーン」参照

 

 2040年

新型の、人間に従順な”ネクサス9型”が普及し

旧型の、反乱や事件を起こしやすい”ネクサス8型”は

解任(抹殺)されていったのだが

解任(抹殺)を拒み、逃亡した者もいた。

 

ロサンゼルス市警(LAPD)は

逃亡した”ネクサス8型”の

解任(抹殺)のため

ブレードランナーの組織を強化した。

 

 2048年

卸し市場で乱闘が発生し

旧型の”ネクサス8型”が関与したことが明らかになった。

短編3部作

 ③「2048  ノーウェア・トゥ・ラン」参照

 

 2049年 ⇔ 本作タイトルの”2049”

地球は環境破壊により

更に更に荒れ果て、

雨や雪が降り続き、

濃霧が立ち込めている。

 

外宇宙の植民地(オフワールド)は

9つになった。

 

地球の

ロサンゼルス市警の

ブレードランナー組織に所属する

”ネクサス9型”の捜査官(通称 ”K”)は

市場で暴れた”ネクサス8型”の隠れ家に潜入し

解任(処分=抹殺)をした。

 

”K”は更に

隠れ家の敷地内の

地中深くに埋められたトランクを発見した。

 

トランクの中身は

約30年前に亡くなった

”女性レプリカント”の遺骨で

出産時に帝王切開による合併症で

死亡したことが判明した。

 

”レプリカント”の妊娠出産は

前例のないことだった。

 

ブレードランナーの組織は

人間と”レプリカント”の秩序を守るため

”K”に

”レプリカント”から生まれた子供、

子供の父親、

関係した者の所在を調査し

全ての痕跡を消し去るように命令した。

 

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K / ジョー

(ライアン・ゴズリング)

新型の”ネクサス9型レプリカント”

製造番号 /KD6ー3.7

製造日/2021年6月10日

 

ロサンゼルス市警の捜査官。

 

同胞である旧型レプリカントの

”ネクサス8型”を

解任(抹殺)するブレードランナー。

 

署内でも、街中でも

”レプリカント”に対する差別用語、

”スキンジョブ(=人間もどき)”とののしられ

蔑まれている。

 

めっちゃ強くて賢い。

 

対話型AI搭載の

ホログラムの女性を

心の支えにしている。

 

”K”は

捜査を続けていくうちに

”レプリカント”が出産した子供の誕生日が

自分と同じだったことや、

 

自分が製造された時に移植された

作り物の記憶の中に出てくる

木馬のおもちゃを隠した場所が実在し

木馬も発見できた為、

 

自分の記憶は移植された作り話ではなく

幼い頃の

本当の記憶ではないのか?と疑い始め、

 

”レプリカント”が生んだ子供は

自分ではないのか?と思うようになったが、

それが間違いであることと、

本当の子供の所在を知らされる。(哀)

 

"K"は

警察組織からの

「”レプリカント”が生んだ子供と

関係者の全てを消し去れ」との

命令に背き、

 

致命傷を負ったカラダで

命がけで

子供の父親を守り抜き、

父親が死亡したと偽装し、

父親を子供がいる場所に案内した。

 

そして

降りしきる雪の中、

 

長く長く生きて

寿命を迎えた人間のように、

達観したような、

納得したような、

仕方ないなと諦めたような

穏やかな顔で

静かに息を引き取った。(泣)

 

 

リック・デッカード

(ハリソン・フォード)

元ブレードランナー。

 

30年前に

タイレル社の社長秘書だった

”レプリカント”のレイチェルと共に

消息を絶ち、

ロサンジェルス郊外の農場に

身を隠していた。

 

前作の「ブレードランナー」では

デッカードが人間か”レプリカント”か

分からないような描き方だったが

本作では年を重ねた外見になっているので

人間だった模様。

 

レイチェルの妊娠を機に

”仲間”に

レイチェルと生まれてくる子供を託して

農場を後にし、

 

ゴーストタウン化したラスベガスの

廃墟となった高級カジノに隠れ住んでいた。

 

リスクを避けるため

生まれた子供や関係者とは

いっさい接触していなかった。

 

あんなことや

こんなことがあり、

 

”ネクサス9型”自身に生殖機能を

組み込むことを所望し、

実際に生まれた子供を研究材料として

手に入れたいウォレス社長に捕らえられ

レイチェルの出産に協力した”仲間”を

教えるように要請されたが

 

拒否した為

オフワールド(地球外植民地)で

拷問にかけられることになった。

 

しかし

”K”の追撃で救出され、

”K”の案内で初めて子供に会いに行く。

 

 

サッパー・モートン

(デイヴ・バウティスタ)

旧式 ”ネクサス8型レプリカント”

製造番号/NK-68514

 

地球外の

植民地惑星カランサで

衛生兵として従事後

仲間と共に無許可で離隊し、

2020年から

地球のカリフォルニアに

29年間 隠れ住んでいた。

 

”レプリカント”のレイチェルが

人間のデッカードとの間にできた子供を

出産する際に立ち会った。

 

レイチェルの遺骨を解体後

綺麗に洗浄してトランクに納め

家の前の大木の根元の地中深くに隠し

時々お花を供えていた。

 

ウォレス社農法による

プロテインの原料となる

イモ虫のような生物を養殖して

生計を立てていた。

 

誰も住まなくなった荒れた場所で

養殖場を管理し、

良品を生産し、

古い家を清潔に保ち、

ひっそりと暮らしていた。

 

だが、

イモ虫を市場に卸しに行った際に

騒動を起こしたことで

居所が警察にバレてしまう。

 

隠れ家にやってきた”K”に

「お前ら新型は

奇跡を見たことがないから

クソみたいな仕事に満足している」と

言い放った後、

”K”に解任(抹殺)された。

 

 

ジョイ

(アナ・デ・アルマス)

”K”が購入した

ウォレス社製の大量生産されている

対話型AI搭載の

ホログラムの女性。

 

”K”のよき理解者で、

ハードな任務を遂行する”K”が

心を開いて

何でも話せる恋人のような存在。

 

”K”の家に設置された

ホログラム投影機でのみ

出現できていたが、

 

”K”が組織からの報奨金でエマネーター

(携帯型の端末)を購入した為

エマネーターを携帯した”K”と一緒に

どこにでも行けるようになり

とても喜んだ。

 

”K”が

”レプリカント”が生んだ子供は

自分かも知れないと困惑していると

 

「あなたは

この世に生を受けた本物の男の子に違いない。

だから”K”ではなくて、

ちゃんとした名前が必要」と言い

”ジョー”と命名してくれたのだが、

 

実は

ジョイが

”ジョー”という名前をクチにしたのは

彼女の機種であるこの対話型AIの

カスタマイズできる初期設定の

購入者(ご主人様)の名前が

仮の名前の

”ジョー”に設定されていた為だった模様。

 

それも哀れだったが、

元々この機種は

おもに

購入者の性的欲望を満たす為の製品ではあるが

ジョイのカラダは

平面的なホログラムなので

”K”とは肉体的に触れ合うことができない。

 

それで

(たぶん機能にあるのか分からないが)

ジョイが”レプリカント”の娼婦を

自宅に呼び寄せて、

娼婦のカラダに自分を同期させて

初めて”K”と愛し合ったことも

何だか哀れで可哀想だった。

 

”K”とジョイは心が繋がった

純愛のような関係で、

”K”はそんな2人の関係を

大切にしていたようにも見えたけど、

 

(たぶんジョイの外見は

”K”の好みのタイプに

カスタマイズされていると思うけど、)

 

娼婦と同期したジョイと触れ合い

愛し合うことができた”K”が

満足したような表情だったことも

たぶんジョイは

心の奥では

ちょっと悲しかったかなと思えた。

 

しかも

”レプリカント”の娼婦に

「同期した時

あんたの中を見たけど

たいしたことないねw」と

バカにされて可哀想だった…。

 

あんなことや

こんなことがあり、

 

ジョイは

”K (ジヨー)”が

ラスベガスで潜伏中の

デッカードに接触した際に同行し、

 

”K”を追跡してきて

”K”をボッコボコに叩きのめした

ウォレス社の”女レプリカント”に

エマネーターを踏みつぶされ

「ジヨー、 愛し……」と言いかけた所で

”K”の目の前で消滅した。(哀)

 

 

ニアンダー・ウオレス

(ジャレット・レト)

盲目の天才科学者。

ウォレス社のCEO。

 

遺伝子組み換え食物

(イモ虫みたいな

ヒルみたいな生物)を開発し

地球の食糧危機を終結させた。

 

倒産したタイレル社の技術をもとに

人間に従順な

”ネクサス9型レプリカント”を開発した。

 

更に”ネクサス9型”の大量生産を目指し

”ネクサス9型”自身に生殖機能を

組み込むことを所望しており、

 

”レプリカント”が初めて生んだ子供を

研究材料にしようと目論んでいた。

 

 

ラブ

(シルヴィア・フークス)

”ネクサス9型レプリカント”

 

ウォレス社長の代理人。

ウォレス社長の優秀な片腕。

ウォレス社の

地球本部の運営を取り仕切っている。

 

知能が高い。

戦闘能力が高い。

プライドが高い。

性格が悪い。

短気。

残忍。

冷酷。

しつこい。

 

ウォレス社長に

”レプリカント”が生んだ子供を

見つけてくるように命令され

密かに”K”の動きを探っていた。

 

 

レイチェル

(ローレン・ペタ

&ショーン・ヤング)

30年前の2019年に

デッカードと一緒に消息を絶った

タイレル社製の”レプリカント”で、

史上初めて妊娠、出産をしたのだが

出産時の合併症で亡くなった。

 

ウォレス社の

”レプリカント”のラブが

デッカードのクチを割り

協力させる為に

警察に保管されていたレイチェルの遺骨を盗み出し

DNAからレイチェルの複製を作り上げ

再会させたのだが、

 

デッカードが

「瞳の色が違う」と指摘すると

 

ラブは即座に

複製のレイチェルを撃ち殺した。

 

 

アナ・ステリン博士

(カーラ・ジュリ)

ステリン研究所の所長。

”レプリカント”に移植する記憶を制作している。

 

免疫不全の為

8歳からガラス張りの気密室で生活している。

 

”K”は博士に

自分の記憶を鑑定してもらう為に

研究所を訪れた。

 

博士が

”K”の記憶を調べたところ

それは制作された記憶ではなく、

実在する場所に

実際に誰かが木馬のおもちゃを隠した記憶だと言い

涙を流した。

 

”K”は博士の説明を聞き

やはり自分は

”レプリカント”が生んだ子供だったのだと思い

今まで自分が受けて来た苦労や屈辱に

腹を立て、絶叫し、

研究所を後にした。

 

しかし、本当は

”K”の記憶は博士自身の記憶で、

博士が気密室で生活する前に暮らしていた

孤児院での記憶に基づいて

主人公を男児に変えて制作され、

 

博士の誕生日と

同じ日に製造された

”K”に移植されたものだった。

 

 

ジョシ警部補

(ロビン・ライト)

ロサンゼルス市警(LAPD)の警部補。

”K”の上司。

”K”は彼女のことを”マダム”と呼んでいる。

 

”K”に

”レプリカント”が生んだ子供と

父親や関係者の全てを

解任(抹殺)するように命令する。

 

 

ミスター・コットン

(レニー・ジェームス)

旧サンディエゴの

広大な廃棄物処理場内にある

孤児院の経営者。

 

身寄りのない子供たちを集め

暴力と恐怖で支配し、

 

手作業で

廃棄物から使い物になる部品を

取り外す作業をさせている。

 

”K”はウォレス社のデータバンクで

自分と同じ誕生日で

同じDNAを持つ男女2名の記録を発見し、

彼らが預けられていた孤児院を訪ね

彼らの記録を調べようとしたのだが、

 

孤児院の内部が

”K”の記憶の中に出てくる場所と同じで、

木馬のおもちゃを隠した場所も実在し、

その場所から

実際に木馬が出て来たことから

自分の出生を疑うようになる。

 

※ウォレス社のデータバンクの機械は

音声案内が日本語だった。

 

 

ガフ

(エドワード・ジェームス・オルモス)

元ロサンゼルス市警の刑事で

デッカードの同僚の

ブレードランナーだった。

 

現在は高齢者施設で暮らしている。

 

”シティスピーク”という

日本語、スペイン語、ドイツ語などの

混合語を喋る。

 

訪ねてきた”K”の質問にも

日本語で「無い」と答えていた。

 

指先が器用で

小さくて精密な折り紙を折る為

”レプリカント”なのかな?と思っていたが、

 

年を重ねた外見になっていることから

デッカード同様

どうやら人間のようだと分かった。

 

 

マリエット

(マッケンジー・デイヴィス)

”ネクサス8型レプリカント”の娼婦。

 

”ネクサス8型”で構成される

「レプリカント解放同盟」のメンバー。

 

ホログラムのジョイの依頼で

ジョイと同期し

”K”と肉体的に愛し合った。

 

仕事が終わった後、

ジョイを上から目線でバカにし、

”K”の上着に

こっそり発信機を忍ばせて帰った。

 

その後

”K”を救助するために

「解放同盟」の仲間と共に

ラスベガスに向かった。

 

 

フレイザ

(ヒアム・アッパス)

右の傘をさしている女性

”ネクサス8型レプリカント”で構成される

「レプリカント解放同盟」のリーダー。

 

表向きは

歓楽街で娼婦たちを束ねる女ボス。

 

”K”に

「解放同盟」の仲間に加わるように誘いかける。

 

”K”が

「自分はレイチェルの子供だ」と言うと、

 

フレイザは

「そう思いたい気持ちは分かるが

レイチェルが出産した子供は女の子で

名前はアナ・ステリンだ」と告げる。

 

そして

「アナ・ステリンは

やがて解放同盟のリーダーになる。

彼女と解放同盟の安全を守るため

父親のデッカードを殺害してほしい」と依頼する。

 

”K”は

警察組織にも、

レプリカント解放同盟にも逆らい

ステリン博士の父親である

デッカードを守り抜き

静かに息を引き取った。