サスペンス・スリラー映画。

 

監督:サム・ライミ

 

 

怖くはなかったけど

暴力シーンや

露出シーンにちょっとビビった。

 

「奈落のマイホーム」みたいな

不思議で切ないシーンもあった。

 

(こう言う不思議な展開って

鉄板なの?)

 

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主人公の

アニー・ウィルソン

(ケイト・ブランシェット) は

3人の子供を育てるシングルマザーだ。

 

アニーには

祖母譲りの

”人の運命を見通す超能力”がある。

 

祖母はアニーに

「天から授かった霊感(ギフト)を

恐れてはいけない。

どんな時でも

感じたままを信じればいい」と

伝えていた。

 

アニーの夫は

一昨年、

勤務していた町工場の爆発事故に巻き込まれ

亡くなった。

 

その日、アニーには嫌な予感があり

夫に会社を休むように言ったのだが

夫は出勤してしまい

犠牲となった。

 

アニーはそのことを

未だに引きずったままで

夫の死と向き合えないでいた。

 

夫の死後

アニーは国からの社会保障費と

町の希望者たちを”カード占い”で霊視し

寄付と称した金品を受け取ることで

3人の子供たちとの生計を立て

暮らしていた。

 

ある日

長男の担任教師の

婚約者の女性が行方不明になった。

 

女性の父親と

婚約者である教師と

立会人の保安官が

アニーの家を訪ねて来て、

 

女性の身に何が起きているのか、

女性は今、どこに居るのかを霊視して

捜査に協力してほしいと言った。

ネタバレ

 

ジェシカ・キング

(ケイティ・ホームズ)

行方不明になった女性。

町の有力者で牧師の娘。

気が強い。

性格が悪い。

わがまま。

 

その上

誰とでも、所かまわず

性的関係を持つ女。

(色魔の女バージョン…)

 

 

ジェシカの婚約者の

ウェイン・コリンズ

(グレッグ・キニア)

アニーの

長男の担任教師。

真面目な性格。

 

活発で

キラキラしているジェシカのことを

愛している。

(ジェシカの本性に気付いていない…)

 

アニーの長男が

学校でクラスメイトと喧嘩したことで

アニーを学校に呼び出し、

 

長男に

心を閉ざす傾向があるのは

一昨年、

父親が亡くなったことが原因ではないかと

心配してくれた。

 

コリンズ先生は

ジェシカの父親に伴い

行方不明になったジェシカの居所を

霊視してもらうため

保安官と3人でアニーの家を訪ねた。

 

 

ヴァレリー・バークスデール

(ヒラリー・スワンク) 

アニーが住む町の住民。

夫からひどいDVを受けている。

 

カード占い(霊視)を通して

アニーからのアドバイスを求め

予約なしで

いきなりやって来る。

 

でも、

アニーが”離婚”を勧めても

「夫とは別れたくない」と言う始末。

(バカなんだな)

 

 

ドニー・バークスデール 

(キアヌ・リーヴス)

ヴァレリーのDV夫

クソ野郎

普通にキチ〇イ

 

女遊びが大好き。

すぐキレる。

差別主義者。

妻や女性を容赦なく殴る。

 

アニーの家に乗り込んで来て

自分の妻に

離婚を勧めたアニーを脅す。

 

アニーの子供まで脅す。

 

行方不明になった

ジェシカと不倫関係だった。

 

コリンズ先生と結婚するために

別れを切り出したジェシカに

暴力を振るい、

それを目撃されていた。

(バカなんだな)

 

捜査協力を引き受けたアニーは

カード占い(霊視)や予知夢で

ジェシカは何者かに殺害され

 

その遺体は

クソ野郎が所有する

敷地内にある池の中に隠されていると

感知した。

 

警察が、アニーや

ジェシカの父親や

コリンズ先生の立ち合いの元

池を捜査すると、

池の中から

ジェシカの遺体が発見された。

 

現場に駆け付けたクソ野郎は

遺体発見現場にいたアニーの

お腹にグーパンチして

アニーを怒鳴りつけた。

 

クソ野郎はそのまま警察に連行され

裁判で、殺人罪での

有罪判決が出たのだが、

 

アニーの夢にジェシカが現れ

真犯人がいることを

(口汚くw)伝えた。

 

 

バディ・コール 

(ジョバンニ・リビシ)

アニーが住む町の住民。

車の修理工。

 

精神的に不安定な面があり

度々アニーの元を訪れ

霊視による助言を受けている。

 

バディは

子供の頃の

トラウマに苦しんでいるのだが

(たぶん)自分自身で

その記憶を封じ込んでいるので

はっきりした原因を思い出せないでいた。

 

そのことで思い悩むバディは

突然、

何かのきっかけで

精神状態が不安定になり

 

大声を出したり、

荒々しい行動をとることがあった。

 

バディはアニーを慕い

大切な友人だと思っており、

 

アニーも

友人として

繊細で、

不安定なバディを傷つけないように

気を付けて接していた。

 

あんなことや

こんなことがあり、

 

アニーは

クソ野郎の裁判に

自身も

出廷しなければならなくなったことで

バディの話を

ゆっくり聞いてあげることができなかった。

 

バディは

投げやりな態度のアニーに怒り、

傷つき、

見捨てられたと思った。

 

そして

バディは子供の頃に受けた

トラウマの原因が

実の父親からの

性的虐待だったことを思い出し、

 

父親を殺害しようとして

精神病院に措置入院させられた。

 

(殺害は未遂に終わった)

(この父親、死ねば良かったのに)

クソ野郎の有罪判決が出た後

アニーは

コリンズ先生の家を訪ね

「夢にジェシカが現れ

真犯人がいると教えてくれたが

それが誰だか分からない」と相談した。

 

コリンズ先生は

婚約者のジェシカを亡くし、

裁判でジェシカの

ふしだらな事実も知らされ

心を痛めていた。

 

コリンズ先生は

アニーに

「大切な人を失った者同士の

あなたと私は

心が通じ合えるはずだ」と言った。

 

その日の

アニーが帰宅すると

家の前に

措置入院させられているはずの

バディの姿が一瞬見えた。

 

アニーがバディを探していると

コリンズ先生が

アニーの家を訪ねて来て

「真犯人を知りたい。

ジェシカの

遺体発見現場に行けば

もっと詳しく

霊視できるかも知れない。

今から一緒に行こう」と提案した。

 

2人で車に乗り

遺体発見現場の

池に到着すると、

 

アニーは暗がりで転んだ拍子に

コリンズ先生が

ジェシカの男遊びに気付き

池のそばでジェシカを殺害し

遺体を池に沈める場面を霊視した。

 

それを察したコリンズ先生が

口封じでアニーを殺害しようとした時、

 

いきなり現れたバディが

コリンズ先生に反撃し

アニーを助けてくれた。

 

バディは精神病院を抜け出し

アニーに会いにやって来て、

池に向かう2人の後を

こっそりつけて来ていたのだ。

 

アニーとバディは

気絶したコリンズ先生を

車のトランクに入れ

警察署前まで運んだ。

 

署内に事情を説明しに行く前、

停車させた車の中で

アニーがバディに

「(父親への)殺害未遂を起こす前に

ゆっくり話しを聞いてあげられなくて

ごめんね…」

と言うと、

 

バディは

「あなたは僕のたった一人の友だち。

あなたが大好きだ。

あなたは町の人々の救い。

いつまでも皆の力になってあげて」と

穏やかな表情で答えた。

 

その言葉を聞き

アニーは涙を流した。

 

アニーは裁判に出廷した時、

クソ野郎キアヌ側の弁護士に

カード占い(霊視)で

寄付と称した金品を貰っていることを

蔑視するような質問をされ

傷ついていたのだ。

 

バディは

以前、パニックを起こした時

涙(や、鼻水)を拭くために

アニーが貸してくれたハンカチを差し出し

「これ、ありがとう。

洗ってあるからね」と言い

アニーに手渡した。

 

アニーは

署内に事情を説明しに向かうため

一人で車を降り、

 

正面玄関の階段を上りながら

車の方を振り向き、

 

助手席に座って

アニーを見ているバディに

「とにかく

病院には戻った方がいいよ。

(大丈夫だよ。私がついてるから)」

と言った。

 

バディは

穏やかな顔でうなずいた。

 

アニーが保安官と一緒に

停車中の車に戻ると

バディはいなくなっていた。

 

アニーは

バディが

病院に戻るために

保安官が来る前に

車から降りたのだと思った。

 

アニーは署内で

保安官から

コリンズ先生が

ジェシカの殺害を自供したと

告げられた。

 

保安官は

「コリンズが気絶するくらい殴るなんて

見かけによらず力持ちだな」と

苦笑した。

 

アニーが

「さっきも言ったけど

バディが助けに来てくれて

コリンズ先生に反撃したのよ」

と答えると、

 

保安官は

「そのことなんだが…、

コリンズは誰に殴られたのか

よく覚えてないと言うので、

 

病院に問い合わせをしたら

バディは

今日の夕方

病院のシャワー室で

自殺を図り

亡くなっているそうだよ」

と教えてくれた。

 

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このシーンになるまで

バディは情緒不安定で

すぐパニックを起こす

関わりを持ってはいけない

ちょっと怖い人のイメージだった。

 

アニーの子供が

クソ野郎のキアヌに脅された時

バディが

捨て身で助けてくれたんだけど、

 

バディの

余りにも激しい反撃の仕方に

クソ野郎は

捨て台詞を吐いて逃げ出し、

 

助けられた子供も

バディを恐れて

その場から走り去ってしまった。

 

映画を観ていた私も

「え~~~っ!

おいおい、そこまでやっちゃダメ!

危ないて!!!」と

ドン引きしてしまい、

 

子どもが走り去った後の

バディの

「何だよ、あのクソガキ。

助けてやったのに

お礼も言わないのかよ…」みたいな

怪訝な表情に

 

「そりゃ、

あの子も走って逃げるわ」と

ちょっと笑ってしまった。

 

笑ってゴメン…。

 

バディは

感情のコントロールが

壊れていたけど

 

必死で

アニーの子供を助けてくれて、

 

コリンズ先生に

殺されそうになっているアニーのことも

助けに来てくれたんだね…。

 

バディは、きっと

車の中で

アニーと話していた時のような

穏やかな顔のままで

天に昇って行ったと思う。(泣)

 

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その後、

アニーは3人の子供たちを連れて

足が遠のいていた夫の墓を訪れ、

夫の死と向き合い、

夫の死を悼み、

墓前で子供たちを抱きしめた。