十一月二十四日
日曜日
٩(*´︶`*)۶おはよ〜♬
11月最後の日曜日

紫の上、病に倒れる
加持祈祷
など必死の看病をするが
快方に向かわず

六条院から二条院へ
移り静養を続けた

ある日、光源氏のもとに紫の上
逝去の知らせが届くが、懸命の加持祈祷
によって、紫の上は息を吹き返す
<六条御息所の死霊の仕業>
勧修寺


恋しさにどうにもならないあの方の
形見として飼いならしていると
おまえはどういうつもりでそのような
鳴き声をたてるのだろう

*「恋佇ぶる人」は、女三の宮
*「汝」は、猫の意。
 



柏木女三の宮の姿を見せてくれた
を手に入れた柏木は日夜愛撫して
悩ましい思いを慰める

<源氏物語オープニング曲>





住吉大社へ参詣する源氏一行
《大願成就の願ほどき》
(神仏に、祈願が叶って、礼参りする意)

四年の歳月が流れ
冷泉帝が譲位し、太政大臣(頭中将)も退任
髭黒は<右大臣>に、

夕霧は<大納言>に昇進
左大臣を兼任する

新東宮には
明石女御腹の一の宮が立ち
その年の十月、光源氏は
紫の上や明石一族を連れて
住吉大社に参詣する

明石一族の幸運や女三の宮の昇格を
見るにつけ、紫の上は我が人生の
先細りを予感していた。しかし
出家は源氏が許さない

翌年正月、源氏は、女君たちによる
弦楽四重奏の女楽を催した

紫の上は和琴(わごん)
明石の君は琵琶(びわ)
女三の宮は琴(きん) 
明石の女御は筝(そう)

優雅なこの上ない夜遊び
その後まもなく
紫の上は発病した

私と尼君のほかに、誰が今日の
住吉参詣の真の意味を知っていて
住吉の神代以来の年を経た松に
話しかけようか

住吉の浜は生きて甲斐のある
渚だと、年老いた海人も今日は
知ることでございましょう
醍醐寺  弁天堂

永観堂




清水寺






あなたと別れて起きてゆく
その行き先も分からない明け方の
薄暗がりに、どこから露がかかって
濡れる袖なのでしょう

明け方の暗い空に
辛いこの身は消えてしまってほしい
これは夢であったと
済ましてしまえるように


*女三の宮
永遠の子供。
その行き届いた環境で育ち
父や、夫に守られて、人形の様に
扱われた。幸せな女性。
浅はかな考え方で、自分本位。
好き嫌いはハッキリしている。
かなり、へんな素直さがある。

悔やまれてならない
罪を犯して花を摘んでしまったことが
葵の花は、神のお許しになる
挿頭(かざし)ではないのに

もろかずらというけれども
私はどうして落葉を拾ってしまったのだろう
名だけは「もろかずら」という
睦まじい名を持つ挿頭なのだけれど
(御姉妹なのにどうしてつまらない
姉の二宮を頂いたのだろう
どちらも同じ朱雀院の皇女で
いらっしゃるけれども)

六条御息所の死霊
紫の上に取り憑いた

光源氏が  柏木の文を偶然読むシーン
几帳の陰に小侍従 


柏木女三の宮の密通ついに露見
女三の宮の具合が悪いと聞き
光源氏紫の上のいる二条院から
六条院へ赴く、すると、女三の宮
妊娠しているというので、光源氏
いぶかしく思う、そこへ

光源氏女三の宮のもとにいることを
耳にした柏木が妬ましさから書いた
女三の宮への文が届き、不用意にも
その文が光源氏に見つかり
秘密が露見してしまうのでした

醍醐寺  弁天堂

蓮を見ながら歌を詠み交わす

一蓮托生の歌を詠みかける

紫の上
が六条院から二条院へ移ると
紫の上を慕う人々が二条院に大移動し
あの六条院は火の消えたようになる
六条御息所物の怪も現れて、一時は
危篤に陥ったが、小康を保った紫の上



<柏木のターニングポイント>
禁断の恋に溺れた挙句の末路。

柏木は、女三の宮の姉・落葉の宮と結婚
しかし、心は妹・女三の宮にある
以後、七年経つも、その気持ちは
変わらず、女三の宮の小侍従の手引きで
忍び込み強引に関係を結ぶのでした
そして。次回 柏木の巻にて

「あはれとだに宣はせよ」云々


女三の宮柏木との事件以来、源氏の目を
ひたすら恐れていたが、通ってくる柏木
拒むこともできない
愛ではない
拒むという意志を持たないのである
そのように躾(しつけ)られ
また自身も主体性のない女性であった
朱雀院賀宴の試楽の為、
六条院に呼びだされ、やむなく六条院に
訪れた、その宴席で源氏柏木
私の老いを笑うといって柏木
「うち見やる」と柏木をキッと見据え
耐えきれず柏木は宴の途中で退席した
その夜からどっと病に臥してしまう

<源氏物語エンディング曲>


聡明すぎた紫の上

もし、源氏女三の宮
縁談を反対していたら
そんな思いが過(よ)ぎる

自分さえ耐えれば上手く行く
この縁談を壊したら未来はない

六条院を束ねてきた
紫の上

紫の上の病により
崩れていく六条院






清水寺  紅葉

いつもありがとう
壱や

清水寺の南
鳥辺野墓地(大谷祖廟)がある
源氏物語では
桐壺の更衣がこの鳥辺野で
荼毘に付された・・そして

次回、柏木の巻に
続く