源氏と藤壺の和歌に
間違あり。訂正画像差し替え。

日曜日の朝に
ヾ(ゝ∀・。)ノおはよう
壱やの部屋へようこそ
源氏物語

ブログ最後に薔薇の写真あります


五帖
若  紫
わかむらさき
  (源氏十八歳)

北山の尼の庵。飼っていた雀が
逃げて悲しむ若紫を小柴垣から
覗き見入る光源氏、右端は祖母の尼
この若紫はのちの紫の上
藤壺の姪で藤壺にそっくり
運命の人はこうして繋がった



源氏物語オープニング曲


瘧(わらわやみ)にかかった源氏は
治療のため北山の聖を訪ね
たまたま山中の庵で美しく
また恋い慕う藤壺に似た少女
(実は藤壺の姪で、祖母の尼に育てられている)
を発見する「若紫」です


光源氏は祖母の尼に少女を
引き取りたいと申し入れますが
断られます

妻の葵の上となじめないままに
若紫を恋しく思っている源氏は
病気のため里に下がっていた藤壺
と密会し藤壺は懐妊します


一方若紫は祖母の死とともに
都にもどりますが源氏は若紫
ひそかに連れ出し自邸に
引き取り育てることにします
若紫はやがて光源氏の妻「紫の上
となる最重要人物の一人です。

勧修寺氷室の池の花菖蒲
垣間見風に撮影しました

《光源氏が偶然見つけた
若紫について思いめぐらす和歌》
手に摘みていつしかも
見む紫のねにかよひける
野辺の若草



「藤壺への思慕が募って、藤壺ゆかりの
少女を無理にでも「紫草の根に繋がる若草を
早く摘みたい(藤壺の血筋の少女が早くほしい)」


《光源氏から紫の上》
ねは見ねどあはれとぞ
思ふ武蔵野の露わけわぶる
草のゆかりを



共寝はまだしていないが、しみじみ
愛しく思われることだ。草の生い茂る
武蔵野に置く露を分けて行くことが
できないように、関係を進めることが
できない藤壺の宮様と血縁の人だから



《紫の上の返歌》
かこつべき故を知らねば
おぼつかないかなる
草のゆかりなるらん



武蔵野の草と私をどのようにかこつけて
嘆いているのかが分からないので
もやもやすることです。私はいったい
どのような草のゆかりなのでしょうか




    六帖
   末摘花
       すえつむはな

夕顔を失ってさびしい
思いをしていた源氏に、
ひっそり暮らす故常陸宮の姫君の
話が伝わって来ます

興味を抱いた源氏は、
春の夜忍んで姫君の弾く琴の
音を聞きます

思いを募らせた源氏は
秋になってついに姫君「末摘花」に
逢うことができますが

*期待外れの相手
がっかりしてしまう(つまりブス)
冬のある朝、赤い鼻をもつ姫君
の美しくない容貌をはじめて
見てしまった源氏は、それでも
見捨てないでいようと心に決めた

新年を迎えた源氏は、
若紫と赤鼻の女を絵に描いて
遊びます
末摘花」はその赤い鼻から
付けられたあだ名です

   はれぬ夜の
月待つ里を思ひやれ
   同じ心に
 ながめせずとも
                        末摘花

{晴れない夜に月が出るのを
待っている私のことを想像してください
同じ心で物思いに沈まないまでも}

✤末摘花
源氏物語上最も美しくない女性


座高が高い
魔女のような鼻。しかも先が赤い。
顔色悪い。
おでこ広くやたら顔が長い
いわゆるガリ(痩せ)
ただ髪は美しく長い

平安時代の美人と令和の美人は
かなり違うような気がする
外国人 でも好みが違うように
時代でも女性や男性の美人、イケメン
考え方そのものが真逆のよう。
目と目が離れ、下膨れな顔。
時空を超えて見てみたいものやわ

自分が惚れて好きになった
その女性が一番美人なんやわ
それが心で好きになるゆうこと
美の感覚は自分の心の中に有るんやね
世間が決めること違う。


壱や。



七帖
紅葉賀
  もみじのが

御前の試楽で青海波を踊る源氏
御籠の向こうには藤壺
複雑な思いで源氏の舞をみているはずです

ナデシコ

ナデシコ



源氏の歌
{撫子の花を見るにつけ、愛おしい御子と
結びついてしまい、心は晴れるどころか
むしろ涙が溢れてますます湿っぽくなって
しまいます}
藤壺の歌
涙で袖をぬらしている人の縁だと思うに
つけても、やはり疎ましく思われることも
あります。この大和撫子は}



{恋の苦しさで舞うのもやっとの私が
あなたへ袖を振ったこの心、お分かりに
ならぬはずはありますまい畏れ多い
事とは申せど……源氏贈歌}


{唐の人が振っていた袖という故事のことは
よく知りませんが、あなたの舞う動きの
一つ一つを素晴らしいものと拝見しました}
藤壺返歌


朱雀院
(朱雀大路の西にある上皇の御所)
で行われるお祝いのために
桐壺が行幸されるが、その
行幸にお伴できない藤壺のために
試楽(舞楽の試演)が行われ
青海波を舞う源氏の姿に
複雑な思いを抱きながら藤壺
感動する。翌年、藤壺は、
源氏そっくりの皇子を生みます
のちの冷泉帝です

息子をいつくしむ帝の姿に
藤壺源氏も慄然たる
思いにとらわれます
源氏は相変わらず妻葵の上
なじめないまま若紫との生活に
喜びを見出し、一方「源内侍
との恋などを経験します
藤壺は中宮となり源氏は宰相
に昇進します。

次回
時代は光源氏二十歳〜二十五歳
      八帖花  宴はなのえん
   九帖あおい
                              十帖賢木さかき
              十一帖花散里はなちるさと

光源氏二十五歳、花散里巻きは
源氏の麗景殿女御邸訪問と彼女
との贈答を中心とした短い巻です

皆さん
梅雨の時期の令和が紫陽花ならば
花交代の薔薇の花が平成と思われるのは
壱やだけでしょうか、また残る薔薇
皆さんにお見せしましょう
壱やの部屋













ではこれにて
心穏やかに柔らかく
健やかに

ありがとう

壱や




  エンディング曲