つづき。




まだ夕方の4時半だ。

今日は早い時間帯で一人目に声をかける事ができた。


続いてどんどんいくぞ!!







3時間経ってしまった!!


ナンダカンダで結局地蔵になってしまうな…。


もう午後7時半だ。時間がない…。

焦燥感におそわれながらもかわいい一人の女のコを探す。






お… いた!!


歳は19か20歳くらいか。一人で歩いてるかわいいコを発見したぞ。


か、かわいい…!!


誰かに似てると思ったが思い出した。

『m○wa』というアーティストに似ている。


27歳キモい系男子のナンパブログ お地蔵日記-miwa

もしかしたら声かけた日から今日までのこの2日間のあいだに

脳内で美化してしまっているかもしれないがだいたいこんな感じだ。



私は思い切って後ろから横にまわり込み声をかけました。


地蔵「あの、すいません!!」


こちらを見て女は一瞬止まりかけたが再びゆっくり歩き出そうとする。


地蔵「あの、今見かけてすごいかわいい人だなぁと思って声をかけたんですけど…」


口元が緩み、笑顔になる。


地蔵「もし時間あったらでいいんで良かったらご飯とか一緒に食べてもらえないかなって思って…」


女「いや…イキナリそんな事言われても…」


地蔵「あの、30分でいいんでお願いします!!」


女「いや…」


地蔵「あの、ホントにすごいタイプだったので…

    じゃあ15分でいいです!!」


地蔵「じゃあ5分でいいんでお願いします!!」


地蔵「じゃあ3分でいいです!!」


女の反応は…


笑ってくれてる!!


そしていつしか足を止めてくれていた。


よく笑ってくれるコだったので

私はこの調子で適当に思いついた事をどんどん言っていきました。


『30秒でいいんで!!』

『あそこの自販機でお茶飲むだけでもいいです!!』

『あの、人助けだと思ってお願いします!!』

『今日は母の日だから僕をお母さんと思って労わってください!!』

『ホントに…マジでお願いします!!』

『女神様かと思ったんで…』

『高校時代の好きだったコに似てたんで… あれ、もしかして山中さんじゃないですよね!?』

『土下座しろって言うならするんで!!』



こんな感じでお願いしまくってました。

適当に言った言葉だがイチイチ受けてくれたぞ。


地蔵「あの、ちなみに今って彼氏さんとかいるんすかね…?」


すると


女「あー…はい、いちおー…」


地蔵「ええ!? いるんですか…」


私はフラッとヨロめいた。


地蔵「そうなんすね…」


一気にテンションが下がった。


地蔵「え、ちなみにその彼氏さんとは上手くいってるんですか?」


女「いやー… 実はあんまりです」


地蔵「え!? そうなんですか!! よしじゃあ行きましょう!!」


女「ええー!?」


地蔵「悩みとかあったら聞くんで!! 浅い知識ですけど」


女「行くってどこに行くんですか」


地蔵「いや、もうすぐそこのあのへんの店で…」


こんな感じで粘りに粘って声をかけてからここまで10分ほどかかった。

10分の間、終始反応が良く、この時点でかなり打ち解けられた気がします。

このやり取りの内容は覚えてる限りを書きました。


そしてお店に連れ出すことができました。



なんか…自分のナンパ方法が確立したぞ。


その名も『お願いナンパ』だ。

男のプライドを捨ててとにかくひたすらお願いしまくる手法。


そして以前看護師さんを連れ出す事ができたときに利用した

このお店に入りました。

画像は以前看護師さんの記事で載せたものと同じやつです。


27歳キモい系男子のナンパブログ お地蔵日記-20110320200


店に入り、私はナポリタンとアイスティー、

彼女はお腹が空いていないとのことなのでアイスティーのみ注文する。


彼女をソファー側に座らせ自分は椅子側に座り、対面になる。


私は彼女の顔をマジマジと見てしまった。


地蔵「なんちゅー綺麗な肌してるんですか…

    髪もキューティクル全開で… なんか特別な事やってるんですか?」


女「え…、いや特に何もしてないですよ」


私は肌が汚いので男女かかわらず肌が綺麗な人が羨ましいと純粋に思った。


対面に座りトーキングタイムがスタートした。

と言ってもさっきまで10分以上ずっとお願いしていたため

すでにかなり和めているぞ。

彼女に対する自分のお願いキャラが確立しているため

私が何を言っても笑ってくれる雰囲気が出来上がっている。



相手のプロフィールを書くとざっとこんな感じです。


年齢は22歳。商社の事務をしている。

若く見られるでしょうと聞くとたまに高校生に見られる事があると言っていた。

一人暮らしで今日はタケノコご飯を家で作っていたと。

彼氏は学生時代に同じ愛知の大学で出会って付きあっているが

彼氏は就職で東京に行ってしまい遠距離になってしまったと。

いちおう毎日メールしたい派なのだが彼氏はあまりメールを返してくれないと。

実はGWで今日1日だけ彼氏が帰ってきたが、

一緒にご飯を食べただけですぐにバイバイしてしまったと。

そのバイバイした数秒後に私が声をかけたらしい。


そんな感じで特に目立った沈黙もなく、

小1時間ほどご飯を食べながらお話しました。

きっちり赤外線で連絡先の送受信もできた。


私は彼女に対しとにかく猛烈好き好きアピールをしまくったぞ。

普通に学校や職場での出会いとか、友達の紹介や合コンとかだったら

こんな事ぜったいできないな…。

共通の知り合いが全くいない完全に1対1の関係性が

自分を曝け出すことができる。

私にとってナンパの出会いというのは一番合ってるのかもしれません。


時刻は午後8時半。


地蔵「あの、もしよかったらこの後ちょっと散歩しませんか?

    9時までの30分間。 デート気分を味わいたいんで!!」


女「いいですよ」



あっさりOKしてくれた。


そして外を二人で歩く。

今週の日曜日にデートの約束をし、

何をしたいか話しながら歩いた。

何故か沈黙気味になってしまったが

全然気まずくない沈黙だったぞ。


彼女は自転車を駅前の駐輪場に停めていたので

その駐輪場まで送り、サヨナラしました。



これでこの日は終わりです。


正直、びっくりするくらいにいい感じになれた…。

前の看護師さんを連れ出ししたときの反省点を自然と活かすことができた。

心のどこかに牛丼屋の店員さんの想いが残っていたが、

完全にフッ切れることができました。


今週末の日曜日が楽しみだ!!