久しぶりに統計について~。

アメリカのいくつかの臨床・カウンセリング心理学の博士課程のプログラムには、統計のcertificate(プチ副専攻・マイナーみたいな感じ)を出すところがある。ここの心理学部にはこれまでなかったんだけど、2~3年前に統計に強い先生を数人採用して、今年ついに統計のcertificateができた!もともと卒業条件を満たすためには統計のクラスを3つ取らないといけなかったんだけど、プラス2つのクラスを取ればこのcertificateを得ることができる。

全部で10個ぐらいの統計のクラスが開講されてて、ちょっとしたルールはあるものの基本的には好きなものを選ぶことができる。ちなみに、今取ってるカテゴリカル・データ分析もそのうちの一つ。

当たり前だけど、研究に強いプログラムは統計が充実してる。量的心理学のPhDのプログラムが心理学部にあるところは、それだけ統計に強い先生がいるので、必然的に統計のクラスも充実してる。ほんの一例だけど、アリゾナ州立大学、コネチカット大学、ミズーリ大学などはそんな印象。だから、臨床系のPhDにいながら、統計関連の論文を書いてる院生もいる。うらやまし。。。これを知ってたら受験した大学変えてたかも。。。笑)入ってから色々知ることのほうが断然多いし、やっぱり受験するときにはすでにその分野で学んでる人に聞くべき。あと、これは数年前に知ったけど、教育心理学や教育学部に属してるプログラムも結構統計が充実してるとこが多い。現に、神の所属も教育学部で、心理学部にはない統計のクラスも開講してる。

ただ、ここの心理学部には研究者を目指している院生はほぼ皆無で、このcertificateがどこまで浸透するかは未知数。でも、個人的には大歓迎。むしろ、こういう機会が欲しくて、違う学部の統計のクラスを取ったり、神と一緒に働いたりしてたし。ただ、それでもやっぱり研究に力を入れてるプログラム(というか、アドバイザー・研究室)はすごい。PhDを取るまでに、論文10本以上出してる人もいるし、バカ天才なんじゃないかと思う(臨床もずっとしながら論文も書いてるわけだし)。

日本の臨床心理学の大学院ってどんな感じなんだろう??臨床心理士の資格が修士で取れるから、本当に研究者志望の人しか博士課程に入らないんだろうけど、やっぱりその分力を入れてるのかな。