入院生活1日目 | 舘そらみのオトコミシュラン★★★

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脚本家・演出家・俳優の舘(だて)そらみが、「毎日会ういい男を紹介する」と始めたくせにほとんど書かないブログ

10時頃、病棟に案内される。色々説明されるかと思ったら、あら?意外と何もない。
そうなのね、自力で学んでいくしかないのね。
とは思いつつ、疲れ果てて眠る。

回りの食器の音で起きるも、「タチさんは暫くお食事なしです」
おお、マジッすか。何が何だか。
タチさんじゃないですよ、ダテさんですよ、と言った方がいい気がするけど、
もう何だっていいです。
何が何だかと思っていたら医者現る。女医さん。
なんとも、炎症を示す数値から、内臓のどこかで炎症なのは間違えないとのこと。
しかし、どこが炎症を起こしているか判明しない、と。
なのでちょっと様子見ましょうと。ただ、恐らく十中八九腸炎なので、腸を休ませるためにも暫く食事は駄目、と。水分も駄目、と。
点滴があるから栄養に問題ないのは分かるんだけど、食べちゃ駄目って言われるとお腹が空く。

午後、家族が入院に必要なものを届けてくれる。どうもすみません。
家族を送りにエレベーターホールまで行ったら、2階に「図書室」の文字。
わああ!図書室がある!!慣れない点滴引きずり図書室へ。しかし、図書室時間外。
がーん。一度病室戻る。気付けば寝ていた。

何としても図書室に行きたい!の思いで起床し、図書室へ。
本が一杯。レパートリーは、あんまり充実していない。が、それがまたなんか好感。
活字を読む元気は決して無いので、おいしんぼの漫画とか持ってくる。
図書室で「お大事に」と言って本を渡される。
本を借りてお大事にって言われることがなんだか変でムズ痒くなるが、
パジャマで点滴引っ張ってる人間は、「お大事に」という言葉が似合うことよ。

お腹が空いた、お腹が空いた、と思いながらウトウト。ただただ眠い。
何度も何度も看護師さんとか医者が来て「お通じありました?」と聞いていく。
お通じあれば、色々解明するのに、とのこと。
ごめんなさいお通じは無い!そんなに私のお通じを心配してくれてなんだかすみません。
夕飯も、回りは美味しそう。わたしゃ無し。
テレビも、テレビカード買ったのに何故か写んないし。「アンテナの位置が悪い」とか表示されちゃって、もう、アンテナ!!!!ってなったけど、
新米の私はナースコールとか押す勇気も無く、
もう寝る。寝るのであーる。

夜の検温で来た看護師に「いつから食べられます?」と聞いたら「早くても明後日に」と言われて目の前真っ暗になる。
ご飯食べたいーーーーーーー。
そしたらその直後に来た医師に、「明日の朝の様子見て大丈夫そうだったらご飯出しましょう。まあ、おかゆくらいですけど」と言われる。
おかゆでいいです、おかゆで!ああ、明日はご飯食べれるかもと、一気に気持ち華やぐ。しかし看護師と医師、こんなに言うこと違っていいのかしら。

トイレに行ったついでに、ナースセンターの前の体重計に乗ってみる。全く減っていない。おそるべし、点滴。

夕方くらいからまた腹痛が増してくるも、全然我慢できるレベル。
ああ、一体どうしちゃったのよん。そしていつ退院できるのよん。
明日以降の予定の方々へ連絡せねばと思えど、元気出ず。

ベッドの頭部分を持ちあげたら間違えてナースコール押しちゃった。
一度押したらなんか押しやすくなって、その後も「着替えたいです」とか「点滴終わりました」でナースコール押す。けっ、堕落しちまったぜ。

21時消灯なんて、眠れるかいと思ったら、もうあっという間に眠りそう。
体が、疲れたー疲れた―と言っております。内臓よ、どこが炎症しているのだ。
こんなに私を疲れさせて、早く治っておくれ。