独学のすすめより メモランダム
若いうちに思いついた発想
これだけは自信があるという発想は
忘れることなく あたため続けてゆかなければなりません。
柳田 國男は「後狩詞記」
山に居れば かくまでも今に 遠いものであろうか
思うに古今は直立するひとつの
棒ではなくて、山地を向けて これを横にねかしたようなものが
我が国のさまである。
この優れた発想をもとに その学問を形成してゆきます。
若いとき関心を持続せよ。
研究の成果をまとめ、公表せよ。
家永 三郎
一冊の本との出会いを大切に
ひとりとの出会いを大切に
自己の基礎的学力を用いて
新しい知識を 自然物 人 社会の有様など
さまざまな活動や刺激から学びとり これらを自己の
理解に従って組織 体系化し
それを応用して自己の能力の開発を進める点で
柳田とその兄弟は独自の天分があったようである。
千葉は 「自学」の目標を新しい知識の「組織 体系化」に置いています。
直村 清二
千葉 徳爾
自分が柳田國男から指導されたのは「自学」の方法だったということを
説いています。誰も研究していないテーマに挑め
生涯にわたって ふたつのテーマを追い求め その両方において 前人未踏の
業績を残しました。資料の選び方にセオリーはいらない。
伝統と文化は伝える義務がある
未来に伝える東アジア文明の一部であることを自覚しよう。
わたしはケータイをもたない。
メールもしない。筆文字をしたためる。強権力に圧殺される文化を守る。
権力の交替は 風景の交替なのだ。