2つめの更新です。

東京都が築地仲卸の方々に向けて、東京ガス豊洲工場跡地(猛烈な高濃度複合汚染と軟弱地盤で液状化)への移転にあたって、「ヒアリングシート」を配布し、先月15日に提出を要請したそうです。

これは、陰日向に繰り広げられているあらゆる汚染地への移転容認のための圧力のうちでも、お上による踏み絵に相当するもので、納税者の観点から見ても到底許されるものではありません

また、その文書も、複雑で曖昧であり、記載すべき内容が明らかでないばかりか、期限を区切って提出させ、提出しない場合、万が一移転したとしても連れていかない(大家として店子を切る!)という内容になっています。

これ、端的に言って「恫喝」以外の何ものでもないと思います。

東京電力の福島第1原発事故賠償請求案内書(160ページから4ページの簡易版が出るらしいとのことですが)や、その請求書本文のように、何を書いてよいかわからず、だまし討ちのようにして判子を押させる目的ではないか、と深く警戒・危惧します。

ヒアリングシートに関しては、下記の状況のようです。

・ヒアリングシートは、大変に漠然とした内容になっており、かつ記載するところも多い。
・先月15日までが提出期限だったが、皆さん、これでは書きようがない、と話されていた。
・資金調達の目当てなども記載させているが、金融機関からの融資など、先々のことで不透明なのに理不尽。
・なお、これを提出しなくては、もし豊洲に移転してもその業者は行かせない、という内容に読める。
 つまりは踏み絵的なもの。
・このシートの他に、移転の説明会に出席しないと移転しても連れて行かないなど、都の説明がおかしい。
 →東京都は、実質の切り捨てに入っています!

まったくもって異常です。

都議会も、築地市場移転問題やオリンピック招致(性懲りもなく)を絡め、さらには先月の相川博都議(八王子市選出)の民主党離脱と、自公政策への同調(築地市場の移転・再整備特別委員会と新銀行東京特別委員会の廃止に賛同とのこと)から与野党拮抗と、イシハラ与党の巻き返しで、ある意味で機能不全に陥っています。

日本全体(世界全体)の混乱、火事場泥棒にはうってつけの状況です!

~~~

TPPにも、その流れを汲む築地市場移転の官製地上げにも、徹底して反対を続けていく必要があります。
身体がいくつあっても足りませんが、より広い方々に事実を知っていただきたいと思います。

今、築地市場移転の大疑獄で何が起こっているのか、「築地市場を考える勉強会」が10/11(火)に開催されます。
お誘い合わせのうえ、お越しください。

日程:2011年10月11日(火)
開場18時00分 開会18時30分~
場所:月島区民館三階 大会議室


今回は、混乱する都議会(これまでの経緯を考えても、また移転反対の当事者に加えられている脅威をものすごい脅しや工作があることは想像に難くありません)

第14回築地市場を考える勉強会のお知らせ

 築地市場移転問題は、都市計画決定や環状二号線工事着工に関連して、都議会において、大きく争点化されています。

 また、裏面にもありますように、「公金支出金返還請求訴訟」や「コアサンプル廃棄差止請求訴訟」の築地市場移転問題関連裁判も大詰めを迎えているところです。これら裁判提起の意義は、法廷という公開の場で、移転候補地豊洲6丁目東京ガス工場跡地の日本最大規模といわれる土壌汚染の状況を明らかにするとともに、移転にいたるまでの経緯や土壌汚染対策技術を科学的に検証することを通して、築地市場の豊洲への移転政策の可否そのものを問うことにあります。

 築地市場移転問題は、食の安心・安全、築地の食文化、築地のブランド、築地・東京のまちづくり、産地・市場関係者の生活や流通・商店街振興(中央区で2兆円規模の経済効果)、日本の土壌汚染対策の今後などに関わる大きな問題であります。

これまでも開催をしてまいりましたが、この度、都民や築地市場関係者の情報交換・共有の場としての勉強会を開催いたします。
現状を整理し、現在地再整備実現に向け、なすべきことの方向性を見いだすことが出来ればと考えます。

多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。


                 記

日程:2011年10月11日(火)
開場18時00分 開会18時30分~

場所:月島区民館三階 大会議室
http://mappage.jp/S/S04.php?L=12&X=2.4397582200009&Y=0.62238395999932
東京都中央区月島2-8-11 電話03-3531-6932
東京メトロ有楽町線/都営地下鉄大江戸線月島駅下車9番出口 徒歩2分

テーマ:
○築地市場移転問題の動向
○築地市場移転問題関連裁判の経過報告
○移転候補地豊洲土壌汚染問題、液状化問題も含め
○その他

資料代:500円

主催:築地市場を考える勉強会事務局

以上

築地市場を考える勉強会事務局
東京都中央区月島3-30-3-2F
こちらが都議会に関する記事です。
東京新聞
混迷都議会 勢力拮抗、膠着続く
2011年10月8日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20111008/CK2011100802000019.html


会期延長を告げ、一礼をする和田議長=都議会で

 都議会が議長人事をめぐり混乱している。最大会派で知事野党の民主と、与党の自民、公明が対立し、七日の定例会最終日に予定された締めくくりの本会議も開けず、十八日まで会期を延長する羽目に。議会勢力が拮抗(きっこう)する中、民主と自公の意地の張り合いの様相を呈している。

 午後四時半、時間延長のために開会された本会議は「辞めろ」という罵声の中、和田宗春議長(民主)が「会議を延長します」と述べただけで休憩に入った。

 自民、公明は「慣例で議長の任期は二年。まず和田議長が辞表を出せ」と要求。民主は「自民は都合のいい慣例を持ち出しているだけ。辞めさせられる理由はない」と拒む。

 伏線にあるのは、本定例会直前に起きた相川博氏の民主会派の離脱。それまで民主に共産やネットを加えた野党勢力は和田議長を含め六十三議席と過半数を占めていたが、相川氏の離脱で、六十二議席で与野党同数に。同氏は築地市場の移転・再整備と新銀行東京に関する特別委員会の廃止を主張する与党側に賛同する意向で、民主は「議長人事でも自民に介入されるのでは」と警戒感を強める。

 自民が議長不信任案の提出をちらつかせれば、民主は「五輪招致決議やその他の議案が可決されなくてもいいのか」と揺さぶる。本会議の議事運営を話し合うための議会運営委員会も開けず、膠着(こうちゃく)状態が続く。

 自民は任期途中で辞任した前議長の残り任期が切れた本定例会で和田氏は辞任すべきだと主張する。これに対して、民主は「地方自治法では議長が自ら辞めると言わない限りは、都議の任期中は務められる」と反論する。

 会期延長が決まった七日夜、民主、自民の両幹部は疲れをにじませながら「折り合いを付けられるよう協議したい」などと話した。

    ◇

 議会の紛糾で、長時間の待機を強いられた石原慎太郎知事は本会議の終了後、「政党内の人事のことでこういう訳の分からんことをする。まあ、議会ってのはこんなもんだろうな」と淡々と話した。
議会を軽視し骨抜きにし愚弄し私物化の道具にした挙句に、まあよくも期待を裏切らない台詞を吐くものですね。

===
☆☆築地市場移転問題原告団のサイトができました☆☆
http://tsukiji-wo-mamoru.com/index.html
ぜひご覧ください。拡散もお願いします。
Like a rolling bean (new) 出来事録-原告団ロゴ

===
液状化した豊洲新市場予定地。東京都が速攻でブルーシートをかける前。
石炭からガスを製造し、廃棄物を野積みにし埋めていた複合汚染地域にも関わらず、東京都の調査物質数は限られています。
液状化(噴砂だと言っていますが、同じ現象です)、により、汚染物質が移動したことからも、過去の調査に基づいた対策が取れない状態です。
なのに、水平方向にしか動かないからと入札をかけ、移転を断行しようとしています。Like a rolling bean (new) 出来事録-1103豊洲新市場液状化_1

===

ブログランキング

(よろしければクリックをお願いいたします。ランキング:ニュース全般)