日銀の人事で駄々をこねている、もはや終末の様相を呈したフクダ内閣。


武藤氏にこだわる理由を東京新聞のこちら特報部、3/20付が伝えていました。


東京新聞 こちら特報部

福田首相『武藤日銀総裁』固執のワケ 財務省べったり体質
2008年3月20日


 日銀の福井俊彦総裁の任期が19日に満了、後任総裁が決まらなかったため、とうとう日銀総裁のイスは主(あるじ)を失った。戦後初という異常事態を生んだ最大の理由は福田康夫首相が武藤敏郎副総裁の昇格にこだわり続けたためだ。首相はなぜ武藤氏に固執しなければならなかったのか。今後も“ウルトラC”で武藤総裁誕生を画策するとの噂(うわさ)もあるが、さらなる展開とは。

(久原穏、関口克己)

角福戦争の継承がここにはありました。


(クリックで拡大)
080320東京新聞

どんな「借り」なのか、その全文は、携帯サービス(月額105円)の【携帯情報サービス 東京新聞・東中スポ】 で読むことができます。


当初は野党へのクリンチ戦術という稚拙な動きで始まったこの内閣ですが、今度はクリンチが利かないことを悟ったら、「何にでも野党は反対する邪悪な存在」という演出をすべく、徹底して反対しやすいカードを愚直に無批判に、自らの立場もわきまえず、繰り出し続けています。


フクダ氏のメルマガでも野党批判に回ったそうで、つくづくお寒い限りです。


~~~


そして、新銀行東京問題が大手メディアに載ってから1ヶ月以上が経っています。


新銀行東京取締役会に「業績提示」 内部報告書に疑問符 2008年03月19日16時05分


特捜の急転直下の動きがあってもおかしくない、さらに「潰すには大きすぎる」こともないこの銀行の問題の本質が放置され、都議会機能の停止ばかりが取りざたされる異常事態は、国会空転ばかりが強調される事態と重なり合っています。

産経MSN

欧州市場での資金調達にも「失敗」  新銀行東京
2008.3.19 23:40


(略)

 新銀行は同年11月、欧州市場で、返済の優先順位が低い「劣後債」と呼ばれる社債を157億円分発行。劣後債は自己資本に組み入れることができる利点がある一方で、銀行側が高い金利を負担しなければならない。新銀行は、この社債で自己資本比率を数%かさ上げしていたことも新たに分かった。


 関係者によると、海外での資金調達には国内の民間企業や預金者に「国際的に評価されている金融機関」とアピール、銀行のイメージを高める意図もあったという。

(略)

このイシハラ銀行について、先日のエントリーに対してゴンベイさんからいただいていたコメントの、その後の状況をお知らせします。

■Wikipedia 新銀行東京


>Wikipedia 新銀行東京 からは、いつしか息子の選挙関係の融資疑惑といった内容が削除されていますが、

次の項に残っています。

最近の動向-揺らぐ目的
>資金繰りに苦しむ中小企業の支援という設立目的も揺らいでおり、主に知事石原慎太郎の三男石原宏高の地盤の品川区と大田区の企業に融資していたことから、身内の選挙対策ではないかとも批判されている。


石原批判を確実なものにするためには、この記述の典拠を明確にし、品川区と大田区の貸出先の不良債権化率も示したいところです。


ゴンベイ 2008-02-19 14:41:20

その後、Wikipediaの該当記載が要出典として削除されていましたが、今回、ソースを明記して復活してくださっています。ありがとうございます!

■新銀行東京 石原選挙対策融資疑惑


あの記述の削除は私が記事編集中にタグの記述を間違えたのが原因だと判明しました(恥)

しかし、ソースを発見して典拠つきで復活させました。
週刊現代 2007年1月6・13日号「新銀行東京設立の「真」の狙い」という記事です。
内容は以下を参照。
新銀行東京、都に増資要請を検討経営難で数百億円規模
http://www.amezor.to/lobby/080213071551.html
4投稿者が記録しています。


ゴンベイ 2008-03-19 22:31:24


■新銀行東京、石原選挙対策融資疑惑-2


別のソースも発見しました。
FACTA2007年2月号「重篤『慎太郎銀行』の深き闇」
http://facta.co.jp/article/200702055.html


ゴンベイ 2008-03-19 22:56:20

まず、1つ目のURLで挙げていただいた掲示板から抜粋します。

●新銀行東京設立の「真」の狙い

 三男・宏高氏は、石原軍団の全面バックアップの中、'03年の衆院選に立候補したが、あえなく落選。
2005年の「郵政選挙」でようやく初当選を果たした。
この選挙に絡んで、新たな体制で挑む特捜部が、水谷建設ルートとは別に重大な関心を示す疑惑があるという。

 「都知事が提唱して設立させた、中小企業向け融資銀行の『新銀行東京』、特捜部はこれに注目しています。
宏高氏の選挙地盤である品川区と大田区の一部に融資先企業が多い。
特捜部はどのような経緯で融資がなされたかを一件一件洗っている
捜査の進展次第では、"融資と票"の関係が浮上する可能性もある。

 ある特捜部関係者は、『今まで特捜部が手がけたことのない、新しい事件になる可能性がある』と漏らしていました。
その捜査指揮を、八木新部長が取ると見られているのです」(前出・司法担当記者)

 新銀行東京は'05年4月に開業し、都は1000億円を出資したが、
2006年9月期の中間決算では約154億円の赤字となった。

 巨額の血税を投入しながら、あえなく破綻寸前である。


(略)


週刊現代 2007年1月6・13日号

特捜の捜査結果が全てクリーンであったはずはありません(すでに、栃木の牛肉偽装業者への倫理にもとる融資が発覚し、お友達関係融資もあらわになっています)。


そして、2つめがFACTA Onlineの2007年2月号の記事です。

重篤「慎太郎銀行」の深き闇


(略)


――石原がぶち上げた理念は時宜にかなうかに見え、ポピュリストの面目躍如だった。

 けれども内実は、2期目の出馬の選挙公約に「治安強化」と並ぶ目玉を探していた石原が、当時の出納長大塚俊郎の「金融機関をつくってはどうか」との一言に乗ったのが発端。大塚が中心となり、都庁内の一室に都職員が集められ、コンサルタント会社から派遣された金融専門家のもとで内々の勉強会が始められた。


 都庁には金融のプロが一人もいない。研究チームは銀行法の入門から始め、銀行のシステム、決済方法などのイロハを学んでいかなければならなかった。しかし都内の中小企業をバックアップする金融機関なら東京都民銀行がすでにあり、もとからオーバーバンキング状態だった。専門家たちは都民の生活総合サービスに特化した生活密着型の銀行像を提言したけれども、その意見は受け入れられなかった。


「世間受けしない」


 ただ、それが理由だった。


 こうして、東京都の高格付け(都債はAAプラス)を背景にして高金利で預金を集め、主に年商5億円以下の中小・零細企業を対象に、わずか3日間の審査のうえ、無担保無保証融資を行う甘いビジネスモデルができあがっていくのである。


 職員(現在316人)はすべて中途採用。8割が金融機関勤務経験のある人材だが、“破綻御三家”と揶揄される日本長期信用銀行(現新生銀行)、日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)、旧北海道拓殖銀行など過去に破綻した金融機関のOBら「バツイチ」組のほか、中小企業向け融資のノウハウを持つだろうと信用金庫OBも数多く採用された。

(略)


 それだけではない。中小企業向け融資が柱だけに、その融資先はいきおい中小企業地域の品川や大田などの地域が多い。そこは衆議院議員時代の石原の地盤であり、いまは三男宏高の選挙区である。「新銀行東京」の甘い審査と融資先には捜査当局も強い関心を寄せている


(略)


―奥田の一橋人脈が控えているせいか、仁司本人はいたって意気軒昂だ。トヨタ自動車創業家の豊田家は、仁司の責任問題のとばっちりを出身母体のトヨタが浴びないかと危惧し始めたという。


 昨年11月、石原の企画・監修で


『もう、税金の無駄遣いは許さない!都庁が始めた「会計革命」』(公会計改革プロジェクトチーム著、ワック刊)という本が出版された。東京都が昨春導入した新会計方式を自画自賛した内容だが、その一節に石原はこう記している。


「無駄遣いを許さないこの上なく強力な方法を編み出した」

 都民の血税がドブに捨てられようとしている今、これはブラックジョークとしか聞こえない。(敬称略)

そうでした。

この『もう、税金の無駄遣いは許さない!都庁が始めた「会計革命」』は、一種の過ぎた悪ふざけを出版した(=パロディ本)ものかと、友人とともに多いに疑ったものでした。


本の紹介(bk1より)

http://www.bk1.jp/product/02731238

もう、税金の無駄遣いは許さない!
都庁が始めた「会計革命」
石原 慎太郎企画・監修

公会計改革プロジェクトチーム著
税込価格 : ¥1,470 (本体 : ¥1,400)
出版 : ワック
サイズ : 20cm / 194p
ISBN : 4-89831-097-4
発行年月 : 2006.11
利用対象 : 一般


内容説明
破産の淵から自力で立ち直った東京都。機能するバランスシートでコスト意識に目覚め、知事を中心に全職員が経営感覚を培った逆境の中で無駄を省き必要な投資を進め、会計・財政改革を成功させた実例を紹介。

なんとも心構えのよさそうなスローガンなので、復唱します。


経営感覚を培う!

逆境の中で無駄を省く!

必要な投資を進める!


やはりこの新銀行東京にあたっても、上の文言を有言実行で臨むことを強く要望します。


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特捜部の八木部長 について調べていたら、上記の情報を解説するとらちゃんのエントリーに行き当たったので、また改めて紹介させていただきます。



晴天とら日和 2006年12月27日
石原を落選させるためのキャンペーンIshiharaibako(石原をお払い箱に!)その7:本間を逃がしてはならない!


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UNPLUG KASHIWAZAKI-KARIWA

引き続き、柏崎刈羽原発停止への署名↑をお願いいたします。

被災された方々の不安と風説被害に心よりお見舞い申し上げます。

「運転再開は白紙」と所長が年頭会見で強調されたそうですが、動向を見守りたいと思います。

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