(ここから15:48に携帯からアップした分です)
出張でフォッサマグナ付近を横断中にアベ辞任の知らせを聞き、外なのでまだ詳しいことは分からないのですが、「テロとの戦い」の継続のために辞めると断言するKYぶりもさることながら、一方で、落とし穴には注意しなくてはと考えています。
・これで与党は最大のみそぎをしたことになり、さすがに同情はないにせよ野党の足元を狙う動きに有利にならないか
・会期延長となりテロ特措法に60日間が与えられることにならないか
(追記:会期延長になっても11/1は過ぎてしまいますが、最悪、隙間日程を「給油しない」でやり過ごすことだって考えられます)
などなど。もちろん一定の好ましいムードに水を差したくはありません。
そうした短期的動きに加えて、元々始まっていた景気後退を口実に「野党に任せておけない」という基調に持ち込もうとする構造改革組の暗躍なども想定されます。
今朝の東京新聞には、竹中平蔵・菅義偉両氏をゲストとするラジオ番組開始のニュースが掲載されていました。
今、この段階でアベ氏本人に発信したいメッセージは、「テロとの戦い」継続は辞任の理由になりません、ということだけです。
(取り急ぎ携帯よりアップします)
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深夜帰宅し、追記です。
BNNのニュースが興味深かったので、後半にURLを記載し一部引用します。
引用外の箇所にある「労を厭わず恒久法とすべき」とはわたしは考えないし、また、テロリストはほくそえんでいるかは判断できませんが(そもそもテロに国家レベルの軍事行動で対応できるかどうかは実証できていません。経験的に言ってそれは難しいという理解がより「真理」があるとすれば近いでしょう)、「テロとの戦い原理主義」というタイトロープを自分は渡れないことが、公私ともに追い詰められてようやく分かったということなのでしょう。
BNN 「テロとの戦い」で自滅した安倍首相 09月12日(水) 18時15分 文:東
1年経たずして…
テロリストは「アベの辞任」をほくそ笑んでいる。
安倍晋三首相は、本当に「テロとの戦い」をする覚悟があったのだろうか。答えは「否」というほかない。
安倍首相は12日午後2時から首相官邸で開かれた会見で突然の辞意を表明した。
会見では、インド洋で活動する海上自衛隊の活動が先行き不透明な状況に陥っていることを次のように語った。
先般、シドニーにおきまして、テロとの戦い、国際社会から期待されているこの活動(テロ特措法に基づき、海上自衛隊がインド洋で行っている燃料補給活動)を、そして高い評価されているこの活動を中断することがあってはならない。何としても継続をしていかなければならない。このように申し上げました。(略)
今後、このテロとの戦いを継続させる上において、私はどうすべきか。むしろ、局面を転換しなければならない。新たな総理のもとでテロとの戦いの継続をしていく、それを目指すべきではないだろうか。来る国連総会にも新しい総理が行くことが、むしろ局面を変えていくためにはいいのではないか。
首相辞任の一報を耳にしたテロリストたちは、「ブッシュの子分のアベは、日本の軍隊(自衛隊)をインド洋に派遣できなくなりそうになり、政権を投げ出した。レイムダックのブッシュは一層弱る」と溜飲を下げるに違いない。
(略)
アメリカが掲げる「正義」は、単なる中東での武力行使や根拠のないイスラエル擁護にすぎず、パレスチナ問題をより複雑にしてテロリストの憎しみを増幅させている。家族を殺されて蜂起した一般市民に「テロリスト」の汚名を着せているアメリカこそがテロ国家であることは言を俟たない。
安倍首相に辞任を決断させた要因のひとつが本当にテロ特措法問題であれば、首相の姿勢は厳しく指弾されるべきだ。首相はこの問題を「対外公約」と位置づけた上で、「職を賭して」と新法の整備を進める意思を示した。
(略)
首相の会見で辞任の理由を十分理解できた向きは少ないはずだ。国内に山積する問題には言及することなく、海自の活動継続が暗礁に乗り上げていることを理由にした辞意表明は、唐突かつ無責任な印象だけが残った。
周知のように、首相は7月の参院選で惨敗したにもかかわらず、“続投後”、内閣改造に着手、所信表明演説をしたばかり。民主党の反対で新法が参議院で否決された場合は、批判を浴びても衆議院で再可決することが可能だった。参院選惨敗時と同じ厚顔をもって新法を成立させることも、宰相の責任だったのではあるまいか。
テロリストの胸中を知らずして「テロとの戦い」を標榜する首相には、そもそも荷が重すぎた。
産経新聞のアンケートをキャプチャしました(23:15時点)。
産経も公称219万部(押し紙分があったとしたらそれを除く)の「保守の王国」なのだからこのような・・・いえ、つまらないコメントはやめておきましょう。
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ひとまず、まさにabnormalなendingです。
そしてバグダッド市街地のフセインの銅像を倒してからイラクの悲劇がいっそう深刻になったことを忘れるわけにはいきません。
ただ、イラクの状況と異なるのは、フセイン像を倒して歓喜しているように見えた映像が実際には極めて誇張されたものであったのに対し、アベ異常終了に胸をなでおろした市民の率は非常に高いということです。
また、そのいっぽうで追い詰められた自公何を起こすかにも注意したいと思っています。
引き続き、柏崎刈羽原発停止への署名をお願いいたします。
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