選挙まで本当に時間がありません。

やはり決して尻尾を出さない与党の本来の争点=「戦争をしますよ、いいですね」ということを、リアルな世界で身近な人にもっと話をして知らせたいのですが、理解を得ることは(わたしにほとんど時間が取れないこともあり)思った以上に容易ではありません。


「野党の揚げ足取りを目的とした憲法の争点化」という与党側からの分断作戦(野党議員をして、少しでも長期的に改憲検討の意図があるなら、それでは我々と同じだなと断じ、また9条を守ろうとする方には理想論者というラベルを勝手に貼り罵倒する、という汚いやり方)は早晩、メディアミックスの手法をとって浮上してきます。(諦めや皮肉では決してなく、ただ、彼らのメディア利用の定石として)


そこに直接対峙するアクションとしてはただひとつが正解なのではなく、多様な選択肢がありうるし、選択肢同士は相反するものではないとわたしは思ってます。


わたし自身は、たとえば上のような与党の作戦がおおっぴらになる前に、「アベは軍国化に向けて本気だ」という実態を知っていただくことで、いざそんな汚い手に出られた際のやり口の浅はかな底を見せたいと考えてきました。


けれど、時に、そんな思惑は所詮頭でっかちなのかもしれないという懸念もあります。

都知事選では、イシハラが何を言ってきても、まずその実態を知らせておけば、汚い手に十分打ち勝てるという期待を持っていたことが、単なるネガティブ・キャンペーンであるかのように矮小化されてしまったことを思い出したためです・・・。


ひょっとするとやはり、東京者(もん)は、あのような首長を持つことにいつも絶望しそうになり、荒廃した教育に嘆いているといいながらも、やはり「超安全な地域」として守られた立場では、身近にどんな問題を抱えていようとも、見えていないことがあまりに多いのかもしれません。


それでも、声を上げることにより、先につながる意味はあるのだと思っています。

実態を知らせることにどう意味を持たせることができるか。

これからもまたできるだけ柔軟に、必要に応じてあり方を考えていきたいと思います。


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アベ、久間の悪辣さにめまいがします。

「反対住民と沖縄の為政者の対立」にすべてを帰着させようする意図が見て取れます。

時事ドットコム 2007/05/21-19:16

普天間移設調査でサンゴ破壊=市民団体が作業中止を要請

070521サンゴ破壊


 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先のキャンプ・シュワブ(名護市)沿岸部周辺海域で、那覇防衛施設局が現況調査のため設置した機材によりサンゴが破壊されていたことが21日、明らかになった。見つけたのは、自然保護団体「ジュゴンネットワーク沖縄」のメンバーで「作業を直ちに中止すべきだ」と主張している。 ネットワークの土田武信事務局長によると、移設先近くの辺野古漁港から約1キロ沖合の海底で、サンゴの産卵状態を調べる着床機材の鉄製の支柱が突き刺さっていた。

 県が防衛施設局に提出した現況調査の同意書では、「配慮事項」として調査機器の設置に際してはサンゴの踏み付けなどを避けるよう明記している。土田さんは「配慮事項を一切無視しており、あすから設置状況の緊急点検を求める」と話した。

沖縄タイムス 海自投入 県に打診なし 辺野古調査 衆院沖特に事が説明 国会で追及
 仲井真弘多知事は二十一日午前、県庁で衆院沖縄・北方特別委員会(安住淳委員長)のメンバーと意見交換し、米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部への代替施設建設に伴う海域の現況調査(事前調査)で海上自衛隊の掃海母艦や潜水要員が投入されたことについて、県への事前連絡がなかったことを明らかにした。安住委員長(民主)は「政府の配慮不足」との認識を示し、国会で問題点を追及する意向を表明した。
 海自投入について安住委員長は、面談後の会見で「極めて遺憾。(地元への)十分な配慮がなければ地元の協力は根底から崩れる。事前に県の了解を得るべきだった」と指摘した。
 仲井真知事は「自衛隊が復帰後の三十五年間、急患搬送や不発弾処理などの役目を果たしていることを評価しているが、(今回の投入で県民の)反自衛隊感情を刺激しないか」との懸念を表明。
 また、普天間飛行場の移設問題については「幸い名護市が条件付きだが受け入れてもいいということなので、なるべく早く移設を完了したい。ベストは県外だが、現実問題として受け入れ先がある間に早めに移設を完了し、むしろ後に続く返還基地の跡利用をしっかりやってもらいたい」と強調。早期移設の要件として、普天間飛行場の三年をめどにした閉鎖状態や代替施設の沖合移動を挙げた。
 県はほかに、「アジア・ゲートウェイ構想」で沖縄が主要拠点としての役割を担いたい、と主張。
 沖縄科学技術大学院大学の設置促進や那覇空港の拡張整備、那覇港の整備促進などを要請した。
 同メンバーは知事らとの面談後、佐藤勉那覇防衛施設局長や外務省の重家俊範沖縄担当大使らから現状を聴取した。
 安住委員長によると、今回施設局が予定していた調査機器(サンゴの着床具)の設置は二十日に完了し、海自の支援も同日までに終了した、との説明を受けたという。
 同委員会は十九日に県内入りし、南大東島の実情調査などを行った。

報道ステーション(もう取り上げたくないのですが、影響力は大きい番組ですから問題は質します)では、キャスターと解説委員が、せっかく辺野古を取材しながらも、「自衛隊は反対派にも配慮して見えないように配備された、それも住民感情に留意したのだろう」とコメントしていました


普通の直観的な発想では思いつかない解釈です。見えないように、とは、余計に悪質ではないのでしょうか?

辺野古区長の方針(これも涙の選択の結果かもしれません)を正当化する目的があるかのように思えてなりません。



TBS http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3567299.html

2007年05月21日(月) 20時23分 普天間移設、地元区長らが推進要請

 沖縄県のアメリカ軍普天間基地の移設について、これまで慎重姿勢を示していた、移設先の名護市辺野古区長らが、一転、移設推進を打ち出しました。
 普天間基地の移設先となる名護市辺野古。先週、サンゴの調査を行うための機材の設置作業が始まりました。移設作業が着々と進む中、21日、地元区長らが移設の早期実現を要請しました。
 「最大の要望は区民の福利厚生、利益。区民は迷惑がかかるので、区民の利益を最優先にして考えてほしい」(移設推進派 辺野古区 古波蔵 廣 委員長)
 基地を受け入れるなら、地元振興を早く進めてほしいというのが地元区長らの声です。

 「地元の意向、市議会も含めて大事にしながら、進めていきたい」(名護市 島袋吉和 市長)

 一方で、移設に反対する市民団体は海上で阻止活動を展開。しかし、今回の調査には海上自衛隊が投入されたのです。
 「妨害がなければ民間だけでもやれるが、そういう意味で海上自衛隊にも協力するように言っておりました」(久間 防衛相)
 アメリカ軍の基地建設に自衛隊が参加するという異例の事態に、仲井真県知事も不快感をあらわにしています。
 「自衛隊の船まで行ってやるのは、県民感情を考えると、荒っぽいですね」(仲井真 沖縄県知事)
 危険と隣り合わせの普天間基地移設が合意されてから11年。地元が揺れ動く中、移設作業が始まりました。(21日18:05)


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