休憩が、終わって座学の後半が始まる。
「さて、みんな席についたな。
 では、座学の後半を始めようか」

 子供達は、「はーい」と返事をする。

マユキは、ニコリと笑う。
「前半で戦玉の説明と戦気を使うために流派がある事を勉強したな」
「後半は、戦玉から力を与えられる条件を話そう」

「条件?何かする必要があるの?偉い人が貰うんじゃないの?」
 子供達が話し始める。

 マユキが子供達を見渡している。
「なぁみんな、偉い人が貰うと言うのは、誰から聞いたんだ?」

 子供達が答える
「里の大人達が言ってた!偉い人の家族が力を貰えるから、私たちは頑張っても偉い人には敵わないって」

「そうか…」
 マユキは、難しい顔をしている。
(子供達の耳にまで入っているのか。あまり真実を伝えすぎるのも子供達の身に危険が及ぶか……影の動きが思ったより早いな。)

 マユキが子供達を見渡して、話し始める。
「一般的にはそう言われているな。完全に間違いではないが…誤解している部分がある」

「おそらくみんなが聞いているのは、地位の高い家系のものが血筋によって力を得ているというものだろう。確かに地位が高いものが力が強いのは事実だ」
 マユキは頷く。
「しかし、それは血筋によって力が得られているというものではない。教育と訓練によるものだ」
 マユキは、子供達を見回す。
 子供達は、不思議そうな様子。

「理解が難しいよな。説明する。
 資料にもあるが、戦玉は文化と精神性が具現化したものだ。文化と精神性を得るために必要なもの…わかるか?ペン汰」

 ペン汰は、しばらく考える。
「……たぶん…教育だと思います。僕たちがマユキさんにしてもらっている事。勉強と訓練と生活だと思います」

マユキは、驚きと喜びが入り混じったような表情をして話し出す。
「ペン汰、それだ!成長したな!私は嬉しいよ」
ペン汰は、照れ笑いしている。


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