プロ=責任<美酒

プロの取る責任とは何か?
そしてそれをも凌駕する酒の味とは?
勿論この頃はプロのプの字も考えてなかったよね
こん時の自分らのプロの定義とはお客様から
チケット代を頂くことというよりは
やはりスポンサーが付く事の方が重要だと思っていた
勿論お客様から頂くお金は尊いが
実はこのお客様からの観劇料ってのは
殆ど自分達には入らないのよネつまりは
ノーギャラなのよネ
もしもお客様からの観劇料からギャラを捻出しようとしたら法外な金額を頂くか個人で100枚以上は売らないとギャラにはならない
見積もりでたてている予算は小屋代音響照明舞台監督代でほぼ消える衣装メイク代は自前は
当たり前になる
つまりはノルマが無くなるってのが一番の
ポイントかな?
劇団のお客様ってのが増えないとネ
まっこの辺の能書きはまた今度…

「お疲れ様でした乾杯!」
漸くこの時が来た!
記憶が定かならこの頃はビンでジョッキじゃなかった気がする
冷えたビンビールが汗をかいて良きしずるを
演出しているイヤいたと思う(笑)
カチャンカチャンとビールグラスの小気味良い音がテーブルを駆け巡るイヤ巡っていたと思う(笑)
余談だが打ち上げは少人数に限る
理由は飲み物が行き渡るのが早く泡がなくならないウチに飲めるから
兎に角大人数になればなるほど最初の乾杯迄
偉く時間がかかる
「嗚呼!美味い!」
コースだったかフリーだったか忘れたが
次々とツマミがテーブルに運ばれてくる
いやぁ!良い!実に良いネ!
人数も10名くらいで丁度いいし(笑)
こんなんして気のあった仲間と芝居のあとに
宴会をやらせて貰う実に楽しくて良いよね!
こりゃ病みつきになるね?(笑)
大衆演劇時代の公演のあとの日々の食事で数名の座員とやるのとは大違いだね
座長や兄さん姉さんや大先輩そして我が師匠のはな太郎
若いのは自分だけで食べ物はおろか飲み物さえも喉を通らなかったよ!(笑)
まっでもいずれにせよ好きな芝居やって飯が食えるってのはやっぱり楽しいよね!

つまりはプロだろうと素人であろうとビールは美味いって話しになるワケですよ(笑)


宴もたけなわ話しは劇場を出る前にもでた
この先の予定の話しになった…





そして……



戦争の無い時代に生まれた事
戦争の無い時代にやりたいことをやらせて頂き
戦争の無い時代に美味いビールを飲ませて頂くことに心より感謝致します

79年目の夏に寄せて


           合掌