ルクソール東岸にあるカルナック神殿。

エジプト最大の神殿です。

中心部が一番古く、その後歴代の王が建て増し、建て増しして神域を広げ

現在すべて修復されているわけではなく

メインの建物が修復されている状態となります。

スフィンクス参道。

ここの参道のスフィンクスさんは頭が羊さんです。

第一パイロン、左側が右より低いことがお分かりになると思います。

建築途中でやめちゃったパターン。

エジプトあるある、です。

このスフィンクス参道も最近修復されたもの。

相当長い期間工事中、立ち入り禁止だったそうです。

今はのんきに歩いていけます。

第一パイロン左側がやりかけで放置、と書きました。

その第一パイロン建設に使われていた傾斜路。

壁面の彫刻があるわけでもなく、彩色もなし。

旗を収める矩形のへこみもなし。

明らかにやめちゃったパターン。

こうした傾斜路があることで考古学者が大変喜ぶ資料となります。

取り壊されてなんもない場合が大多数。

ルクソールはギザのピラミッドと並んで観光のメッカ。

この日も大勢の観光客が見学していました。

アスワンまではいけないけどカイロルクソール、

短期間でエジプトのいいところツアーも多数。

写真でおわかりになるように右側パイロンには旗をおさめる矩形の溝、

ができていますが建設途中の左にはなし。

彫刻は右にもまだない状態です。

第一パイロンを通り抜け、立像および名物の大列柱室がみえてきます。

トータル134本の大列柱。

一時は惨憺たる有様だったそうです。

砂にうもれている、その砂をどけたら毛細管現象による塩害。

柱がまっしろになるくらい塩がわいてきたようです。

地下水脈との経路をたち、汚れを落として今の状態。

ヒューマンスケールがないとその大きさがわからないくらいの大きさです。

そのくらい大きな大きな列柱です。

開花式パピルス円柱と閉花式パピルス円柱。

本来は天井があり、ところどころに明り取りの窓が開いていて

その光が差し込むところは開花式。

芸がこまかいです。

わずかに色がのこっているのがわかります。

柱本体より,はりの部分、直接日の光が当たらない部分にはそれなりに

色が残っています。

ラムセス二世の名前の彫はものすごく深い。

その理由は後世の王様が王名書き換えをできにくいようにするためだそうです。

異常なまでに深かったです。

あちこち修復中。

基本的に汚れやほこりを落とすだけ。

彩色はしません。

高いといわれる遺跡に入場料ですがこうした修復に使われるのなら

いいんじゃないと思っています。

手間がものすごくかかりますから。

よく色が残っている柱。

青空にはえてきれいでした。