この王家の谷で一番の見どころはこのお墓。

ツタンカーメンの墓。

別料金です。

ガイドのわっちゃん、こんなにすいているツタンカーメンの墓、みたことがない、

くらいにがらがら、途中で貸し切りになりました。

朝早い出発に感謝です。

KV62 キングスバレー(王家の谷)で62番目に発見された墓、という意味です。

ちなみに、ツタンカーメン等名前は日本人にしか通用しない読み方。

日本語は母音できるのでこうなっちゃった、らしいです。

Tutankhamun  母音で切って読んでみてください。

ツタンカーメン、となります。

欧米ではトゥト王、キングトゥトになります。

 

KV64までは規定事実として存在。

65になるかどうか、といのが1つあるそうです。

王家の谷の王様のお墓としては異例の狭さ。

現代考古学的見解では急死したのでお墓の造営がまにあわなかった、

すでにあった貴族もしくは王族の墓の中身をだして改葬した

だから壁面もベースがかわかないうちに壁画をかいたのでうまく乾燥できず

かびだかけ、ということのようです。

王家の谷で唯一自分の墓に眠っているツタンカーメンのミイラです。

他の墓のミイラは博物館。

まず静かに手をあわせました。

胴体部分に布がかけられているのは発掘当時がちがちに塗られていた

タールや香料をはがすためにかなり遺体本体が損傷してしまったから。

それを悪く言う人もいますが

当時の資材ではいたしかたなかったと多くの現代の考古学者がいっています。

カーターでなければこのような記録はとれなかった、とも。

ちなみに大学教育を受けていなかった発見者のカーターはこの墓の詳細な記録で

博士号をもらっています。

そのあとは写真とりまくりタイム。

この壁面には壁画はありません。

このあたりでも急死であわてて埋葬したという事情が垣間見えます。

ある程度の治世の長さがあればもう少し大きなお墓で壁面びっしり、のはず。

石棺がおかれている、本来の玄室部分。

蓋がわれているのは最初からわれていたのはよく知られている事実。

理由は大きさがあわなかったらしい、ということ。

このあたりは発見及び発掘者のハワードカーターの著書に詳しく書かれています。

あらためてみるとかびだらけ(笑)

もちろんクリーニングはしてありますが。

本当にあわてて埋葬されたらしいなあと納得。

 

学生時代からエジプトに興味がありました。

そのきっかけはツタンカーメン。

資料は結構よみあさりました。

最近の実証考古学見解で昔の知識が気持ちよいほどひっくりかえされ

新事実の発見、新事実の可能性等もわかり

ますますわくわくしています。

 

書ききれないので続きます。