いろいろあって、書けませんでした。
 
我が家にきた猫姫。あいちゃん。
とってもかわいい子だけれど、本気で手を噛むのが悩み。
最初は何か不満なの?何か訴えたいの?と悩み、休息もとれず、すっかり私のペースを見失っていました。
まるで育児ノイローゼのようになり。
この子を最初に保護していた保護親さんに相談するほど悩んでいました。
その時は的を得たアドバイスは無く…。
そりゃそうだ。ある程度大きくなったら譲渡するのが保護親さんたちの仕事。
 
それで、私たちなりに考えて、兄弟猫を迎えようということになりました。
猫同士でしか教えられないこともある。そう思ったから。
 
生傷だらけで、動物病院にワクチンを打ちに行った夫。
お医者さんに「一歳半くらいまでは生傷絶えませんよね~」と言われて、ホッとした、と。私も何より救われた言葉。
猫を飼っているかたに聞いても、そうだよ~と言われて。
なんだ、そうだったんだ。不満でこうなっているわけではない。全部遊びの一環だったんだ。
とても楽になりました。
 
最初は兄弟猫を、と思って探し始めた猫ちゃん。
少し考え方は変わったけれど、理想の子を見つけて、その子の保護親さんに思い切って連絡してみました。
お話しさせていただいた段階で、とても喜んでいただいて、話もまとまっていきました。
 
お見合いに行く日。
何故か我が家の猫の元保護親さんが一緒にいく、と言い出しました。
私は、保護活動されている人とのつながりが広がれば、救われる猫も増えるかも、とか、一応保護仲間グループの中にいらっしゃる二人だし、もともと知り合い。私が人間関係をまずくしてもいけない、とかいろいろ考えてしまって。
OKしてしまったのが、大変なことになりました。
 
まず当日。
彼女は遅れて到着するというので、その日にお見合いの猫ちゃんの保護親さんと駅のスタバで待ちました。
20分遅れて彼女がようやく着いて、じゃあ、と私たちは席を立ち、飲みかけのコーヒーを捨てて、行こうとしたら、なんと彼女は列に並んでコーヒーを買っている。
飲みたかったのね、と思いつつ、私のお見合いなのに、なんて自由なんだろうと、ちょっと嫌な気持ちにはなりました。
 
それから車で猫ちゃんのいるお宅へ。
家の中に入っていくときも、彼女が先に入っていき、ご家族にご挨拶も彼女が先で、猫ちゃんへのプレゼントを配り始め。
手作りの猫の首輪。すでに3匹の飼い猫がいるお宅。もちろん喜ばれ、猫のファッションショーが始まりました。
20分ほどたって、ようやく私も挨拶をすませ、お土産をお渡しできました。
彼女の素敵な手づくりのお土産の前では、本当にかすんでしまうものでしたが。
 
席に座って少しお話しして、保護猫ちゃんのいる部屋へ。
その時も彼女が先。寝ていた猫ちゃんに無理やり作ってきた首輪をつける彼女。
私は彼女の後ろで猫が良く見えない。
触りまくる彼女。少し嫌そうにしている猫。写真捨ててしまったけれど、取っておけばよかった。
こんなに迷惑そうな顔してたよ、って。
 
しばらくしたら、彼女はお腹すいた、と言い出しました。それにも驚いたけれど、その言葉を聞き、お母様がピザを焼いてくれたのに、好きなものではなかったのか、少ししか口をつけず、私に食べて、と言ってきたガーンビックリマーク
私はお昼のお世話にならないために、済ませてきているので当然お腹いっぱいで無理。
彼女はピザは残したけれど、ケーキはきれいに食べました。
 
彼女中心のおしゃべりの時間が始まったので、私はそっと保護部屋に戻り、会いたかった猫ちゃんと二人になり、話しかけてみました。
でも疲れてしまったみたいで、眠そう…。
本当はお昼寝の時間だもんね。ゴメンね。
私が喉を撫でてやると、ゴロゴロいって、手をなめてくれ、手のひらに頭を預けて寝てくれました。
 
皆がいる部屋に戻るとさらに驚くことが。
なんと彼女は「帰る」と言い出したのです。ポーン
私はお見合いにきたので、譲渡の話をしなくてはならない。
でも駅までまた往復してもらわないといけない。それは申し訳ない。
申し訳ないけれど、このまま帰ったら何しに来たのかわからない。
「私は残ります。」と言って、残らせてもらいました。
 
彼女を駅に送りに行った保護主さん。その間、お母様とお話しし、このご家族は素晴らしいなと思えました。
我が家の猫との関係に悩んでいた私は、会いに来た猫ちゃんと新しく家族として暮らしていくことも具体的に思い描けて。
その後、譲渡の話は私たちの間ではまとまり、譲渡時期は5月にし、移動方法についても具体的にお話しをさせていただきました。
悩みも解消し、帰る頃には、私の心は決まっていたけれど一応夫に報告してすぐご連絡しますね、と。
 
帰り際、もう一度保護部屋を覗いて猫ちゃんにご挨拶。
その時には私が編んできたフワフワ毛布の上でゴロンとしてくれていて、お目目パッチリ。
可愛い顔を見せてくれました。
すごくゴロゴロといってくれていて。
 
「また会えたらいいね」
「うん、そうだね」
 
そんな会話が出来たように思いました。
 
夫に帰ってすぐに報告したかったけれど、その日は急な来客のため、夫の帰りは9時を過ぎ。
夫からようやく電話がかかったとき、彼女からLINEがきました。
 
「熱意が感じられなかった」
「今回はやめて、次にまた猫をもらえばいい」
「あんな狭い保護部屋に5月まで閉じ込めるなんてかわいそうだ」
 
そんな言葉が間髪入れられずLINEの画面に並んでいきました。
熱意が感じられなかったって。
あなたがいたから…。遠慮したんだ。
あなたがずっと主役だったじゃないか。
 
何より、私が信頼してコンタクトを取った保護親さんとの決定に反対するということは、保護活動されている彼女の判断を否定することになる。
本当に怒りでいっぱいになりました。
 
確かに今回お邪魔した保護部屋は狭いです。猫と人間が入ったら、いっぱいになる。
日もさんさんと当たっているとは言えない。
でも地域猫だったその子は、性格の良さから人間を恐れず、しっぽを切られる、という経緯があり保護されました。
あのままだったら殺されていたかもしれない。実際虐待された猫が瀕死でいるのを何回も目撃されている場所。
命が救われて、愛情いっぱいで過ごしていて、狭くったって、それでその後幸せな家族に出会えるならばそれでいいじゃないか、と。
私には十分に思えました。
 
彼女の並べたてる言葉は、とても保護活動をされている方の言葉とは思えず。
自分の活動方法が素晴らしいと酔っている。
でも、みんなが同レベルに素敵な保護部屋を持てるような生活が出来ているわけではない。
 
私は夫と話したいから、と言ってLINEを止めようと何度もしたのですが、止めてくれず。
強引にLINEをきり、夫に電話をしました。
 
家族にしよう、という話はすぐに済んだのですが、あいの保護親である彼女についての対応について、どうするかということの話は深夜に及びました。
 
でも、今日のお宅には、すぐ返事します、と言ったので、彼女からそういう物言いがついてしまったけど、こちらできちんと話ますから、ちょっと待ってくださいね、とにメールしておいたところ。
 
次の日、猫のおなかの調子が悪くなったので、お断りします、と連絡がきました。
たくさん人が来たのが初めてだったので、たぶんメンタル的に耐えられなかったのだと言われました。
私と一緒にいたときは、ゴロゴロいっていたのに。
猫がストレスでお腹を壊すことはよくあるのですが…。
私とのお見合いだったのに、たくさん人が行ったから…と言われてしまうと、悲しくてたまりません。
 
彼女の方には、始めは丁寧に、そういうことになったことを報告しておいたのですが、「縁がなかっただけですよ」とかやはり上から目線のアドバイスがLINEで届きつづけ、保護主さんへも失礼な言葉が届き続け、私が返信していることは全然理解していない言葉が届きつづけ、我慢できずに怒ってしまいました。
 
私たちにしたら、家族を奪われたようなものです。
新しい猫ちゃんだって、かけがえがないたった一人の猫。
あなたが来なければ。
静かなお見合いになって、猫の負担にもならず、体も壊さなかったかもしれない。
何もなければ、うちの子になってくれたかもしれないのに。
 
そんなこんなで、苦しみ続けた数日間でした。
体調も悪くなり。熱が出て、指が痛くて、ゴハンも食べる元気がなく。
 
桜を見に行く気力もなかったけれど、郵便局にどうしても行かなくてはならず、外に出た日に公園の桜を見ました。
とてもきれいでした。
でも心に入ってこない。今は心の中がズタズタです。
ホントは今頃は憂いなく、東京の春を楽しんで山口に行く心の準備をするはずだった。
大切な人とのお別れを惜しむ日々のはずだった。
 
辛い辛いこの数日。
ゴハンもまともに食べず、お風呂にもまともに入らず。
そろそろ本気で引越し荷物を作らなきゃとやり始めたけれど、悲しくて、力が沸かない。
もともと、病気なのだから、一日3箱くらいの予定で始めていたんですが。
スケジュールがめちゃくちゃになっております。

とてもきれいな東京の桜。
大好きだった、この公園の春。
心穏やかに過ごしたかったな。
有難いことに、今日は花冷え。
もう少し咲いていてくれるだろうか。
ひとつ、良かったことは、こうして私が東京にいる間に、夫と猫の仲がとても良くなったこと。
楽しく暮らしているみたい。
西川君とも。ようやく仲良しになれたね。(椅子として。)
 
あと半月したら、ママも帰るからね。