帰りが同じ時間になった後輩の女子社員が、格安スーパーに行くと言うので車で連れて行ってもらった。
彼女の車に乗ると、当たり前だけど彼女の好きな音楽が流れてくる。EXILE、倖田來未、安室奈美恵…。３０歳手前の彼女だから、私も知っているアーティストが多いのだけど、この日は彼女に教えてもらったAcid Black Cherryが流れていた。
私も嫌いではないのでそのまま聞いていたのだけど、ある曲になって『あれ？』と思った。
この曲知ってる！
その曲は『BELIEVE』という曲だそうだ。Acid Black Cherryがカバーしているとのこと。でも曲名を聞いても誰の曲だか思い出せない。
今は曲をスマホに聞かせるだけで曲情報がわかるというアプリがある。ちょっと前までは有線やラジオならケータイでホームページを検索して今流れてる音楽を調べられたことに感動してたばかりというのに。
その超便利なアプリを使って、スマホに曲を聞かせてみると、やはりアーティストはAcid Black Cherryと出てきた。当たり前だ。彼らが歌ってるのだから。でも、ズーッと下に行くと、『渡辺美里』と出てきた。半信半疑でYouTubeを見てみる。
『あー！これだー！』
カバーする、って難しい。
私はずっと同じように歌うんならカラオケと変わらないじゃないかと思っていた。だから、カバーは歌い手ならではというのが出ていないとあまり好きではなかったのだ。
でも今回のことがあって、カバーって歌い継ぐという役目もあるんだなと気づいた。いい歌は誰かが歌い継いでいるから残っている。
もう二十年前後歌ってなかった歌がソラでところどころ歌えるくらい好きだった歌。思い出せてほんとによかった！