NETFLIXの「ボクらを作った映画たち」で映画『ホーム・アローン』の誕生秘話を観る。

 ジョン・ヒューズの映画は大好きで、一時期は『すてきな片想い』『フェリスはある朝突然に』などの作品をかたはしから観ていた。でも、ジョン・ヒューズが『ホーム・アローン』の脚本を書き、製作を担当していたという認識はなかった。それよりも、監督のクリス・コロンバスの『ベビーシッター・アドベンチャー』以来の大ファンだったのだ。僕にとって『ホーム・アローン』はクリス・コロンバスの作品だったのだ。
 ところが、こうして誕生秘話を観ると、クリス・コロンバスの作品であると同時に、ジョン・ヒューズの作品でもあったのだね。予算オーバーとなって制作中止が決定しそうなタイミングで、ワーナーからフォックスに乗り換えることができたのも、ジョン・ヒューズのおかげだという。しかし、このフォックスへの乗り換えのエピソードがおかしすぎる。
 そして、音楽を担当したジョン・ウィリアムス登場のエピソードも笑った。誰も引き受けてくれないときに、クリス・コロンバスが「ジョン・ウィリアムスが引き受けてくれたら最高なのにね」ってつぶやいたら、本当に引き受けてくれてしまったのだという。
 カメラマンにしても編集にしても、いままで助手としてやってきたレベルのスタッフばかりだとか、廃校になった学校の中にセットを建てたとか、なかなかレアな情報満載で実に楽しかった。

 クリス・コロンバスはその後、『ハリー・ポッター』でメジャーとなるけれど、ジョン・ヒューズは2009年に59才の若さで亡くなっている。