Washing water is hard to scatter

~汚水回収連続吸引・吐出システム~

 

はじめに

ご無沙汰しておりました。

そろそろ梅雨に向かうこの季節、皆様、外壁洗浄やってますか?高圧洗浄機で洗ってますか~?洗浄水まき散らしていませんか~?

というわけで、今回のお話は高圧洗浄機の飛散を防ぐ話です。

 

汚水回収連続吸引・吐出システムは、外壁洗浄作業中、洗浄水の飛散を防止することを目的としたシステム工法を指します。

高圧洗浄機を使用して限りなく低圧で作業を行っても、壁面に衝突した洗浄水は跳ね返る宿命にあり、周囲に飛び散ってしまいますよね。それを作業中、常に吸引し、回収することで、洗浄水の飛散を極力防止することを目的として開発された洗浄工法となります。

 

システムの概要は、洗浄対象面(壁面)にBOXタイプのハンドガンで作業を行います。

ハンドガンの中には二つのノズルがあり、このノズルが回転することでBOX内部に洗浄水を行き渡らせて壁面を均一に洗浄することができ、BOXのエッジにはナイロンブラシのスカートが取り付けてあることから、飛散を防止するとともにブラッシング洗いにも一役買っています。

そして、BOXには高圧洗浄機からの高圧ホースと吸引ホースの2本が取り付けられていて、高圧ホースから供給された洗浄水はトリガーを引くことで、ボックス内部に噴射され、同時に吸引ホースに吸い込まれることで、洗浄水がBOXから外部に溢れることを防ぎます。

吸引された洗浄後の汚水(汚染成分、洗浄剤等の反応で生まれた副産物)は吸引ホースから土砂回収フィルターを介して連続吸引・吐出ポンプに吸い取られていき、当該ポンプの貯水量がMAXになると自動的に強制排水を行うことで下部に設けられている排水口に取り付けられた排水ホースにより排水されます。

 

 

実作業例

常設型ゴンドラ

壁面上部にポール状の工作物がある為にゴンドラでアプローチすることが困難な個所となります。

従い、ロープアクセス(ブランコ)作業となりますが、ロープアクセスではシステムを搭載することができないことから、常設ゴンドラに搭載させ、ロープアクセス作業者と並行することで汚水回収を成立させている事例です。

 

 

 

作業の比較対象

・ 花崗岩バーナー仕上げ

バーナー仕上げは表面が粗面です。

吸着法により、汚れを吸着した後、ネンドルを取り除かなければならなのですが、粗面である為に大量の洗浄水で濯ぎ洗いを行わなければ洗浄剤が残留してしまいます。

だからといって洗浄水の飛散はご法度!との施主のご意向で、汚水回収システムで洗浄を行った事例です。

中央より左が作業後。

 

 

・ 擬石

 

ビアンコカラーラを模した擬石です。

表面処理は水磨きよりも粗面でビシャン仕上げ未満となります。

表面のすべり性が悪いこと、吸水性があることから、吸引を兼ねた洗浄法をとのご依頼があり、汚水回収吸引システムで作業を行いました。

中央より左側が作業終了。

 

 

まとめ

汚水回収連続吸引・吐出システムは、建物構造の複雑さや、高層になればなるほど設置方法や取扱いの難しさ、システムトラブルも多く発生することから、管理にかかるコストも侮れない、作業者の教育にも非常にコストのかかる工法となります。

しかしその反面、非常にクオリティが高く優秀な工法と言えます。

専用敷地の狭い建物、とりわけ交通量の多い都心部などではとても活躍する工法となります。

 

ということで今回はここまで、

汚水回収連続吸引・吐出システム洗浄のご用命はTECまで!

 

 

 

常に洗浄法を究めていくTECにご期待ください。

また次回お会いしましょう。デハデハ

Don't miss it!                         

 

 

東京外装メンテナンス協同組合

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