労働者動線の安全対策を盛り込んだ作業計画!~Part 2~

 

 

約3か月前のブログの続きです。ロープ高所(ブランコ)作業で外壁調査を実施した建物屋上は約5mの外壁が立ち上がっています。さらに、一部厄介な箇所があり、ブランコ作業2本分が屋上から最上階まで吹き抜けています。この箇所でのロープの設置と移設時の安全対策を検討しました。

 

最上階から屋上まで吹き抜けて、さらに5mの外壁が立ちふさがる!

 

 

 調査記録に基づくその作業計画は、

①    2本の垂直構造鉄鋼に2本の水平親綱(黄色線)を設置する。この2本の水平親綱は作業員のキャットウォーク動線上での墜落防止対策用ロープと、ブランコ作業用のメインロープ(赤色線)とライフライン(青色線)の吊元となる。

 

②    立ち上がった外壁の交差する支柱に、フルハーネスの2丁掛けランヤードを連結し、最上部の構造鉄鋼まで昇る。そこで昇降用のメインロープとライフラインを設置する(*この昇降用ロープは移動はしごと同等)。この状態で作業用メインロープとライフラインを設置する。

 

③    作業用メインロープとライフラインを2セット設置した状態で、一旦キャットウォークまで下降する。必要資機材を用意し、昇降用ロープで昇った状態(②)から作業用ロープに乗り換えてブランコ作業。

 

ロープ高所作業の関係法令として、2項目の調査記録

労働安全衛生規則第539条

4-2メインロープ及びライフラインを緊結するためのそれぞれの支持物の位置及び状態並びにその周囲の状況

4-3作業箇所及び前号の支持物に通ずる通路の状況

を事前調査し、2項目の作業計画を立てる。

労働安全衛生規則第539条

5-2-3メインロープ及びライフラインを緊結するためのそれぞれの支持物の位置

5-2-7メインロープ及びライフラインを支持物に緊結する作業に従事する労働者の墜落による危険を防止するための措置

以上の、調査記録に基づく作業計画が、労働災害防止対策としてとても重要です。

 

ご安全に!

 

東京外装メンテナンス協同組合

03-5817-6977