RESTORATION
Phメーターを常備しよう~
 
皆さま、コンニチハ!
最近あたたかくなってきましたね。
桜の咲く季節ももうすぐ(^^
春っていいなぁ~なんかウキウキしますね!(^^)!
 
というわけで、本題ですが、今回は以前行った外壁洗浄のお話です。
 
とある建物の外壁で、なんとクレームが発生してしまったおはなしです。
トラブル事例として取りまとめてみました~~。
 
 
 
あるとき、工事業者さんから住宅の外壁洗浄依頼が舞い込むのでした。
内容は、工事現場の作業で使用していたオイルが飛散して隣地建物の外壁を汚損!
当然、汚された隣家のオーナーはカンカンです!工事業者さんに元通りにしろ!とクレームです!!そして工事業者さんは、専門業者の弊社に「きれいにしてね!」と依頼した訳です。
非常に困難な作業で、難航したけれど、数日間の外壁洗浄作業終了後、施主(工事業者さん)の検収を終え、最終的には仕上がりについて非常に高い評価を得ることができました。
そして意気揚々と現場を後にしたのですが、なんとその数日間経過後、施主から連絡がはいります。

その内容は、「作業に使用した洗浄剤が落ちきれていない箇所があるじゃないか 」と建物オーナーからクレームが入ったとのこと、すぐに手直しをするよう要請されました。

 
イメージ 1
洗浄剤残存痕???
  
現場に向かい、状況を確認、ボクの見立てでは、これは洗浄剤ではなく、清涼飲料水などが、かかった垂れ後ではないか?そもそも共用部の一番人目に付く場所です。
こんな場所でボクラが、このような低クオリティな仕事をするはずがない!
検収時にはこのような状態では無かった訳だし、しかし、それを今ここで立証する術がない…、なんか悔しいけれど、ここはひとつ“オトナの対応”で、なにはともあれこの汚れを落とし、事なきを得たのでありました。施主も気の毒だったねと労ってはくれたのですが…、
 
でもね、なんで、ドーシテ!!
あのとき「残存しているのは洗浄剤ではありません!これは別のものですッ!きっと検収後にジュースか何かをかけた輩がいるのです!!」
と言えなかったのでしょうか(施主にはヤンワリとその旨説明はしたのです。施主はオーナーにさらにヤンワリと説明しておられました。しかし濡れ衣が晴れることはなかったのです。)
 
つらい!!
pH計測器”をもって行かなかったことが惜しまれた事例となりました。
そこで、もう二度と信頼を損なわないようpH計測実験を行うことを心に誓ったのでした…。
   
pH試験紙による計測実験
 イメージ 2
あらかじめ洗浄剤、清涼飲料水を壁面にかけて一日放置し乾燥させる。
 

 イメージ 3

水道水を壁面にかけて基準値を測る。

 

洗浄剤、清涼飲料水をかけた部分もスプレーで噴霧し、試験紙を接触させて数値を測る。
 
イメージ 4
水道水を壁面にスプレーした個所
数値:7
基準値とする。
  
イメージ 5
アルカリ洗浄剤をかけた箇所
数値:10
 
イメージ 6
清涼飲料水
数値:4
 
 結果:
外壁洗浄に使用した洗浄剤はアルカリ性洗浄剤であったことから、アルカリ性を指すことは言うまでもないわけです。
一方、通常清涼飲料水のpHは酸性を指す、以上のことから前述のクレーム発生時にpHを測ることができたなら、垂れ後が洗浄剤ではなかったことを立証できたのではないかと思います。
今後、同様のクレームが発生した時は、常にポケットにpH計か試験紙を忍ばせておきたいものだと痛感しているしだいです。
 
pHメーターの種類
 
イメージ 7
pH試験紙(ロールタイプ)
比較的安価!ポケットにもしのばせることができます!(^^)
   
イメージ 8
デジタル PH PHメーター
比較的安価なものから高価なものまでたくさんあります。
ポケットにはチトデカい!でも精度はたかい!
 
 イメージ 9
数値の公正には校正液を用います。
 
やっぱり、ボクらの仕事には計測は必要不可欠ですね。
これからは常に計測器を持ち歩こっと!!!
そうそう、ハンディースプレーと水分を回収するマスカーロールも忘れずにね。
というわけで、今回はこれにて~(_ _,)/~~
 
 
次回もいろんな計測についてお話ししたいと思います。
また2か月後にお会いしましょう。デハデハ(^o^)/

Don'tmissit                           

 
施工後の計測についても究めてまいります。
 
 (投稿者M.H)

 

 

 

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